元欅坂46で女優の今泉佑唯(24)が26日、自身のオフィシャルブログを更新し、芸能界からの引退を発表した。

 2020年10月から活動休止中だった今泉は昨年1月、人気ユーチューバー「ワタナベマホト」として活動していた渡邊摩萌峡氏との婚約を発表。しかし、渡辺氏が3~4月に児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕、略式起訴され、ユーチューバーを引退した。

 今泉は、昨年11月の主演舞台「修羅雪姫」で約1年ぶりの女優復帰。今年に入っても活動していたが、ヒロインの妊婦役で出演を予定していた今年9月8日初日の舞台「最後の医者は桜を見上げて君を想う」を突発性難聴のため、重症患者役に配役変更していた。

 なお、渡辺氏とは現在まで入籍や婚約破棄などの公表はしていなかったが、25日の「Smart FLASH」は渡辺氏との幸せそうな姿を報じていた。

 この日、今泉は「皆様へ」と題したブログを更新。芸能界引退を発表し、思いのたけをつづった。

〈以下、全文〉

 関係各所の皆様

 そして、こんな私を今でも応援してくださる皆様、いつも本当にありがとうございます。

 こうして発信することは最後になるので素直な気持ちを綴らせてください。 

 昨年、たくさんの方が協力をしてくださりお仕事に復帰することができました。 

 舞台に立ったとき、またあの景色を見られたことが本当に嬉しくて、大好きな場所で、大好きな方々と、ここからまた頑張りたいと思っていました。 

 その一方で、週刊誌の記事で生活のたった一部を切り取ってそれが全てかのように書かれてしまうこと、事実ではないことが拡散され続けることが多く、悩まされていました。

 私と子どもの父親である彼に対し、世間の皆様の批判の目がいくことは許容できますが、なにも悪くない子どもまでもが批判の対象になってしまうことは親としてなによりも辛かったです。

 子どもを守るために、子どもに関することは一切言及しないことを彼と話し合った上で心に決めていました。 

 ですが、数か月前から週刊誌の方だと思われる車が自宅前に停まっていたり、車や徒歩でついてこられたりすることが多く、気の抜けない毎日がストレスになり突発性難聴を患いました。 

 そんな日々を送る中で、いつか子どもを巻き込んでしまうかもしれないという不安も大きくなっていきました。 

 穏やかな毎日を送りたいと思えば思うほど 私がこのお仕事を続けている限りそれは叶わないのだと気付きました。 

 また、公表するつもりはありませんでしたが、産婦人科に通うことに対して疑いの目を向けられているようなのでご報告させていただきます。

 今年4月に子宮頸がんの前段階、軽度扁平上皮内病変の疑いが検査で見つかり、定期的に産婦人科に通っていました。 

 産婦人科の入り口付近で男性が何度も院内を確認し、待っていることがあったり、そのまま自宅までついてこられたりすることもありました。

 デリケートな事を知らない人に執着されることは本当に恐ろしく、普通に生活しているだけなのにどうしてこんな生きづらいのだろうと、日々神経がすり減る思いです。

 記事に関しても、子どもにモザイクをかけていれば掲載しても問題ないというのは私には理解できません。

 大切な子どもを盗撮され、世に晒されて、モザイクをかけている状態とはいえ、子どものプライバシーが守られているとは全く思いません。

 守られるべきものが守られないことに大変疑問を感じます。

 この怖さを発信しないというのは子を持つ親として見逃すことができません。

 また、知らない人に自宅がばれていてどこに行くにもついてこられ、盗撮されることも本当に不快ですし、なによりも怖いです。

 実家も特定され、大切な家族まで巻き込まれて怖い思いをしています。

 表に立つお仕事をしている以上、こういうことにも耐えなくてはいけないと思っていましたが、この先もこんな日々が続くのかと思うと私は心身共に耐えられません。

 そして、子どもを守っていくためにこれ以上家族を巻き込まないためには自分がこの世界にいてはいけないと思い、お仕事を辞める決心がつきました。

 悩む中で、復帰するにあたり協力してくださった方々や、こんな私を今までも応援してくださる方の顔が何度も浮かび、お仕事を辞めるという決断がなかなかできませんでした。 

 そしてなによりも、舞台に立ちお芝居することが好きで、まだここに居たいと思ってしまう自分もいました。 

 今までお世話になった方々、応援してくださっている方 こんな形で辞めることになってしまい大変申し訳ございません。

 本来ならもう少し先の発表とさせていただく予定でしたが、本日も変わらず記者の方の待ち伏せやつきまとい行為があり、精神的にもう耐えることができませんでした。 

 毎日の楽しいことや嬉しいことよりも、生きる辛さの方が強くなってしまいました。 

 双眼鏡やカメラを向けられ、恐怖を感じ警察の方にも相談しましたが、「記者も仕事だからどうすることもできない」と言われました。

 そう伝えられた以上、私にはやめてくださいとお願いすることしかできません。

 今後、今泉佑唯として活動することは一切ございませんので記事を書いたり、追いかけてきたりするのはお願いなのでもうやめていただけませんか。 

 一人の女性として、一人の人間として、これからは心穏やかに幸せな道を歩みたいです。

 そして子どもの父親である彼が、子どもと共に、一人の人間として成長していく姿を今後も見守り続けたいと思います。

 皆様今まで本当にありがとうございました。