白熱した首位争いを展開するレンジャーズ(左)とセルティック(右)[写真]=Getty Images
スコティッシュ・プレミアシップのレンジャーズが、首位を走るセルティックと勝ち点で並んだ。6日、イギリスメディア『スカイ』が伝えている。
スコティッシュ・プレミアシップ第25節が6日行われ、レンジャーズはアバディーンと対戦した。試合は、前半立ち上がりの7分にラビ・マトンドの得点でレンジャーズが先制したものの、アバディーンも45分にボヤン・ミオフスキが同点弾を奪取。それでも、72分にトッド・キャントウェルが値千金の勝ち越しゴールをマークし、2-1でレンジャーズが勝利を収めた。
今シーズンの序盤は、ライバルであるセルティックから勝ち点差「7」をつけられ3位に沈み、昨年10月1日にマイケル・ビール監督の解任に踏み切ったレンジャーズ。しかし、フィリップ・クレマン監督就任以降はリーグ戦で1敗のみと復調を果たし、アバディーン戦での勝利により、首位を走るセルティックと勝ち点で並ぶことに成功した。現在、2シーズン連続でセルティックにリーグ優勝を許し、両シーズンともに2位フィニッシュとライバルの後塵を拝してきたレンジャーズだが、リーグ戦終盤に向け逆転優勝の可能性が現実味を帯びてきている。
かつてセルティックでも活躍した元イングランド代表FWクリス・サットン氏は、「メンタリティの変化があった。それは見ての通りだ。クレマンがクラブの監督を長く務めるほど、その信念は成長し、ますます強くなっている」とコメント。続けて、「レンジャーズは試合に勝つに値した。彼らは圧倒的なチームだった」と同クラブのパフォーマンスを称賛した。
一方、前節を1-1のドローで終え、宿敵に勝ち点で並ばれた古巣に対しては、「今季のセルティックは一貫性がなかった。それが彼らの最大の問題だった」と苦言。「ブレンダン・ロジャーズのもと、ハイバーニアンとの対戦成績は決して良いとは言えない」と次節に対戦する相手との相性の悪さを危惧しながら、「セルティックはそこで対応する必要がある」と変化を求めている。
勝ち点で並んだ両クラブだが、得失点で「+1」上回られているレンジャーズ。日本人選手が多数在籍するセルティックの3連覇阻止は叶うのだろうか。
By サッカーキング編集部
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