広島の2年目・久保修外野手(23)が、24日のオープン戦最終戦・対ソフトバンク戦(マツダ)で、初の開幕一軍入りを前進させた。

「9番・中堅」で先発したこの日は、新井貴浩監督(47)に走攻守で大アピールした。1点を先制した直後の2回二死一、三塁の第1打席では「いい流れでヒットが続いていたので。初球から」とソフトバンク・岩井の146キロ直球を中堅へ弾き返す中前適時打を放つ。

 3回の守備では、一死からの周東の中堅前へのライナー性の当たりを、地面スレスレのところで華麗に好捕。7回も無死一塁から3番手・古河のフォークを右前に運んで、開幕前の最後のアピール機会で躍動した。

 打ってよし、守ってよしのこの日の姿に新井監督も「守備でもいいプレーがあったし、少ない打席で結果を出しているし、キャンプ、オープン戦とすごく成長した選手」と大感激。試合後の「公式戦では先発もある?」の振りに「もちろん、もちろん」とうなずいた。

 大卒1年目だった昨季はウエスタンで61試合に出場したが、一軍で安打は放てず。試合後の本人は「初ヒットをまだ打ててないので、打席に立てる機会があれば、打てたら」と、2年目でのプロ初安打に思いをはせる。

 さらに「ここからが勝負ですし、自分に出番があれば持っているものを全て出し切るつもりで。1試合1試合いい準備をして臨みたい」と初の開幕一軍入りへ、さらに気持ちを高ぶらせていた。