31日、ブラジル・ワールドカップでドイツ代表の拠点となる、サンパウロ州サント・アンドレに建設されていた『カンポ・バイア』が“ほぼ”完成したことが明らかになった。大衆紙『ビルト』が報じた。
約1万5000平方メートルの敷地面積を誇る同キャンプ地には、計14棟の2階建てバンガローに65部屋が宿泊所として備えられており、また約1800メートルという近さには大会期間中に利用する練習場も作られている。
8日後に現地入りする同代表スケジュールに合わせ、最終チェックも完了。プールには水が溜められ、リクライニング式ビーチベッドなども備え付けられたという。
同キャンプ地に隣接するトレーニング場を管理しているグリーンキーパー、ライナー・エルンスト氏は「練習場にはまだ少しだけ仕事が残っている」と注釈はつけたものの、「非常灯も設置されたし、虫取り網も届いた。タイルや絨毯も完璧に敷かれている。芝生も毎日手入れされている。いつヨギー(ヨアヒム・レーヴ監督の愛称)が来ても大丈夫だよ」と自信ありげに話している。
しかしまだ安心はできない。4月上旬、現地は記録的な豪雨により町の一部が水没。そのため、依然として約900人が路上での生活を強いられるなどの被害が出ている。例年6~7月には4月の約2倍の降水量があるとされており、新たな水害が起こらないよう祈るばかりだ。