リオ・デ・ジャネイロの名門が名将を失う。ジーコの古巣でもあるフラメンゴは28日、オズワルド・オリヴェイラ監督の辞任を発表した。
オリヴェイラ氏は1950年生まれの64歳。1999年にコリンチャンスで監督業を始めると、その後ブラジル国内のクラブチームを歴任した。2007年からは鹿島アントラーズの監督に就任して、Jリーグ史上初の3連覇に導くなど手腕を存分に発揮。母国ブラジルに戻ると、2015年はパウメイラスを経てフラメンゴを率いていた。
8月下旬に同氏がフラメンゴに就任すると、チームはブラジル全国選手権(ブラジレイロン)で一時リベルタドーレス出場権の4位まで押し上げたこともあった。ところが4位に上がって以降のフラメンゴは徐々に失速し、第36節終了現在では11位。セリエB(2部)降格の危険はないが、なぜ同氏は辞任に至ったのか。
報道によれば、現地メディアの辛辣な批判を受けてオリヴェイラ氏に嫌気が差したともある。だが同氏は「私は失望していないし、何の不満もない」として、前述の報道を否定している。
一方、フラメンゴのフロントは同氏を高く評価していて、来年も契約を延長する方向で考えていたという。また辞任するとしても今シーズンの最終節まではチームを率いてほしいと打診したが、オリヴェイラ氏は最終節まで率いることを拒んだという。フラメンゴのとある首脳陣は、今回の辞任について「優秀な監督を失うことになり、残念だ」と述べている。
フラメンゴは次期監督候補として、元サンパウロ監督のムリシ・ラマーリョ氏や元サン・ロレンソ監督のエドガルド・バウサ氏、そしてアトレチコ・ミネイロを南米王者に導いたクッカ氏などを挙げている。
(記事/Cartao Amarelo)