今回は、2020年7月31日金曜日放送、チコちゃんに叱られる!「▽牛肉と豚肉どっち?▽マリモのなぞ」の番組内容を紹介。
なんで年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるの?
たしかに、大人数のアイドルの顔とか全然区別がつかなくなりました。
なぜなんだろう?
なんで年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるの?
本日の1つめ目の話題。
本日のゲストは、小堺一機さんと中川翔子さん。
いつものように紹介後、第一問へ。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、人の顔をちゃんと覚えてくれるステキな大人ってだーれ?」
岡村さんのご指名で、小堺さんが回答者に。
レベル64(64歳)の小堺一機さん。
若いアイドルの顔の区別はつかないとのこと。
チコちゃん「なんで年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるの?」
小堺さん「脳の記憶の許容量がいっぱいになってしまうので新しい情報が入らなくなるから。」
正解にいたらず、叱られちゃいました。
イケメン神経衰弱
番組では、若いイケメン6人の写真を2ペアずつ用意。
同一人物で正しくペアを作れるかどうかの「イケメン神経衰弱」で検証。
20代女性:1分22秒で正解。
20代男性:1分19秒で正解。
次に、高齢の男性が登場。
テスターは、大竹まことさん。
71歳の大竹さんにイケメン神経衰弱のルールや企画の趣旨を説明。
大竹まことさん「分かるだろ!それは。バカにしてんのか!?俺の事。即終わっても、文句言わないようにね。」
しかしながら、ああでもない、こうでもないと結構苦戦。
結果は、6分18秒で正解。
大竹さん「女の顔だったらね、30秒でいったと思うね。」
ナレーション「本当でしょうか?」
ということでチコちゃんの答えは、「顔が外国人のように見えるから。」
小堺さん(堺正章さんのモノマネで)「それは一体どういうことなんでございますかね?」
顔が外国人のように見えるから
解説してくれたのは、何度か出演されている生理学研究所の柿木隆介名誉教授。
若い人の顔の区別がつかなくなるのは、外国人の顔の区別がつきにくいのと同じ現象。
人間は、目で見た全ての視覚情報は脳の一番後ろにある第一次視覚野へ。
そこから脳の一番下にある紡錘状回へ送られます。
紡錘状回では過去に見た顔なのか?どんな顔か?といった分析。
ここで起こるのが人種効果と呼ばれる現象。
認知心理学でいう人種効果とは
これは、自分と同じ人種の顔を他の人種より速く正確に認識できるという現象。
日本人は、幼い時から日本人にかこまれているので、この時紡錘状回では日本人の顔を基準とした顔の認識空間が形成。
例えば生まれた時に日本人の家族に囲まれて暮らしている子供。
普段の生活でも日本人によく接していると認識空間の中心には両親・兄弟などの日本人の家族の顔が位置するように
すると、自然と接点の少ない外国人の顔は認識空間のより外側へ分布。
この時、中心に近い顔ほど正確に素早く認識。
外側になると判断が鈍くなります。
それを裏付ける研究結果もありとのこと。
なぜ、日本人同士なのに年をとると区別がつかなくなる?
これは、年を取ると付き合う人が同じ年齢層になっていくから。
つまり若い人を見る機会が激減することが原因。
年を取ると日常で接する機会の多い同じ年齢層の顔が認識空間の中心に位置。
そこから外れた若者の顔はまるであまりなじみのない外国人のように認識。
これが原因で、若いアイドルグループの顔が区別できなくなってくるんですね。
結論
というわけで、
「なんで年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるの?」は、
「顔が外国人のように見えるから」
でした。
解説してくれたのは
生理学研究所の柿木隆介教授
柿木隆介教授
柿木 隆介
かきぎ りゅうすけ / KAKIGI, Ryusuke
所属部門: [ 安全衛生管理室 ] [ 統合生理研究部門 ]
略歴
九州大学医学部卒,医学博士。佐賀医科大学助手,ロンドン大学研究員,佐賀医科大学講師を経て1993年3月から現職。
専攻
神経生理学,神経内科学
代表的な論文・著書
H. Mochizuki, et al., J Neurophysiol. 102, 2657 (2009)
K. Inui, R. Kakigi, J Neurol Neurosurg Psychiatry 83, 551 (2012)
H. Okamoto et al., Sci Rep 4, e3927 (2014)
(研究所HPより)
生理学研究所(せいりがくけんきゅうじょ、英語: National Institute for Physiological Sciences)は、自然科学研究機構を構成する、愛知県岡崎市にある大学共同利用機関。人体基礎生理学分野における日本の中核的な国立研究所である。人体の生命活動を総合的に解明することを目標に研究活動を行っている。
国家事業であるナショナルバイオリソースプロジェクトのニホンザル分野を担当している。
2010年4月現在、以下の6つの研究系と4つの研究施設及び技術課を有している。
研究系
分子生理研究系
細胞器官研究系
生体情報研究系
統合生理研究系
大脳皮質機能研究系
発達生理学研究系
研究施設
行動・代謝分子解析センター
多次元共同脳科学推進センター
脳機能計測・支援センター
情報処理・発信センター
また、岡崎共通研究施設の動物実験センター、岡崎統合バイオサイエンスセンターとも連携している。経理など管理業務は岡崎統合事務センターで行われている。 総合研究大学院大学の大学院生に対する教育も実施している。
(Wikipediaより)
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