海自輸送艦から重機陸揚げ、被災地のがれき撤去・道路復旧へ…孤立地域への支援強化

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 自衛隊は4日午前、海自の輸送艦から能登半島北端の砂浜に重機の陸揚げ作業を始めた。ヘリコプターによる物資の輸送も続けており、海と空から孤立した地域への支援を強化する。

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沿岸部で活動する自衛隊のエアクッション艇(4日午前10時2分、石川県輪島市で、読売ヘリから)=佐藤俊和撮影
沿岸部で活動する自衛隊のエアクッション艇(4日午前10時2分、石川県輪島市で、読売ヘリから)=佐藤俊和撮影

 午前9時30分頃、石川県輪島市の大川浜沖に浮かぶ輸送艦「おおすみ」から2隻のエアクッション艇「LCAC(エルキャック)」が発進した。水しぶきを上げながら浜辺に上陸し、約10台の重機を運んでいる。

 防衛省によると、能登半島沿岸の輪島港(輪島市)や飯田港(珠洲市)は岸壁が損傷し、船で物資を陸揚げすることができない。そのため、自衛隊は砂浜に上陸できるエアクッション艇を投入した。今後、重機によって家屋や道路を塞いだがれきの撤去を急ぐ。

 能登半島北部では、土砂崩れなどで道路が寸断されている。救援物資や人員の輸送はヘリコプターに頼らざるを得ない。

 自衛隊は、艦艇から陸揚げした重機で道路の復旧作業を続けつつ、海上輸送も本格化させる。輪島市などでは3日も、護衛艦からヘリが発艦し、毛布や消防隊員らを運んだ。

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