今回は、2022年3月12日金 チコちゃんに叱られる!「▽おみくじの謎▽なぜ礼金を払う▽なぜ人は旅に出る」の番組内容を紹介。
なんで人は旅に出るの?
なんで人は旅に出るの?
本日の最後の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で、旅が似合うステキな大人ってだーれ?」
本日、先発していない谷中さんが回答者に。
旅の話題
チコちゃん「なんで人は旅に出るの?」
谷中さん「何かを見つけたい、幸せを探したいから。」といった趣旨の答え。
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られちゃいました。
岡村さんにも聞いてみると口元に正解マーク!
チコちゃん「岡村!つまんねーヤツだな~。」
岡村さん、大正解。
というわけでチコちゃんの答えは、「旅に出ることは人間の性だから」
旅に出ることは人間の性だから
解説してくれたのは、東京大学の海部陽介教授。
旅に出るという行為はホモ・サピエンス特有の行動。
これに対して、渡り鳥などが食料や暖かい環境を求めて動くのは旅ではなくただの移動。
旅(目的・行き先を自由に選んだ移動)は人間だけに見られる行動とのこと。
人間の祖先は何万年も前の旧石器時代から新しい世界を開拓する旅を繰り返してきたといわれています。
旅によって新しい土地を見つけた際には、今よりも環境が良ければ移住。
これを繰り返した結果ホモ・サピエンスは爆発的にその生息地を拡大。
そこにはホモ・サピエンスが持つ3つの能力が関係しているとのこと。
それが、知恵、情報ネットワーク、そして、好奇心
知恵
ホモ・サピエンスは様々な困難に対して知恵を使って必要な技術や道具を発明してきました。
その中でも特に大きなインパクトを与えたのが優れた移動手段の発明。
これは、ホモ・サピエンス以前の人類が生息していた範囲を表している地図。
北側は北緯50°でそれ以北はなし。
ここで待ち受けていたのは「寒さ」という困難。
そこでこれを克服しようと機能的な服、犬ぞりなど雪道を進む道具を発明。
そうする事で人類は北へ北へ。
また、東南アジアの先では「海」という障壁がその行く手を阻みました。
こちらは、舟を発明する事でこの大きな壁を突破。
このように必要な技術や道具を知恵によって作り出した人類は旅人としての資格を得られました。
情報ネットワーク
優れた道具があっても必ずしも目的地にたどり着けるとは限りません。
旅を成功させるには計画性も必要不可欠な要素。
ホモ・サピエンスは仲間同士で情報を共有するのが得意な種族。
お互いが知らない事を教えあって旅の困難を乗り越える方法を共に考えました。
仲間とのコミュニケーションによって知恵と知恵を組み合わせます。
そして、より知恵の価値を高めていくというネットワークをつくり、ホモ・サピエンスは旅する種族になりました。
好奇心
安全な旅をする為に試行錯誤を繰り返したホモ・サピエンスのその原動力は何といってもその好奇心。
他の動物にも好奇心は存在します。
しかし、人間の好奇心はかなり強烈。
そのおかげで大きな挑戦に立ち向かえます。
例えばホモ・サピエンスは約3万8000年前に海を越えて日本列島にたどり着いたといわれています。
食料を探したり、危険から逃れるためであれば何もわざわざ水平線の向こうを目指す必要はありません。
それでも祖先たちが大きな冒険に踏み切った裏には特別な動機があってしかるべき。
その動機こそが未だかつて体験した事が無い物への強い好奇心。
海部先生「私たちの心中にも『どこかに行きたい、旅に出たい』という衝動があります。それは祖先から受け継いできたホモ・サピエンスの性のようなものなのではないでしょうか。」とのコメントで終了。
結論
というわけで、
「なんで人は旅に出るの?」は、
「旅に出ることは人間の性だから」
でした。
解説してくれたのは
東京大学の海部陽介教授。
海部 陽介
人類化石の形態学的な分析を通じて、200万年におよぶアジアの人類史や、「人間らしさ」がどのように生まれたかについて、研究しています。近年の調査で、アジアにはかつて多様な原人や旧人の集団が暮らしていたことがわかってきました。また、5万年間にホモ・サピエンスの急速な拡散が起こり、そこから私たち現代アジア人へとつながる歴史がはじまったことも、明らかになってきています。太古の遺跡からみつかる化石は、「そのとき、その場所に、誰がいたか」を直接教えてくれる歴史の語り部で、分析方法を工夫すれば多くのことを教えてくれます。そのためにどんな工夫を考えつくかが、研究の醍醐味となります。
また、生物であり文化的存在でもある人類の歴史を総合的に理解するため、考古学や遺伝学などとの分野間交流も積極的に行っています。自らもクラウドファンディングを行って実験航海を実施するなど、専門にとらわれず幅広い活動を行っています。
研究室ホームページ (準備中)
略歴
1969年生まれ。東京大学理学部人類学教室卒業。1995年に東京大学大学院理学系研究科博士課程を中退して、国立科学博物館人類研究部に就職。同館で25年間、研究・展示活動等を行った後、2020年より現職。
受賞歴
日本学術振興会賞(2012)
古代歴史文化賞優秀作品賞(2016)
モンベルチャレンジアワード(2016)
山縣勝見賞(2019)
参考情報
ナショナルジオグラフィック「研究室に行ってみた」
YAHOO! ニュース「人類は謎の存在なんです」
文春オンライン「海部陽介×満島ひかり」
(大学HPより)
東京大学(とうきょうだいがく、英語: The University of Tokyo)は、東京都文京区本郷七丁目3番1号に本部を置く日本の国立大学である。1877年に設置された。大学の略称は東大(とうだい)。
東京大学全体
東京大学は欧米諸国の諸制度に倣った[1]、日本国内で初の近代的な大学として設立された[2]。
憲章
東京大学には、特に創立時に明文化された建学の精神はない。しかし、国立大学法人化に伴い、現在は「東京大学憲章」[3]が定められている。東京大学憲章は、大学としての使命を公に明らかにすることと、目指すべき道を明らかにすることを目的として学内有識者会議によって制定されたものである。学部教育の基礎としてリベラル・アーツ教育(教養教育)を重視することを謳っている。
教育および研究の概略
教育研究とキャンパス
東京大学は、主な3つのキャンパスごとに教育内容・研究内容を異にする。教育内容の面では、主に教養課程を実施する駒場キャンパス、専門教育を行う本郷キャンパス、主に大学院課程の教育を行う柏キャンパスに分けられる。また研究内容の面では、学際的な研究を行う駒場キャンパス、伝統的な学問領域の研究を行う本郷キャンパス、新しい学問領域の研究を行う柏キャンパスに分けられる。こうしたキャンパス分立体制は、学部ごとにキャンパスを分立することの多い他の大学と比べると珍しい形態である。さらに、現在でも学部入学時の教養課程を分化して設置していることも、日本国内の大学では珍しい存在となっている。
(Wikipediaより)
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