今回は、2021年1月22日金 チコちゃんに叱られる!「▽鶏はなぜ朝鳴く?▽ヘソクリとは?▽ぬか漬けの謎」の番組内容を紹介。
なんでこっそり貯めたお金をへそくりっていうの?
たしかに、へそくりといいますね。
語源は?
なんでこっそり貯めたお金をへそくりっていうの?
本日の2つめ目の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、奥さんに隠し事をされないステキな大人ってだーれ?」
岡村さんは、新婚というころで、自ら立候補。
隠し事から、こっそりお金を貯めるのってなに?
岡村さん「へそくり」
チコちゃん「なんでこっそり貯めたお金をへそくりっていうの?」
岡村さん「昔のお金はへそにクリッと入れたから。」
そのあと、食べるほうの栗をここ(おへそに)
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
キムラさん、続いて昴生さんにも聞いてみましたが、正解に至らず。
チコちゃんの答えは、「糸を作って貯めたお金」
糸を作って貯めたお金
解説してくれたのは、梅花女子大学の米川明彦名誉教授。
「へそくり」の語源は、「ヘソクリガネ」。
これはヘソをくって稼いだお金という意味。
へそをくって稼いだお金?
この「へそ」とは体のおへその事ではありません。
漢字で書くと「綜麻繰り」
この綜麻とは「麻で出来た糸」
麻は弥生時代など、古くから衣服や道具に使われて来た歴史ある繊維。
この麻の糸を巻き取ったものが綜麻。
「へそくり=綜麻繰り」とは繊維をより合わせて麻糸をまとめる作業
「へそくりがね=綜麻繰り金」は、この綜麻を売る事で得たお金。
江戸時代の辞書である「俚言集覧」
綜麻繰金:綜麻を繰ってためたる金なりという記載も。
当時この綜麻繰りで糸巻きをしていた女性たちはある慣習がありました。
江戸時代の地方文化をまとめた旅行見聞録である真澄遊覧記。
その中の「外浜奇勝」を参考に女性民俗学の権威である瀬川清子が記した論文。
綜麻繰りの背景には「ある愛情物語」があったと記載があります。
「朗読劇 故郷へのヘソクリ」
読み手は森本レオさん。
内職で綜麻繰りをしている妻。
家計の助けにするためにコツコツと綜麻を作り続けます。
そんな健気な妻には心残りが。
故郷に一人残した最愛の母の存在。
年老いた母への想いから、母の為に作った綜麻の一部を売らずに残します。
本来は生活の為に売るべき綜麻。
母の為とはいえ、隠れて貯め続けるのは本来は忌むべき行為。
それでも夫には内緒にして貯め続けた綜麻。
母にもしもの事があった際に使う経帷子に。
経帷子(きょうかたびら)は、死者に着せる着物。
江戸時代に麻糸を作っていた陸奥地方。
子が親の為に経帷子を仕立てるという古くからの風習がありました。
そして経帷子が完成した時に、まだ親が健在だった場合は色を付けて普段の着物に仕立て直し、親にプレゼント。
全ては故郷で一人暮らす母の為。
これが、綜麻繰りのもともとの意味。
いつしか「親を思ってこっそりと綜麻を貯める」という慣習と「綜麻を売って得たお金」の2つがリンク。
現在のへそくりの意味となったとのこと。
結論
というわけで、
「なんでこっそり貯めたお金をへそくりっていうの?」は、
「糸を作って貯めたお金」
でした。
解説してくれたのは
梅花女子大学の米川明彦名誉教授
米川 明彦(よねかわ あきひこ、1955年(昭和30年)1月23日[1] – )は、日本の日本語学者、神学者。梅花女子大学教授。茨木キリスト福音教会教師。茨木市人権センター評議員。新村出記念財団評議員。専門は俗語・聖書・手話研究。
三重県出身。1985年(昭和60年)大阪大学大学院文学研究科博士課程修了、「手話言語の記述的研究」で学術博士を取得。1982年(昭和57年)文学部助手となり、1985年(昭和60年)に梅花女子大学講師、1987年(昭和62年)助教授、1994年(平成6年)教授。1998年(平成10年)「日本語‐手話辞典」で新村出賞受賞。
(大学HPより)
梅花女子大学(ばいかじょしだいがく、英語: BAIKA Women’s University)は、大阪府茨木市宿久庄2-19-5に本部を置く日本の私立大学である。1964年に設置された。大学の略称は梅花。 1878年(明治11年)に大阪で最初の女学校として創設された梅花女学校を前身とするキリスト教主義の女子大学である。日本トップクラスのチアリーディング部RAIDERS、学問と融合した梅花歌劇団「劇団この花」を擁する。女子大学生ならではの感性をいかした産学連携を数多く実施。
建学の精神
キリスト教精神に基づき、他者への愛と奉仕の精神を備える自立した女性を育成する。
スクールモットー
Do for others what you want them to do for you
「人にしてもらいたいと思うことは何でも、 あなたがたも人にしなさい」(マタイによる福音書7章12節)
教育目標
「チャレンジ&エレガンス」をスローガンに、様々な問題に立ち向かい解決できる「チャレンジ精神」、品性と思いやりある「エレガンス」を兼ね備えた、輝く女性を育成する。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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