横歩取り8五飛戦法の創始者・中座八段の引退局…同郷の野月八段は「中座飛車」採用し、盤上で万感の思い示す<4組残留決定戦・中座真八段-野月浩貴八段>

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対局に臨む中座八段(左)と野月八段=若杉和希撮影

 竜王戦4組残留決定戦・中座真八段-野月浩貴八段戦が東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われており、勝っても負けても中座八段の引退局となります。

引退する54歳の中座八段「△8五飛は棋士人生の大きな財産」…言葉を受けた野月八段は涙止まらず「目標の先輩」<4組残留決定戦・中座真八段-野月浩貴八段>

 引退届を提出した中座八段に残された棋戦は本局のみ。横歩取り8五飛戦法の創始者です。休場からの復帰戦となった昨年12月の竜王戦4組の対局では阿部光瑠七段に敗れました。10キロほど痩せたそうですが、ひたむきに盤に向かっていました。対する野月八段は北海道出身で中座八段とは同郷。「お世話になった尊敬する先輩。万感の思いです」と対局前に話していました。

 本局はかなり早めに特別対局室に入った両者。記録係が駒を拭き終わる前に着座しました。振り駒は歩が4枚出て中座八段の先手になりました。両者が得意とする横歩取りの展開になり、後手の野月八段は△8五飛(図)と中座飛車を採用しました。敬意を盤上で示しました。中座八段は中住まいに構えました。

 昼食休憩の時間帯、中座八段は大広間で行われている他の竜王戦の対局を観戦していました。情熱は尽きない様子です。特別対局室に戻った両対局者に再開が告げられました。手番の野月八段はしばらく考えこみ、△8二銀と上がりました。(吉田祐也)

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