先制ゴールを挙げたヘルタ・ベルリンのカルー(右) [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第10節が11月4日に行われ、日本代表MF原口元気が所属するヘルタ・ベルリンとボルシアMGが対戦した。
前節、ホッフェンハイムに完封負けを喫し、リーグ戦2敗目となったリーグ5位のヘルタ・ベルリン。上位陣に食らいついていくためにも、連敗は避けたいところだ。ホームに同11位のボルシアMGを迎えた一戦に、原口はリーグ戦10試合連続となるスタメン。コートジボワール代表FWサロモン・カルー、ボスニア・ ヘルツェゴヴィナ代表FWヴェダド・イビシェヴィッチらも先発出場を果たした。
試合開始から11分、ボルシアMGが最初のチャンスを迎える。ピッチ中央でパスを回し、右サイドへはたくと、パトリック・ヘアマンがクロスを上げる。これにニアサイドのトビアス・シュトローブルが頭で合わせた。しかしボールはクロスバーの上へわずかに外れる。
一方のヘルタ・ベルリンは18分、敵陣の右サイドでボールを奪い、ミッチェル・ヴァイザーがすぐさまアーリークロスを供給。これをエリア内のカルーがヘディングシュートで合わせると、ボールはサイドネットを揺らした。ヘルタ・ベルリンが先制に成功する。
33分、ボルシアMGのトニー・ヤンチュケが自陣でボールをカットし、クリアを試みる。しかしボールは味方のDFヤニク・ヴェステルゴーアに当たってエリア内にこぼれると、カルーがいち早く反応。落ち着いてGKヤン・ゾマーとの1対1を制しリードを広げた。
2点を追うボルシアMGは39分、クリストフ・クラマーがスライディングで相手を倒すと、主審はこの日2枚目となるイエローカードを提示。退場処分となった。前半はこのまま2-0とヘルタ・ベルリンがリードして終える。
後半に入って53分、ボルシアMGはセカンドボールを拾ったラース・シュティンドルがエリア外から右足でミドルシュート。しかしボールはポスト右へ外れ、得点には至らない。63分には、ハーフライン付近でパスを受けたラファエウがGKルネ・ヤーステインの位置を見てロングシュートを狙うが、これも枠をとらえることができなかった。
押し込まれる展開が続くヘルタ・ベルリンは68分、カルーが敵陣でドリブルを仕掛け、左サイドを駆け上がってきた原口へパス。原口はトラップからすぐさま右足を振りぬいたが、弾道の低いミドルシュートはポスト左へ外れた。直後の71分、原口はピッチを後にする。今シーズンのリーグ戦でフル出場を続けてきた原口だったが、初めてベンチへ退くこととなった。
試合はその後、ボルシアMGが攻勢を強める。78分にはパス交換からシュティンドルがエリア右へ抜け出しシュートまで持ち込むが、GKヤーステインが落ち着いてセーブ。チームを救った。
すると84分、ヴァイザーのスルーパスを受けたカルーがゴール左下へシュートを突き刺し、ハットトリックを達成した。
結局試合はこのまま終了。ホームのヘルタ・ベルリンが3-0でボルシアMGに勝利を収めた。ヘルタ・ベルリンはこれで今シーズン6勝目。勝ち点を20まで積み上げている。
次節、ヘルタ・ベルリンは敵地でFW宇佐美貴史が所属するアウクスブルクと、ボルシアMGはホームで日本代表FW大迫勇也が所属するケルンと対戦する。
【得点者】
1-0 18分 サロモン・カルー(ヘルタ・ベルリン)
2-0 33分 サロモン・カルー(ヘルタ・ベルリン)
3-0 84分 サロモン・カルー(ヘルタ・ベルリン)
By サッカーキング編集部
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