ゴール後に負傷したガビのユニフォームを掲げたフェラン・トーレス [写真]=Getty Images
EURO2024予選・グループA第10節が19日に行われ、スペイン代表とジョージア代表が対戦した。
スペイン代表は第2節でスコットランド代表に0-2で敗れて不穏なスタートとなったが、6月に開催された2022-23シーズンのUEFAネーションズリーグ(UNL)・ファイナルズで優勝を成し遂げると、同大会の勢いをそのままにEURO2024予選でも5連勝を達成。6勝1敗という成績で既に本大会の出場権を手にしている。今節ホームに迎えるジョージア代表は既にグループ敗退が決まっているものの、UNLの結果によりプレーオフ出場が決定。スペイン代表が最終節で首位通過を確定させて有終の美を飾るのか、ジョージア代表がプレーオフへ弾みをつけるのか、注目の一戦だ。
スペイン代表は前節のキプロス代表戦(○3-1)から、スターティングメンバー9名を変更。ロビン・ル・ノルマンとガビが連戦で先発に名を連ねたほか、キャプテンのアルバロ・モラタを筆頭にロドリやフェラン・トーレスらがスタメンに並んだ。一方のジョージア代表は、ナポリで“エース”としての立ち位置を確立しているフヴィチャ・クヴァラツヘリアや、バレンシアの“守護神”ギオルギ・ママルダシュヴィリらが先発に入っている。
試合は立ち上がりの4分に動く。スペイン代表は敵陣左サイドでドリブルを仕掛けたニコ・ウィリアムスが倒されてフリーキックを獲得すると、キッカーを務めたフェランが右足でファーサイドめがけたボールを供給。フリーになっていたル・ノルマンがヘディングシュートを沈めた。セットプレーからスペイン代表が幸先良く先手を取っている。
早々と1点を追う展開を強いられたジョージア代表もここから反撃へ。10分、ピッチ中央付近で右サイドからのロングフィードを受けたギオルギ・チャクヴェタゼが胸トラップでボールを収めてドリブルを開始。わずかに持ち運んでスルーパスを送ると、抜け出したクヴァラツヘリアが左足でGKウナイ・シモンとの1対1を制した。“エース”の一撃でジョージア代表が試合を振り出しに戻している。
その後はスペイン代表が試合を優勢に進めたものの、20分にはアクシデントが発生。右サイドに流れてフェランからのパスを受けようとしたガビがルカ・ロホシヴィリに倒される。入れ替わろうとした時に右足を痛めたガビは、治療を受けて1度ピッチに戻ったものの、直後のプレーでボールを胸トラップした際に右ひざを抑えて悶絶。涙を流してピッチを後にし、代わってオイアン・サンセトがピッチへ送り出された。
前半のうちにこれ以上スコアは動かず、1-1でハーフタイムに突入。後半に入ってもスペイン代表がボールを握る時間が続く中、55分には再び試合が動く。スペイン代表は細かくパスを繋いで右サイドから前進すると、中央のロドリを経由して左サイドのニコへボールが渡る。外側を駆け上がったホセ・ルイス・ガヤがニコからボールを呼び込み、左足でクロスボールを上げると、ファーサイドへ走り込んだフェランが頭で合わせた。ヘディングシュートでゴールを決めた後、フェランはガビのユニフォームを掲げるパフォーマンスを見せ、無念の負傷を強いられたバルセロナの同僚へゴールを捧げるパフォーマンスも披露している。
勝ち越しに成功したスペイン代表は65分、フェランを下げてラミン・ヤマルをピッチへ送り出す。すると72分、そのヤマルが大きな仕事をやってのける。右サイド開いた位置でロドリからのパスを受けると、左足に持ち替えてクロスボールを送る。このボールがニアサイドでクリアしようとしたロホシヴィリの頭に当たってゴールに吸い込まれ、スペイン代表がリードを広げた。
試合はこのままタイムアップ。スペイン代表は最終成績を7勝1敗として、グループAの首位通過を決めた。一方のジョージア代表はスペイン代表に金星を挙げることはできなかったものの、プレーオフでの戦いに回って本大会出場を目指していく。
【スコア】
スペイン代表 3-1 ジョージア代表
【得点者】
1-0 4分 ロビン・ル・ノルマン(スペイン代表)
1-1 10分 フヴィチャ・クヴァラツヘリア(ジョージア代表)
2-1 55分 フェラン・トーレス(スペイン代表)
3-1 72分 ルカ・ロホシヴィリ(OG/スペイン代表)
By サッカーキング編集部
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