復帰後〝初実戦〟で存在感だ。広島の田村俊介外野手(20)が6日、秋季キャンプの行われている天福球場での紅白戦に「2番・右翼」で先発出場。左小指中手骨骨折から復帰して初めて実戦で4打数1安打の結果を出した。

 初回一死の第1打席は相手守備の失策で出塁。ただ、3回無死満塁でルーキー・斉藤の前に見逃し三振に倒れた。それでも6回先頭で打席に立つと、2番手・小林の初球をとらえて右越え二塁打。8回無死一塁では併殺に打ち取られた。

 久しぶりの試合出場。田村は「楽しくできた」と笑顔を見せた。そして「しっかりと(打球を)とらえるところはとらえられたが、無死満塁で手が出なかった。まだまだ考え方などを見直してやっていきたいなと思う」と続けた。

 今年初めて一軍舞台を踏んだ。田村は「悔しい形で終わってしまったが、手応えを感じた部分もある」とした上で「それを来年もっともっといい形で伸ばしていけるように、そういう練習を(秋季キャンプで)していきたいなと思う」と話した。