NHK番組「チコちゃんに叱られる!」の放送内容を詳しく紹介!

チコちゃんに叱られる!

チコちゃんクイズ

アカペラってどういう意味?→「教会で」元々は教会で歌われた無伴奏曲

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今回は、2021年9月10日金 チコちゃんに叱られる!「▽お弁当はなぜ弁当?▽アカペラってなに?」の番組内容を紹介。


アカペラってどういう意味?




アカペラって、無伴奏の音楽っておもってましたけど、違うの?





アカペラってどういう意味?


本日の2つめ目の話題。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、お歌が上手なステキな大人ってだーれ?」


歌うマネでアピールするアンミカさん。


そこを無視して岡村さんが自ら回答者に。


アカペラの話題


チコちゃん「アカペラってなに?」


岡村さん「音楽(伴奏)無しで歌う」


チコちゃん「そんな誰でも知っている問題、チコがすると思う?


岡村さん「思いません。」


チコちゃん「アカペラってどういう意味?」


岡村さん「あかん、わからん。ぺらっぺらのうすっぺらい歌手気取ったヤツ」の略。


正解に至らず、叱られちゃいました。


ここでアンミカさんからヒントが。


岡村さんの口元に正解マーク。


チコちゃん「つまんねーヤツだな~。」


VTRではゴスペラーズが登場。


アカペラの意味をきちんと答えます。


出張用チコちゃん「つまんねーヤツだな~。」





と当然正解。



チコちゃんの答えは、「教会で」


「教会で」


解説してくれたのは、国際基督教大学の佐藤望教授。


アカペラとは「a cappella」というイタリア語が語源。


英語では「at chapel」。


日本語にすると「教会で」が元々の意味。


教会で歌われる歌といえば聖歌。


伝統的な聖歌の一つであるグレゴリオ聖歌。


8世紀ごろから歌われ続けていて、伴奏なしのシンプルな構成。


グレゴリオ聖歌は基本的に1つのメロディーのみで進行。





その理由は今のような楽譜が無かったから。


楽譜が無いので歌は直接歌って伝える口伝。


そのため、シンプルな歌に。


これが14世紀に入ると現在のような五線譜の楽譜が普及。





作曲家たちは複雑な聖歌を作るように変化。


1つのメロディーだった聖歌は2つ以上のパートに分かれて、1つのハーモニーを作る合唱へと進化。


このようなスタイルの音楽は複数という意味の「ポリ」と響きを表す「フォニー」で合わせて「ポリフォニー」。




14世紀以降は次々とポリフォニー音楽が。


聖歌は沢山のパートに分けられた複雑なハーモニーへ。


トマス・タリス作曲『我、汝の他に望みなし』のような40のパートが別々のメロディーという曲も。





こうなるともはや何を歌っているのか分からない、歌詞も聞き取れない複雑な音楽に。


このトレンドはどんどんエスカレート。


15世紀末になると聖歌に楽器の伴奏を積極的に取り入れられるようになります。


こうなって来ると当初のシンプルな聖歌とはかけ離れた音楽に。





16世紀になるとドイツのマルティン・ルターらによる宗教改革が。


宗教改革とは後のプロテスタントによるローマ教皇庁に異議を唱える運動。





キリスト教は巡る環境は大混乱。


これを収束させる為にローマ教皇のパウルス3世はトリエント公会議を開きます。





その会議では「聖歌は祈りの音楽であり、複雑で歌詞が分からないものはもはや聖歌とは言えないのでは?」と疑問が。


その結果、「聖歌は楽器を使わずにシンプルにすべし」という聖歌のルールが。


この時のトリエント公会議で決まった内容を忠実に守ったのが教会音楽の父と呼ばれるイタリアの作曲家、パレストリーナ。





パレストリーナの音楽は歌詞が聞き取りやすいようにシンプルでありながらも美しいハーモニーを持っていて、これがアカペラの原点に。


しかし、トリエント公会議を開いたローマ教皇に対立する形でベネチアでは会議の決定事項を無視して楽器などを取り入れた聖歌を作り続けます。





これに対して19世紀になるとドイツでセシリア運動が起こって乱れた教会音楽を正す動きが活発化。





楽器を排除する流れに。


ここで再び脚光を浴びたのがパレストリーナ。


パレストリーナの音楽はトリエント公会議の内容を忠実に守って「無伴奏」の聖歌。


「これこそが教会(カペラ)にふさわしい音楽」、つまり無伴奏の聖歌=アカペラという考えが徐々に広まったそう。


パレストリーナの音楽に聖歌の理想を求めたドイツの人々。


無伴奏の聖歌をドイツ語では無くあえてイタリア語の「ア・カペラ(教会で)」と呼び始めます。


これが後々世界に広まります。




20世紀になるとアメリカで神に祈り合唱するゴスペルが誕生。




楽器を持たない声だけのパフォーマンスがストリートで流行。


アカペラはこうした時代を経て宗教とは関係なく、無伴奏で歌うジャンルを広く指す言葉になって今に至ります。



結論


というわけで、


「アカペラってどういう意味?」は、


「教会で」


でした。
 


解説してくれたのは


国際基督教大学の佐藤望教授


サトウ,ノゾミ SATO, Nozomi
佐藤 望

所属 国際基督教大学教養学部 アーツ・サイエンス学科
職種 教授

■ 学歴
1. 1994/09~1996/03 Ruhr University of Bochum 音楽学研究所 博士課程 博士課程留学
2. 1992/04~1996/03 東京藝術大学 大学院 博士課程 音楽研究科 音楽学専攻 博士課程修了 Ph.D.
3. 1989/10~1991/03 University of Cologne, M.A. Course Institute of Musicology 修士課程留学
4. 1988/04~1992/03 東京藝術大学 大学院 修士課程 音楽研究科 音楽学専攻 修士課程修了 M.A.
5. 1984/04~1988/03 東京藝術大学 音楽学部 卒業 B.A.

■ 職歴
1. 2019/04~ 国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科 教授
2. 2007/04~2019/03 慶應義塾大学 教授
3. 2018/04~2019/03 青山学院大学 文学部比較芸術学科 非常勤講師
4. 2016/03~2017/02 客員教授, ブリティッシュコロンビア大学 音楽学部
5. 2019/04~2020/03 慶應義塾大学 教養研究センター 非常勤講師
6. 2018/09~2019/03 国際基督教大学 教養学部 教養学部 大学非常勤講師
7. 2006/04 大学教授(商学部)
8. 2002/04~2007/03 慶應義塾大学 助教授・准教授
9. 1999/04~2019/03 慶應義塾大学 商学部商学科 教授
10. 1999/04~2002/03 大学専任講師(商学部)
11. 1996/04~1999/03 東京藝術大学音楽学部 助手

■ 現在の専門分野
音楽学, 大学教育, プロテスタント神学と音楽
(大学HPより)



国際基督教大学


国際基督教大学(こくさい きりすときょう だいがく、英語: International Christian University[注釈 1])は、東京都三鷹市大沢三丁目10番2号に本部を置く日本の私立大学である。1953年に設置された。大学の略称は「ICU(アイシーユー)」[注釈 2]。

沿革
(沿革節の主要な出典は公式サイト[2])

キリスト教長老派による創設で、米国型リベラル・アーツ・カレッジの形式を踏襲している。1949年、御殿場にあるYMCA東山荘で催された日米のキリスト教指導者による会議において、国際基督教大学の創設が正式に決定された。高松宮宣仁親王が設立準備委員会の名誉総裁に就任し、当時の日本銀行総裁である一万田尚登が設立のための募金運動に奔走した。またGHQ最高司令官を務めたダグラス・マッカーサーも、大学設置に際し財団の名誉理事長として、米国での募金運動に務めた[3]。日本YMCA理事長で、国際基督教大学の評議委員会会長となった山本忠興も設立に尽力した。開学に先立って1952年に語学研修所が開設された後、1953年に初代学長として湯浅八郎(前同志社総長)を迎え、一期生198人より開学に至った[4]。

教育の特色
開学当初からリベラル・アーツ・カレッジとして教養学部1学部のみを置く。「平和」「学術基礎」「専門知識」を統合しながら、日英バイリンガリズムによる世界基準の「全人教育」を行うことを教学方針としている。開学50周年を迎えた2003年には、「行動するリベラル・アーツ」が更なる目標として掲げられた。また2005年には、米国リベラル教育学会 (AALE) のプログラム認証(アクレディテーション)を受けた。リベラル・アーツ・カレッジらしく学生数は他の私立大学と比べても少なく、1学年620人程度であり、専任教員1人あたりの学生数も18人程度である[5]。

全学共通科目教育として語学教育が主軸に据えられている。4月入学生は、リベラル・アーツ英語プログラム (English for Liberal Arts; ELA) と呼ばれる一連のクラスを入学から約2年間にわたって履修する。その際TOEFLのスコアによりクラス分けが行われる。ELAの授業は全て英語で行われ、論文の読解・執筆をはじめとした、高等教育の場で知的生産を行うための方法論を英語を通じて習得する。9月入学生および留学生に対しては日本語教育プログラム (Japanese Language Program; JLP) が用意されている。夏期には外国語教育としての日本語教育のサマーコースも開講されており、毎年海外から100名以上の学生が参加し、ICUで学ぶ。また大学の講義全体の約3分の1が英語で開講されており、英語圏のみに限らず世界各地から教員が集められている。

2008年度の1学科体制への移行の際に導入された「メジャー制」が特徴的である。人文科学・自然科学・社会科学(いわゆる文系と理系の全般)を幅広く総合的にカバーする「31のメジャー(専攻)」が設置されている。入学時に専門とする分野を決めずに、1・2年次に基礎科目の授業を受けながら興味のある分野を絞り込み、2年次の終わりに専攻を決定する。その際、メジャー(1つの専攻)、ダブルメジャー(2つの専攻)、メジャー・マイナー(主専攻・副専攻)の3種類のスタイルのうちいずれかでメジャーを選ぶことになる[6]。

また、留学制度が充実している。3年次以上の学生を対象とする交換留学は、現在23ヶ国71大学と協定が結ばれており、1学年約620名のうち約150名がこの交換留学制度を利用して留学する。提携校は、香港、アメリカからアフリカ、チリまでと幅広い。また先に挙げたELAの一環として、SEA (Study English Abroad) プログラムと呼ばれる夏期休暇期間の短期語学留学制度も1・2年生向けに設けられている。

海外からの留学生受け入れも重視している。元学長の日比谷潤子は後述する筑波大学との連携協定について、アフリカなど多様な地域からの留学生を増やす効果を期待していると述べている[7]。

その他の特徴として、GPA制度による成績評価を開学当初より用いている点、年間3学期からなるショートターム制を導入している点などが挙げられる。

教職員は原則としてキリスト教徒であることが求められている(Cコード)が、源了圓や奥平康弘など非キリスト教徒が教鞭を執った例もある。

英教育専門誌の『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』が策定した「THE世界大学ランキング 日本版」では、国際性や教育満足度などの項目が評価され、2019年版で全大学中11位、私立大学中1位に認定された[8]。
(Wikipediaより)




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