ECLの準決勝が終了した [写真]=Getty Images、Icon Sport via Getty Images、UEFA via Getty Images
ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・準決勝セカンドレグの2試合が18日に各地で開催された。
菅原由勢が所属しているAZ(オランダ)は、今大会優勝候補の一角と目されているウェストハム(イングランド)をホームに迎えた。ファーストレグを1-2で落としていたAZだったが、セカンドレグでは25分にウェストハムがビッグチャンスを作る。ペナルティエリア手前右寄りの位置で前を向いたルーカス・パケタが左足でファーサイドを狙ったシュートを放つと、この一撃が左ポストを直撃。対するAZは41分にペナルティエリア内で落としを受けた菅原が右足を振り抜くが、ここはナイフ・アゲルドにブロックされた。試合はスコアレスのまま終盤に突入したものの、後半アディショナルタイムにピッチ中央左寄りの位置でボールを奪ったパブロ・フォルナルスが自ら独走。ボックス内に侵入すると自ら右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。2戦合計スコアを3-1として、ウェストハムが決勝戦進出を決めている。菅原はフル出場を果たしたが、AZのECLでの挑戦はベスト4で幕を下ろすこととなった。
一方、バーゼル(スイス)はフィオレンティーナ(イタリア)とホームで対戦。ファーストレグは2-1とバーゼルの勝利に終わったが、フィオレンティーナは35分に右コーナーキックからニコラス・ゴンサレスがヘディングシュートを沈めて先制に成功。だが、ホームチームのバーゼルは55分にペナルティエリア左での奪い合いを制したゼキ・アムドゥニが右足で流し込み、2戦合計スコアで前に出た。
決勝戦進出のためには最低でも1点が必要になったフィオレンティーナは、72分にセットプレーのこぼれ球を回収してからの2次攻撃でゴール前に混戦が生まれると、最後はN・ゴンサレスが左足で押し込む。このまま90分間が終了し、勝負の行方は延長戦に委ねられた。延長戦ではなかなかゴールネットが揺れず、このままPK戦突入も考えられた延長後半アディショナルタイム、フィオレンティーナが試合を決める。右からのクロスボールをルカ・ヨヴィッチが頭で落とすと、最後はフリーのアントニン・バラクが左足の一撃を沈めた。試合はこのままタイムアップ。敵地でファーストレグの逆転に成功したフィオレンティーナが、決勝戦へ駒を進めた。
この結果、今季のECL決勝戦に進出する2チームがフィオレンティーナとウェストハムに決定。フィオレンティーナは1960-61シーズンのUEFAカップウィナーズカップ(当時)以来となるヨーロッパのカップ戦でのタイトルを狙う。一方のウェストハムも1999年のUEFAインタートトカップで優勝を成し遂げて以来となる欧州カップ戦での決勝戦に進出することとなった。
2代目のECL王者を懸けた決勝戦は、日本時間で6月7日の28:00(8日の4:00)にチェコの首都プラハに所在する「プスカシュ・アレーナ」にてキックオフを迎える。
▼ECL決勝
対戦カード:フィオレンティーナvsウェストハム
開催地:プスカシュ・アレーナ(プラハ/チェコ)
日時:6月7日の28:00(8日の4:00)
※表記は日本時間
By サッカーキング編集部
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