今回は、2019年1月11日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なぜ地球は回っている?
たしかに、地球はまわっています。
なんとなくそう思ってましたが、でも、あたらめてなぜ回っていると聞かれてもこたえられないや。
なんで回ってるんだろう?
なぜ地球は回っている?
本日の一問目。
チコちゃん「ねぇねぇ、岡村。この中で宇宙のように広い心を持ったステキな大人ってだーれ?」
岡村さん「シティボーイズでどうですか?」
大竹さん「いやいや。俺は心広くない。狭いんで有名だもん。」
チコちゃん「あのね。シティボーイズ、、、真面目か!」
ということで、寄り切られて大竹さんが回答者に。
チコちゃん「私たちが住んでいる星って何か知ってる?」
大竹さん「地球。」
チコちゃん「なんで地球は回っているの?」
大竹さん「地球の意志。」
ということで正解に至らず、叱られちゃいました。
岡村さん「いつか止まるんじゃない?」
チコちゃん「えっ!なんで?」
岡村さん「最初にちょっと回ったのが未だに回り続けているだけなのでは?」
チコちゃん「最初のきっかけって?」
岡村さん「ちょっとした噴火で。」
チコちゃん「岡村。ちょっとチコってる(正解している)感じある?」
岡村さん「僕、なんかスタジオの空気で、「岡村。なんかチコりかけてんじゃないのか?」みたいな空気感じてますよ。」
チコちゃん「じゃあ岡村!VTR行こうか!」
岡村「あっ!何?」
とそのままVTRへ。
東京お台場にある日本科学未来館での街頭インタビューでも正解なし。
ナレーション「地球と一緒にグルグル回りながら、暑いとか、寒いとか、眠いとか、お金貸してくださいとか言ってる日本人の何と多いことか。」
チコちゃんの答えは、「地球が生まれたときの惰性」
岡村さんの回答は近かったんだ!
地球が生まれた時の惰性
解説してくれたのは、自然科学研究機構国立天文台、小久保英一郎博士。
惑星系形成論を専門にされています。
「地球がなぜ回っているか?」という疑問には「地球がどうやって生まれたか?」がポイント。
NHコスペシャル
シリーズ宇宙
第一集 地球は回る
シティボイーズ3号 きたろうさんがナレーション。
地球が回っている事が分かったのは17世紀。
それまで地球は止まっていると考えられていました。
時は2世紀。
この時代の多くの天文学者にとっては、地球は宇宙の中心に静止。
その周りを太陽や惑星が回っているという「天動説」が一般的。
きたろうさん「それでも地球は回っている!」
この言葉を残したとされる(後の創作という説も有力)ガリレオ・ガリレイや他の科学者たち。
太陽の周りを回りながら地球自身も回っているという「地動説」を提唱。
地球が生まれたのは今からおよそ46億年前。
元々は太陽の周りを漂うちり。
ちりの集まりである微惑星が衝突しあう事で次第に大きくなり地球が誕生。
この誕生の仕方が今も地球が回っている原因。
物と物がぶつかって合体する時に完全な正面衝突じゃない場合はそこに回転運動が生まれます。
徐々に今の地球の形に近づいていく過程で微惑星の衝突するエネルギーによって地球は回るように。
特に重要なのが地球が完成するその一歩手前の段階。
その段階でかなり大きなサイズの天体が地球に衝突。
その時に生まれた回転の勢いが未だに残っていて回り続けている。
これが地球の自転の始まり。
このような大きな天体の衝突は「ジャイアント・インパクト」と呼ばれます。
この衝突によって生まれた回転の勢いの惰性が今でも残っているとのこと。
きたろうさん「しかし、重大な事実が一つ。このままだといずれ地球はほとんど動かなくなってしまうかもしれないというのです。」
生まれたばかりの地球は今よりもずっと速い速度、およそ4時間で1回転というスピードで自転。
現在は24時間で1回転なのでおよそ6倍の速さ。
その後、徐々に回転は遅くなり、今でも徐々にそのスピードは遅くなっています。
地球の自転が徐々に遅くなっていく原因とは
月による潮汐力(ちょうせきりょく)
潮汐力とは月の引力が地球を引っ張り、地球の形を変形させる力。
海に起こる潮の満ち干も、この潮汐力が原因。
地球と月の距離によって引力の強さが違い、その影響で地球の形は球からラグビーボール状に変形。
出っ張った部分と月が引き合う事で地球の自転に月がブレーキ。
きたろうさん「地球の回転が遅くなっている。このまま地球の回る速さがどんどん遅くなってしまうとしたら、、、」
このまま地球が限界まで遅く回ったとしたら、昼が3週間、夜が3週間交互に続くという世界が到来。
昼側は太陽が照り続けて想像を絶する灼熱の世界に変貌。
反対に夜側は極寒の世界に。
こうなると生物にとっては生き残るのが過酷な環境に。
そんな地球の自転のスピードは一日当たり0.00000005秒ずつ遅くなっているとの解説。
そしておよそ1億8千万年後には1日が25時間に。
100億年後には1日は1000時間以上になるかもしれないとのこと。
結論
というわけで、
「なぜ地球は回っている?」は、
「地球が生まれた時の惰性」
でした。
解説してくれたのは
自然科学研究機構国立天文台の小久保英一郎博士。
小久保英一郎博士
小久保 英一郎(こくぼ えいいちろう、1968年7月7日 – )は、日本の天文学者。専門は理論天文学、とりわけ惑星系形成論。博士(学術)を取得している。
宮城県仙台市生まれ。宮城県仙台第一高等学校卒業。東京大学教養学部基礎科学科第二卒業。1997年東京大学大学院総合文化研究科博士課程を修了し、日本学術振興会の特別研究員となる。同年3月 博士(学術)(東京大学)。学位論文は 「Planetary Accretion: From Planetesimals to Protoplanets(惑星集積: 微惑星から原始惑星へ)」[1]。2000年より国立天文台理論研究部主任研究員。2006年より国立天文台理論研究部助教授(のち准教授)。2012年4月より国立天文台理論研究部教授。
一般の人々に研究の魅力を語ることにも熱心で、情熱大陸 [2]などのTV出演を始め、多くのメディアのインタビューなどを受ける。 理系の研究者にしては珍しく、国語の教科書に文章を執筆している。(「月の起源を探る」中学校「国語」教科書3年 光村書店)
(Wikipediaより)
国立天文台(こくりつてんもんだい、英: National Astronomical Observatory of Japan, NAOJ)は、理論・観測の両面から天文学を研究する日本の研究所・大学共同利用機関である。大学共同利用機関法人自然科学研究機構を構成する研究所の1つでもある。
日本国外のハワイ観測所などいくつかの観測所や、三鷹キャンパスなどで研究活動をしており、総称として国立天文台と呼ばれる。本部は東京都三鷹市の三鷹キャンパス内にある。
歴史
近大日本における国立の天体観測所は、海軍水路寮が東京府麻布区飯倉(現:東京都港区麻布台)に設置した観象台から始まる[4]。
別途、東京帝国大学(現在の東京大学)に星学科が設立された時、その附属の研究所として同じく麻布狸穴町に新たな観象台が設置され、1888年(明治21年)に、帝国大学附属東京天文台となる。東京の発展により、麻布付近は夜の灯火が増えて天体観測に適さなくなった。このため、当時は雑木林や田畑が広がる農村でありながら、甲武鉄道(現:JR中央本線)の開業により交通の便が良くなった三鷹への移転が決まり、1914年に工事が1始まった。当初は都会を離れることを嫌がっていた職員やその家族も、関東大震災(1923年)の被災により、三鷹周辺への移住が進んだ[5]。
東京天文台は、名古屋大学空電研究所や文部省緯度観測所と移管統合され、文部省直属の研究機関である国立天文台となる。行政改革により、分子科学研究所など4つの国立研究所と統合再編及び法人化され、大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台になる。
(Wikipediaより)
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