イタリア1部ACミラン移籍が破談の危機を迎えている日本代表MF鎌田大地(26)に、同1部の名門ユベントス入りが急浮上した。同国紙「トゥットスポルト」など各メディアが報じた。

 昨季限りでドイツ1部Eフランクフルトを退団した鎌田はフリーとなり、ACミランと年俸300万ユーロ(約4億6000万円)の4年契約で合意したと各メディアが報道。ただスポーツディレクター(SD)のパオロ・マルディーニ氏が突然解任されると、ACミランは態度を一変。鎌田と同じEU圏外枠のナイジェリア代表FWサムエル・チュクウェゼ(24)の補強に乗り出すなど「もはや鎌田を望んでいない」と報じられた。

 そんな中、同メディアによると、ユベントスは獲得に動いていたセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ(28)のサウジアラビア強豪アルヒラル入りが決定的になったため、新たなMF補強策として鎌田をリストアップし調査を開始したという。「ユベントスは鎌田の獲得を検討している。日本人はミランと距離を置いており、ユベントスは獲得レースに加わる」と指摘した。

 昨季9ゴールをマークした鎌田にはイタリア1部ローマやインテル、ナポリ、イングランド・プレミアリーグのニューカッスル、トットナムが興味を示しており、スペイン1部で日本代表MF久保建英(22)の所属するレアル・ソシエダードやアトレチコ・マドリードも獲得に動く構え。古巣のEフランクフルトも鎌田との再契約を検討していると伝えられている。

 ACミラン入りは事実上の破談となったが、名門クラブから引く手あまたなだけに、今後の動向が気になるところだ。