一時同点となるゴールを決めた中村敬斗 [写真]=Getty Images
リーグ・アン第31節が28日に行われ、クレルモンとスタッド・ランスが対戦した。
日本代表FW伊東純也と中村敬斗が所属するスタッド・ランスは、リーグ・アンでここまで30試合を消化し11勝7分12敗・勝ち点「40」の10位につけている。直近4試合は2分2敗と勝利がなく、今節は最下位クレルモンを相手に5試合ぶりの白星を狙う。伊東は右ウイング(WG)、中村は左WGでスタメンに名を連ねており、日本代表戦士がチームの両翼を形成した。
序盤はクレルモンがサイド攻撃から何度かチャンスを作る。13分には左からのクロスのこぼれ球を拾ったムハメド・チャムが左足を振り抜くが、ボックス内からのシュートはGKイェヴァン・ディウフが片手で弾き出す。一方のスタッド・ランスは、伊東が裏への抜け出し、中村は独力でのドリブル突破で見せ場を作るも、決定的なチャンスには繋げられず。1本のシュートも打てないまま、時間が経過していく。
すると29分、右からのアーリークロスの処理を試みたエマニュエル・アグバドゥの腕にボールが当たり、クレルモンがPKを獲得。これをチャムが冷静に沈め、ホームチームが先制に成功した。しかし、その僅か4分後にスタッド・ランスが試合を振り出しに戻す。テレンス・コウドウが右から柔らかいクロスを送ると、ファーサイドの中村がヘッドで折り返し、ボールがゴール前にこぼれる。これを中村が自ら押し込みネットを揺らした。中村は今シーズンのリーグ戦通算4ゴール目となっている。
追い付いたスタッド・ランスは40分、カウンターで敵陣内へ攻め込むと、左を持ち上がった中村のラストパスから伊東がシュートに持ち込んだが、相手GKの正面を突きゴールとはならなかった。前半はこのまま1-1で終了する。
後半開始早々の53分、スタッド・ランスのコウドウが自陣ボックス内で相手選手を掴んで倒してしまい、クレルモンに2本目のPKが与えられる。これを再びチャムが沈め、勝ち越しに成功した。その後もクレルモンが押し気味に試合を進め、スタッド・ランスは前半の半ば同様なかなかチャンスを作ることができない。77分にはティボー・デ・スメットにレッドカードが提示され、数的不利での戦いを余儀なくされることとなった。
すると79分、スローインを受けたグレジョン・キエイが粘って中央へ折り返し、ファーサイドに詰めたエルバ・ラシャニが押し込みクレルモンが貴重な追加点を奪った。90分にはスローインの流れから相手右サイドをパス交換で崩したクレルモンが、ラシャニのこの日2ゴール目で4点目を獲得。試合はこのまま終了し、スタッド・ランスはリーグ戦3連敗を喫した。
次節、クレルモンは5月4日にアウェイでモナコと対戦。一方のスタッド・ランスは5月10日に控える第33節でブレストのホームに乗り込む。
【得点者】
1-0 31分 ムハメド・チャム(PK/クレルモン)
1-1 33分 中村敬斗(スタッド・ランス)
2-1 55分 ムハメド・チャム(PK/クレルモン)
3-1 79分 エルバ・ラシャニ(クレルモン)
4-1 90分 エルバ・ラシャニ(クレルモン)
By サッカーキング編集部
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