マインツに所属する日本代表FW武藤嘉紀 [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表FW武藤嘉紀の所属するマインツは、29日に行われたブンデスリーガ第3節で、MF清武弘嗣と日本代表DF酒井宏樹の所属するハノーファーと対戦し、3-0で勝利を収めた。
マインツ移籍後の初ゴールを、ホームのサポーターに初白星を届ける2ゴール1アシストの大車輪の活躍で華を添えた武藤嘉紀。“日本のスター”として鳴り物入りで加入した同選手を、ドイツ紙『ビルト』は「マインツにニュースター誕生」と、いつも以上にテンションを上げている。
ことあるごとに武藤を“日本のアイドルで、女性にモテモテ”と紹介している同紙。初ゴールに「武藤のゴールには、日本の女子も大喜び」と見出しをつけ、「故郷の日本では、彼の足もとに女性たちがひれ伏しているが、昨日からはマインツでもファンがひれ伏している。日本からドイツまでやってくる女性ファンもいるが、マインツ移籍直前に結婚。ファンにとっての喜びはゴールしか残されていない」と伝えた。
シャルケのDF内田篤人と混同しているのではないかと思われるような真偽不明の記述も紛れ込んでいるが、武藤がマインツのファンも魅了したということはしっかり伝わってくる。
武藤の人物像への切り込みはさらに「是が非でもサッカーというわけではなく、日本の名門大学の経済学部を卒業。しかしながら、240万ユーロでマインツへとやって来た」と続く。文武両道を地で行き、天に二物も三物も与えられた武藤を称賛したたものの、それだけでは終われないのが『ビルト』紙だ。
「サッカーでは優秀だが、祝勝のパフォーマンスはまだまだ」
試合終了後にゴール裏のお立ち台に招かれ、サポーターとかけ合いの合唱で勝利を喜ぶというマインツお決まりのパフォーマンスでのもたつきぶりをズバリ指摘した。
武藤は、「マインツの歌を歌っていたと思うんですけど、どう応えればいいのか分からなかった。早くドイツ語を覚えないと」と困惑のコメント残しながらも、「また次の機会があればいいのだけれど」と早くも挽回のチャンスをうかがっている様子。
1日も早いリベンジに向け、ドイツ語マスターはもちろん、再びお立ち台に上がれるような活躍に期待がかかる。