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東京大学ア式蹴球部にいわきFCスプリントコーチ秋本真吾が就任

2023.02.12

 東京大学ア式蹴球部は11日、元陸上ハードル選手で現在はJ2リーグいわきFCでスプリントコーチを務める秋本真吾がスプリントコーチとして就任することを発表した。

 東京大学ア式蹴球部1918年に創部された日本で最も歴史のある大学サッカー部でもあり、2021年からは柏レイソルや東京ヴェルディ等で活躍した元Jリーガーの林陵平氏が監督に就任。2022年度は東京都大学サッカーリーグ2位となり、1部昇格を決めた。

 高度な分析能力によりチームを戦術面でサポートするテクニカルユニット、海外に知見・経験を求める国際的な活動、チーム強化のためにスポンサー獲得を目指すプロモーションユニットなどを代表に、学生が主体となり監督コーチ陣を決めるなど、ピッチ内外での多様で先進的な活動が注目を浴びている。チームの悲願でもある「関東リーグ昇格」にチームが課題に挙げられたのが「走り」へのアプローチだ。

 そこでプロ野球、プロサッカー選手などに走りの指導を数多く展開するスプリントコーチ秋本真吾氏に白羽の矢が立った。秋本氏はJリーガーの数多くの選手と契約し、最高速度の向上はもちろんのこと、怪我をしない、90分効率良く走るなど陸上選手として培ってきた経験を生かし様々なスポーツ選手に走りを指導するスプリントコーチとしてサッカー界では有名だ。

 中でも2022年からJリーグクラブとしては初となるJ2リーグ「いわきFC」のスプリントコーチに就任。クラブ理念でもある「90分止まらない、倒れない」の原動力ともなる走りの改革に大きく貢献。選手全員の最高速度が向上し、チーム平均でも33.2kmと驚異的な数字を記録し、チームもわずか1年でJ3で圧倒的な力で勝ち抜きJ2昇格を決めた。

 東京大学ア式蹴球部は秋本氏にオファーした理由を「サッカーについて合理的に学習しチームが成長する上で、最も根源的な動作たる「走り」へのアプローチは殊に欠かせないものだと以前より考えておりました。そんな中「走り」に対し緻密かつ論理的にアプローチされている秋本コーチの取り組みをお見かけし、「思考力と情熱の融合」を掲げる弊部の理念とも非常に強い親和性を感じたためオファーさせていただいた次第です。」とコメント。

 秋本氏も「日本でもっとも歴史ある大学サッカー部、東京大学ア式蹴球部の一員になれたこと非常に嬉しく思います。「日本一価値のあるサッカークラブとなる」という理念に強く共感し、大学サッカー界で初めて「走る」ことにチームとして向き合い、スプリントコーチを就任してくださったその決断に結果で証明できるよう全力でコーチングさせていただきます。」とコメントしている。

 2023年の東京大学ア式蹴球部の新しい取り組みに注目だ。

秋本真吾
2012年まで400mハードルのプロ陸上選手として活躍。北京オリンピック強化指定選手に選出。当時200mハードルアジア最高記録,日本最高記録,学生最高記録を樹立。100mのベストタイムは10秒44。引退後もマスターズ陸上に出場し2018年世界マスターズ陸上において400mハードルで7位入賞。2019年アジアマスターズ陸上において100mと4x100mリレーにおいて金メダルを獲得。引退後はスプリントコーチとしてプロ野球球団、Jリーグクラブ所属選手など500名以上のプロスポーツ選手に走り方の指導を展開。2022年よりいわきFCのスプリントコーチに就任。

By サッカーキング編集部

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