今回は、チコちゃんに叱られる! ▽横断歩道の不思議▽“韻を踏む”とは▽学ランの謎 初回放送日:2024年6月7日の番組内容を紹介。
なんで横断歩道を渡る時に鳥の声が聞こえるの?
なんで横断歩道を渡る時に鳥の声が聞こえるの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、交通マナーが良さそうなステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで横断歩道を渡る時に鳥の声が聞こえるの?」
チコちゃんの答えは、「東西南北が分かりやすいから。」
東西南北が分かりやすいから
視覚障害者用の音の出る信号機の役割
1.青信号を知らせる
2.横断歩道を渡る地点を知らせる
3.到着地点を正確に知らせる
の3つ。
それを知らせる音にはメロディー式と擬音式の2タイプが存在しています。
先に開発されたメロディー式は「通りゃんせ」「故郷の空」。
擬音式は「ピヨピヨのヒヨコの声」「カッコウの声」の2つ。
擬音式は愛知県警から地元の電機メーカーに親しみやすい小鳥の声が出る信号機を作って欲しいという依頼があったから。
そこで開発されたのがピヨピヨ音。
しかし、交差点にある8機の信号機で同時にピヨピヨと音が鳴ることに。
すると、どこで鳴っているのか混乱してしまう問題が。
そこで、東西と南北に分けて音を出すように変更。
その際に選ばれたのが初夏に南から北に渡ってくるカッコウ。
しかし、全国的に普及しているのは南北がピヨピヨで東西がカッコウになっているパターンになっているとのこと。
渡り鳥カッコウと違った形になってしまっています。
こうして音を使い分ける事で東西南北が分かるようになりました。
ここにさらに歩道の縁石が丸くカーブしているという問題も。
縁石のカーブ地点を基にして歩き出すと交差点の中心に向かって歩き出してしまうので危険です。
また、横断歩道の先で鳴っているピヨピヨ音を聞いて進む際に、渡る地点と到着地点で同時に音が鳴ることになります。
すると、互いに音を打ち消し合って方向が分からなくなるという問題も。
これを解決するために生み出されたのが「同種鳴き交わし方式」
渡る地点と到着地点で同じ音を交互に鳴らすことで音が打ち消されないようにするという工夫。
しかし、まだ問題が、
横断歩道の中央まで進むと音量がほぼ同じになってしまいます。
そうすると、どちらに進むか分からなくなるという新たな問題が。
そこで編み出されたのが「異種鳴き交わし方式。」
これは渡る地点で「ピヨピヨ、ピヨピヨ」で、到着地点では「ピヨ、ピヨ」という異なるパターンとなります。
こうして音の出る信号機は、4種類の音が鳴ることに。
このようにして、視覚障害者のサポートを行っています。
メロディー式の場合は連続した音なので交互に鳴らしたり、音の種類を増やすと騒音になってしまうのでなかなか適用ができません。
そこで、今では鳥の鳴き声を使った信号機が標準となっています。
実際に、2003年から新規設置されるものは全て鳥の鳴き声。
今では日本国内の99%が鳥の鳴き声でメロディー式は1%という比率。
最後に、ほぼ全盲のお笑い芸人として活動する濱田祐太郎の提案で、新しい音を使った信号機をテスト。
鳥の声だと街中の音に混ざって聞こえなくなることがあるります。
そこで、野太いおじさんの声で「おりゃー!」「お帰りなさいませご主人様!きゅんきゅん!」などをテスト。
長く続く音だと鳴っている間に音の鳴る場所を掴みやすくなるので好評という結果で終了。
結論
というわけで、
「なんで横断歩道を渡る時に鳥の声が聞こえるの?」は、
「東西南北が分かりやすいから」
でした。
解説してくれたのは
岡山県立大学の田内雅規名誉教授。
音の出る信号機の開発に携わった先生。
田内 雅規 TAUCHI MasakiORCIDORCID連携する *注記
研究者番号 00075425
所属 (過去の研究課題情報に基づく) *注記 2016年度 – 2017年度: 岡山県立大学, 保健福祉学部, 特命研究員
2015年度: 岡山県立大学, 大学教育開発センター, 特任教授
2014年度 – 2015年度: 岡山県立大学, 保健福祉学部, その他
2011年度 – 2014年度: 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授
2004年度 – 2009年度: 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授
1995年度 – 1997年度: 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授
1991年度 – 1993年度: 国立リハビリテーションセンター研究所, 主任研究員
1988年度: 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手
1987年度: 国立身体障害者リハビリテーションセンター, 感覚機能系障害, 室長
1986年度: 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手
(HPより)
岡山県立大学(おかやまけんりつだいがく、英語: Okayama Prefectural University)は、岡山県総社市に本部を置く日本の公立大学。1993年創立。大学の略称は県大。
2019年現在の学生数は学部生1654人、大学院生186人[1]。
沿革
岡山県立大学の噴水
岡山県立大学は、岡山市にあった岡山県立短期大学を総社市に移転し、4年制大学に昇格させて開学した。
1993年 岡山県立大学設置(保健福祉学部、情報工学部、デザイン学部、短期大学部)
1997年 大学院修士課程開設(保健福祉学研究科、情報系工学研究科)
1998年 大学院修士課程にデザイン学研究科増設
1999年 大学院博士課程開設(情報系工学研究科)
2003年 大学院博士課程に保健福祉学研究科増設
2006年 短期大学部を廃止
2007年 公立大学法人へ移行
2008年 総社市と包括協定を締結
教育および研究
組織
学部
保健福祉学部
看護学科
栄養学科
現代福祉学科
子ども学科
情報工学部
情報通信工学科
情報システム工学科
人間情報工学科(2015年新設)
デザイン学部
ビジュアルデザイン学科
工芸工業デザイン学科
建築学科(2021年新設)
大学院
保健福祉学研究科
看護学専攻
栄養学専攻
保健福祉学専攻(以上、博士前期課程)
保健福祉科学専攻(博士後期課程)
情報系工学研究科
システム工学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
デザイン学研究科
デザイン工学専攻(修士課程)
造形デザイン学専攻(修士課程)
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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