7月28日の格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN.3」(さいたまスーパーアリーナ)で朝倉未来(32)に勝利するも、ドーピング疑惑の渦中にあった平本蓮(26)が2日、都内で会見し疑惑を完全否定した。禁止薬物を購入したが使用しなかったといい、流出した音声データは相手に「話を合わせた」ものだったと説明。これを〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)はどう見たのか。今回も忖度なしにぶった斬る!!
会見冒頭で平本は「自分は一切、ドーピングに関することはやってもいません」と疑惑を完全否定。SNSで関係者とドーピングについてやり取りしているとされる音声データが拡散した上、その相手として名乗り出た格闘家の赤沢幸典(32)が平本の署名が入った薬物の見積書を公開し炎上状態となっていた。
これに平本は、赤沢から「ドーピング検査が大丈夫な(練習)効率を上げるサプリがあるから買わないか」と勧められて購入したと告白。それでも所属事務所のスタッフから「風邪薬でもドーピングになるから摂取しない方がいい」と進言されたため、使用には至らなかったという。
音声データの声は自らの声だと認めたが「(赤沢との)信頼関係もあって、むげにすることはできないと思い、使用していると話を合わせました」とした。一方、騒動の中心人物で練習仲間だった赤沢については「正直信じられません。特別な事情があるんじゃないか。心配している気持ちもあります。怒り? そんなのないです」と首をひねりつつ、〝黒幕〟に操られていることを心配するような発言もあった。
会見直後、緊急電話取材に応じた青木は「一つ言えるのは、平本には(検査結果で)確固たる陰性の自信があるんだろう。だからこそできた会見だったよね。これをやっとけば、白が発表されたら〝ほらね〟って言えるじゃん」と声をしゃがれさせる。その上で「結局この会見って、思った以上に何も言っていないんだよ。『やってないものはやってない!』っていうのが全てで、法的措置を取るっていうわけでもない。これも検査結果に自信があるからこそなんだと思う」とメガネを光らせた。
これを踏まえ「だからこそ、今回の平本の動きは『あっぱれ』なんですよ!」と帽子を脱ぐ。「炎上に対する正しい対応というかさ。赤沢に対しても攻めるのではなく、むしろ心配することで〝泥沼化〟を防いでいる。そしてわざわざ会見を開くことで、正式に自分の言葉で『やってないものはやってない』と表明した。丸く収めに来たんだ。さすがだ」と称賛。続けて「ここまで見事だと、平本にこそ黒幕がついているんじゃないかと思っちゃうよね。もしかして、平本の黒幕こそロジャーなんじゃ…」と意味不明な言葉を口にした。
今回の騒動全体については「そもそもみんながヒマだからいけないんだよ」と、身もふたもないことを指摘。多くのファンが「超RIZIN.3」を終えて〝燃え尽き症候群〟になっているとして、「早い話『朝倉―平本』に代わるようなカードを生むことが大事でさ。今回の騒動に対する一番手っ取り早い対策は、格闘技界が盛り上がってヒマつぶしなんかしてられない状況にするしかないだろ」と力説した。
最後に「俺は遠藤哲哉との防衛戦があるからヒマじゃないんだ。切るぞ」とDDTのKO―D無差別級王座V1戦(8日、愛知・名古屋国際会議場イベントホール)に向け闘志をみなぎらせつつ、一方的に電話を切った。
【音声データと見積書】平本に対する〝ドーピング疑惑〟が持ち上がったのは8月20日だった。X(旧ツイッター)上に、平本が関係者とドーピングの使用について話し合っているような会話の音声データが流出。これが一気に拡散し、翌21日に行われたRIZINの会見で、榊原信行CEOがドーピング検査の結果を8月末にも発表すると説明するに至っていた。
実はこの直後から、格闘技界では「会話の相手は赤沢幸典らしい」との〝ウワサ〟が流れていた。それでも表面化することはなかったが、人気ユーチューバーがその名を挙げたことを発端に、赤沢が自らXで告白。朝倉未来への良心の呵責(かしゃく)から〝告発〟するために音声を流出させたと文書で発表し、同29日には「証拠」として平本の名と薬物の名前が記された14万1450円の見積書もアップしていた。
その後、榊原CEOは同31日にSNSで「ドーピングの検査結果を踏まえて、来週後半までには記者会見を必ず実施します」と発表。「時間がかかっていますが、今しばらくお待ちください」としており、その対応に注目が集まっている。