板倉滉(左)のゴールでボルシアMGは同点に追い付いたが… [写真]=Getty Images
ボルシアMGに所属する板倉滉が、現地時間30日に行われたDFBポカール2回戦のフランクフルト戦で、今季公式戦2点目を記録した。
1部クラブにもシード権が与えられず、1回戦から参戦することが特徴の1つでもあるDFBポカールは、このミッドウィークに2回戦に突入。ここまでブンデスリーガで3勝1分4敗の成績を残すボルシアMGは、4勝2分2敗と悪くないスタートを切ったフランクフルトとの1部対決に臨む。フランクフルトの本拠地『ドイチェ・バンク・パルク』で行われた一戦に、今季公式戦全試合にフル出場中の板倉は、スタートからピッチに立った。
試合は立ち上がりの15分、フランクフルトにアクシデントが発生。ボルシアMGはケヴィン・シュテーガーからの縦パスで、最前線でうまくターンしたルーカス・ウルリッヒがゴール方向へのドリブルを開始すると、足を滑らせたアルトゥール・テアテの手にボールが直撃。結果的には決定機を阻止する形となり、レッドカードが提示された。
フランクフルトは残る約75分間を数的不利のなかで戦わざるを得なくなったが、前半アディショナルタイムにはカウンターで先手を取る。自陣でボールを奪ったエリス・スキリが前線へボールを繋ぐと、待っていたウーゴ・エキティケが右サイドからドリブルを開始。3対2の状況を作り出すと、エキティケ自らシュートコースを作って右足で沈め、フランクフルトが先手を取って前半を終えた。
ボルシアMGとして11人で戦える状況ながら、先制点を与えることとなったが、後半立ち上がりの47分には日本代表DFがゴール前で大仕事を果たす。ボルシアMGが左コーナーキックを獲得すると、シュテーガーが左足でアウトスイングのボールを供給。これはファーサイドへ流れたものの、フランク・オノラがセカンドボールを拾って再びクロスボールを送る。ティム・クラインディーンストが頭で落とすと、ボックス内後方でフリーになっていた板倉が左足一閃。ダイレクトボレーを突き刺し、ボルシアMGが試合を振り出しに戻した。
フランクフルトは守備に重きを置く布陣にシフトしながら、ボルシアMGの攻撃を凌いでいたが、70分には少ない人数で攻撃を完結させる。敵陣右サイドで得たスローインから、うまくボールをつなぎ、ナムディ・コリンズが右サイド深い位置までボールを持ち運ぶ。マイナスへの折り返しに反応したマリオ・ゲッツェのシュートはブロックされたが、こぼれ球を拾ったオマル・マーモウシュが細かいタッチでシュートコースを作り、勝ち越しゴールを叩き込んだ。
最終的にはマーモウシュの今季公式戦11点目が決勝弾となり、1人少ないフランクフルトが2-1で勝利。板倉は今季公式戦2ゴール目を挙げたが、ボルシアMGは痛恨の黒星を喫した。なお、福田師王はメンバー入りしたものの出番はなかった。
この後、ボルシアMGは11月3日、次節のブンデスリーガでホームにブレーメンを迎える。一方でフランクフルトは2日、ボルシアMGと同じくホームゲームが行われ、三好康児が所属するボーフムと対戦する。
【得点者】
1-0 45+2分 ウーゴ・エキティケ(フランクフルト)
1-1 47分 板倉滉(ボルシアMG)
2-1 70分 オマル・マーモウシュ(フランクフルト)
By サッカーキング編集部
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