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“超豪華”スカッドで臨むも悲願達成ならず…OBが指摘するイングランド代表の問題点とは?

2024.07.15

EURO2024決勝で敗れたイングランド代表 [写真]=Getty Images

 EURO2024・決勝が現地時間14日に行われ、イングランド代表はスペイン代表に1-2で敗れた。

 低調なパフォーマンスへの批判に晒されながらも粘り強い戦いを続け、2大会連続で決勝へ駒を進めたイングランド。悲願の初優勝をかけて、こここまで盤石の戦いを見せているスペインとの決戦に臨んだ。後半開始早々に先制を許したものの、73分に途中出場のコール・パルマーが狙い澄ましたミドルシュートを突き刺して試合を振り出しに。しかし、86分に勝ち越しゴールを献上すると、その後の反撃も実らず、前回大会に続き決勝で涙を呑むこととなった。

 ブンデスリーガの得点王ハリー・ケインやプレミアリーグのMVPに輝いたフィル・フォーデン、加入初年度のレアル・マドリードで抜群の存在感を放ったジュード・ベリンガムなど欧州屈指のスカッドを擁しながらも、最終的には準優勝という結果に終わったイングランド。90分間を通してのボール支配率は34%に留まり、シュート数もスペインの16本に対して9本とゴールシーン以外では攻撃面での迫力も欠けていた。

 この結果を受け、かつて“スリーライオンズ”で活躍したOBたちからは、より攻撃的な戦い方にシフトすべきとの声が相次いでいる。ゲーリー・リネカー氏が『BBC』を通じて「イングランドにとっては悲痛な敗北だが、攻撃的なサッカーにとっては勝利と言えるだろう」とコメントすれば、クリス・サットン氏も「スペインがあのようなプレーで優勝したことはサッカー界にとって良いことだ。スペインは美しい試合をしたが、イングランドはそうではなかった。スペインはチームであり、イングランドは断片的だった」と言及。さらにリオ・ファーディナンド氏も次のようにコメントしている。

「彼ら(スペイン)にには勇気があり、リスクを冒し、そしてチャンスをものにした。ビハインドという状況を待たず、試合が拮抗している難しい時間帯にチャンスをものにした。勝つためには勇気を持ち、時にはサイコロを振ってみることも重要だ」

「グループステージを終えた後、タレントの揃った今回のチームで保守的なプレーをするならば勝利しなくてはならないと言った。そうでなければ、分析され、かなり否定的なアプローチとして見られてしまうだろうと。それは監督の責任だ。監督がチームに特定のプレースタイルを課しており、それが彼のサッカースタイルだからね。しかし、そのようなプレーをする場合は勝たなくてはならない。なぜならば、選手たちは所属クラブで良いプレーを続けているからだ。多くの場合、ここへ来ると本来の姿とはかけ離れてしまっている」

 また、マイカ・リチャーズ氏も「我々には守備面で成功を収め、ワールドカップ準決勝と2度のEURO決勝に進出した監督がいる。しかし、このチームに相応しいやり方で前進させることができたとは思っていない。ガレス・サウスゲート監督を軽視しているのではなく、これは彼の戦術に過ぎない。今こそ我々は正しい方向に進み、選手たちがクラブでプレーしているようなサッカーをしなくてはならない」と自論を展開している。

 なお、2016年から指揮を執るガレス・サウスゲート監督は決勝戦後に「今は何かを決めるのに適切なタイミングではないと思う。舞台裏でそのような話し合いをする必要はあるが、公にそれを議論するつもりはない」とコメント。現時点では自らの去就について名言を避けている。

By サッカーキング編集部

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