「マンホールカバーのデザインの美しさ」 に気が付いたのは、
2年間のイギリス生活の後、帰国して久しぶりに地元の街を歩いた時です。
他の国にも凝ったデザインのマンホールはあるようですが、
マンチェスターで生活していた頃は、マンホールに注意が向くことはありませんでした。
この記事では、カラフルで美しいデザインが施された日本のマンホールの魅力について、
その歴史と共にご紹介させていただきます。
- 「デザインマンホール」が広まったのは、昭和60年代
- デザインだけではない、高い機能性を持つ日本のマンホール蓋
- マンホールの蓋が丸い理由は?
- マンホールをより詳しく知ることができる 「マンホールカード」
- Instagramのアカウントを作りました 〖 ashimoto_world 〗
- おわりに
この記事に掲載されているマンホールの写真は、帰国後(2021年・2022年)に撮影したものです。(OLYMPUS PEN Lite E-PL5で撮影。)1枚目の画像以外は、すべて無加工のまま載せています。
「デザインマンホール」が広まったのは、昭和60年代
所謂 「ご当地マンホール」と呼ばれる、各市町村で目にすることができる、
独特なデザインのマンホールが広まり始めたのは、意外と最近のこと。
昭和60年代です。
昭和60年代になり、当時の建設省公共下水道課建設専門官が、下水道事業のイメージアップと市民アピールのために、各市町村が独自のオリジナルデザインマンホールにすることを提唱したことから、デザイン化が進み始めました。
昭和61年に『下水道マンホール蓋デザイン20選』が選出され、翌62年には「マンホールの表情」、平成元年に『路上の紋章』、平成5年に『グラウンドマンホールデザイン250選』が、いずれも建設省下水道部監修で発刊(水道産業新聞社)されたことなどもあって、全国事業体が競い合ってデザイン化を進めるようになりました。
▶【市型模様、メーカー模様からデザイン蓋へ】より
★ 全国のデザイン マンホールを紹介するガイドブックも出ています☟
デザインだけではない、高い機能性を持つ日本のマンホール蓋
注目すべきなのは、そのデザインだけではありません。
日本のマンホールの蓋は、世界トップクラスの高い機能性を持っています。
海外のマンホールの場合、ほとんどが「平受け」と呼ばれる構造になっており、蓋が小さく、蓋とマンホールの枠の間に隙間ができています。そのためガタつきが起きやすくなり、歩行者や車が通ったときに騒音が起きてしまうのです。
日本のマンホールも以前は「平受け」を使用していましたが、蓋とマンホールの枠がピッタリとはまる「勾配(こうばい)受け」と呼ばれる技術を開発したため、騒音が起こりにくくなっています。
引用元:あなたの知らないマンホールの世界…最新技術や蓋の種類を紹介!|工場タイムズ
▶【世界最高水準!日本のマンホールの蓋】より
海外で主に使用されている「平受け構造」と、現在日本で主に使用されている「急勾配受け構造」については、わかりやすいイラストの図とともに、下記のサイトでさらに詳しく紹介されています☟
日本のマンホールの蓋は普段は外から開けられないようになっていて、専用の工具を使用しないと中に入れない仕組みです。
そのため、防犯面も安心です。
大雨や洪水などで冠水が起き、蓋に下から圧力がかかった場合でも、蓋に錠と蝶番(ちょうつがい)が付いているため、蓋が圧力に負けて飛ぶこともありません。
また、蓋はサビにくい鉄製で、歩行者や車が滑らないように模様がつけられたデザインになっています。
引用元:あなたの知らないマンホールの世界…最新技術や蓋の種類を紹介!|工場タイムズ
▶【世界最高水準!日本のマンホールの蓋】より
下水道の管理、点検、清掃の際に利用されるマンホール。
蓋のデザインだけでなく、優れた構造であることも重要ですね。
マンホールの蓋が丸い理由は?
街中で見かけるマンホール、そのほとんどが丸い形をしていますが、
これにも理由があります。
もし蓋が四角いと、蓋を開けたとき蓋が中へ落下し、
作業している人を直撃する恐れがあります。
もともとマンホールの穴は蓋よりも少し小さくしてあるので、
丸い形なら穴へ落ちることを防げます。
引用元:あなたの知らないマンホールの世界…最新技術や蓋の種類を紹介!|工場タイムズ
たまに四角いマンホールを見かけることがあると思いますが、多くの場合、それは「消火栓」のようです。
(消火栓を使用する機器が四角いマンホールに適していることに加え、作業のしやすさが理由となっています。)
マンホールをより詳しく知ることができる 「マンホールカード」
全国各地、その場所でしか見ることのできないマンホール蓋が掲載されている「マンホールカード」
配布場所は各市町村により異なります。
(無料でもらえます)
市役所や水道局、道の駅やインフォメーションセンターなどさまざまですが、
公共施設が多いため、平日のみの配布や配布時間が限定されているところもあります。
マンホールカードの配布場所はこちらから検索できます☟
下水道の広報を担う「下水道広報プラットホーム(通称 GKP)」の公式HPです。
GKPは、世界に誇れる文化物である日本のマンホール蓋を国民の皆様に楽しく伝えるとともに、下水道への理解・関心を深めていただくためのコミュニケーションツール「マンホールカード」を、全国の地方公共団体と一緒に発行しています。
路上を飾るご当地ものとして、マンホール蓋が市民の関心を集める中、
マンホールカードは今まで下水道を気に留めていなかった方には関心の入り口として、既にマンホール蓋に関心を寄せていただいている方には、蓋の先にある下水道の大切さをより深く理解していただくことを目的に誕生しました。
引用元:下水道広報プラットホーム
マンホールカードには情報が盛りだくさん!
マンホール蓋のデザインの由来となる写真やイラスト、説明はもちろん、
設置年月や市区町村の自治体サイトなどにリンクされているQRコードのほか、
コレクター愛溢れる製造管理ナンバーや31種類にも及ぶピクトグラムも!
こちらのサイトでは、マンホールカードのデザインについて詳しく紹介されています☟
お気に入りのマンホールデザインに出会ったら、
マンホールカードも合わせて集めてみてはいかがでしょうか。
Instagramのアカウントを作りました 〖 ashimoto_world 〗
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これまで撮りためたマンホールの写真、これから新しく訪れる場所、
マンホールとその場所で撮影した思い出を形に残すため、
新しくInstagramのアカウントを作成することにしました。
ブログの記事や note に載せた写真も使っています☟
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カラフル・モノクロ、どちらのマンホールも
ランダムに載せていきたいなと思っています。
ときにはマンホールではない足元の写真も…☟
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今後は他の国に訪れるときも、マンホールにも注目しながら街歩きを楽しみたいです。
おわりに
調べる程奥が深い、マンホールの魅力。
空を見るのが好きで(初めて訪れる場所では特に)
上を見上げて歩くことが多いのですが、
今後は足元にある小さなアートも見逃さないようにしたいです。
貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました ⸜( ´ ꒳ ` )⸝ ♡♥
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