開幕6試合で11失点を喫しているドルトムント [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
ブンデスリーガ開幕から6試合ですでに3敗を喫し、失点数も上から3番目に多い11を記録しているドルトムント。昨シーズンはリーグ戦とDFBポカールでともに2位になった強豪だが、今シーズンはどこかおかしい。
28日のドイツ紙『ビルト』は同クラブの問題点として、プレッシングを挙げている。つまり、過去数年間に見られたような“ゲーゲンプレッシング”は鳴りを潜め、最前線にいる新加入選手たちがまだ、“クロップ流プレッシング”に馴染んでいないというのだ。
同紙は以下のように評している。
「ドルトムントは確かにパスコースを限定できているが、今シーズンは最前線からのチェックに甘いところがあり、対戦相手の最終ラインは正確なパスが可能になる。前線にいる2人のファーストプレッシャー係の動き方にもバラつきがある」
一方で同紙は、「パスを細かくつなぐチームと対戦する際には、この問題は顕在化しない」としている。中盤から後ろにかけてのコース限定は整い、そして枚数も揃っているため、パスサッカーに対してはしっかりとプレスをかけられることがその理由だという。それを証拠に、チャンピオンズリーグ・グループステージ第1節ではパスサッカーを掲げるアーセナルに2-0の完勝を飾っている。
しかし、ブンデスリーガのクラブのうち、ドルトムントに対してパスサッカーを挑む者は少ない。多くはボールを奪った後、裏のスペースめがけて素早くロングボールを蹴り、そこからチャンスを見出す戦術を採用している。そのため、ブンデスリーガでは不振にあえいでいるというのが同紙の見方だ。
また、同紙は最後に、「(27日のブンデスリーガ第6節)シャルケ戦であったように、セットプレーでの個人ミスが多すぎることも不調の要因」と記した。
ユルゲン・クロップ監督が解決しなければならない問題は山積みとなっている。