今回は、2019年10月18日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!電話のときウロウロするのは・“旦那”と呼ぶ理由ほか のお話。
なんで電話をしながらウロウロするの?
確かに、電話しているとき、ウロウロ歩き回っちゃいますね。
なぜなんだろう?
なんで電話をしながらウロウロするの?
本日の1問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番色んな人から電話がかかってくるステキな大人ってだーれ?」
岡村さんの指名で、北村さんが回答者に。
チコちゃん「ここで設定を与えるので、ちょとお芝居をして欲しい。」
チコちゃんの設定は、サラリーマン役で、取引先の偉い人から電話がかかってくるというもの。
チコちゃん「もしもし、チコチコ商事の木村だけども。」
チコちゃん「この前クラブで飲んだじゃない?あの店なんだったけねぇ?」
北村さん「え~と、スナックあきこですかね。」
チコちゃん「スナックで接待受けたんだ!」
北村さん「スナックという名の高級クラブでございます。」
チコちゃん「そういえばさ。君が好きだって言ってた俳優さんの名前も思い出せないんだよ。誰だっけ? 海賊になりたいって、船の学校に進学したのに途中で海賊にはなれない事に気付いて退学しちゃった人? 映画の撮影でインドでインド人に間違えられちゃった人、誰だっけ?」
北村さん「あ~。あのカッコいい人、確か、、北村一輝さんですね。」
ここでお芝居は、終了。
チコちゃん「電話の途中、あまり動かなかったわね。電話の時にウロウロしている人いるの知ってる?」
北村さん「知ってます。」
チコちゃん「なんで電話をしながらウロウロするの?」
北村さん「考えをまとめてちゃんとした事を言うため。」
チコちゃん「頭の回転を良くするため?」
北村さん「あっ!それです。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と叱られちゃいました。
岡村さんに聞いても正解なし。
チコちゃんの答えは、「いつでも逃げられるようにするため。」
いつでも逃げられるようにするため
解説してくれたのは、3度目の登場となる生理学研究所の柿木隆介名誉教授。
ウロウロするのは元々人間がじっとしていられない動物だから。
チコちゃんスタッフも在籍している番組制作会社にこっそり定点カメラを置いて観察。
スタッフさんも、ディレクター、プロデューサーも電話口で頭を下げながら、ウロウロ歩き回りながら電話してます。
なぜ、うろうろしてしまう?
面と向かって対話する時と違って、電話中は情報量が圧倒的に少ない。
そのため、脳が緊張状態に陥って、じっとしていられなくてウロウロするとのこと。
対話しているときは、声以外に表情や仕草などの多くの情報が目から入ってきます。
しかし、電話では声だけなので圧倒的に情報量が少ない。
そうなると相手の機嫌を探ったり、自分の言葉遣いに必要以上に敏感になったりと脳にストレスが。
すると本能的に体に動けという指令を出すためウロウロするとのこと。
「脳が緊張→体を動かす」という回路が出来上がった理由
大昔の狩猟生活の名残。
太古の昔、人間の祖先は敵に襲われる危険を常に抱えながらの生活。
身の危険を感じたらすぐに動いて逃げ出す必要がありました。
そして、常に脳が緊張状態。
この名残から脳が緊張すると自然と体が動いてじっとしていられないようになったとのこと。
特に上司からの電話が、ウロウロを助長するとのこと。
男性ADと女性ADで実験
上司から電話を掛けた時にどんな反応をするのかを観察。
誰もいない広い会議室に男性スタッフを呼び出して観察。
電話を受けた瞬間からウロウロあるきまわりました。
一方、女性スタッフでは、席についたままお話中。
ウロウロ歩き回りませんでした。
北村さん「めちゃくちゃリラックスしてるじゃないですか。」
岡村さん「この人はこういう人なんじゃないの?」
同じ上司からの電話なのに男女で全く異なる結果となりました。
一般的には、男性の方がストレスに弱い傾向があるとのこと。
さらに目上の人に対する忖度が非常に強くて心配性。
その一方で出世欲や見栄っ張りだったり。
そうなると余計に緊張を生んでウロウロしやすいのとのこと。
柿木先生「つまり男は小心者なんですよ。」
結論
というわけで、
「なんで電話をしながらウロウロするの?」は、
「いつでも逃げられるようにするため」
でした。
解説してくれたのは
生理学研究所の柿木隆介教授
柿木隆介教授
柿木 隆介
かきぎ りゅうすけ / KAKIGI, Ryusuke
所属部門: [ 安全衛生管理室 ] [ 統合生理研究部門 ]
略歴
九州大学医学部卒,医学博士。佐賀医科大学助手,ロンドン大学研究員,佐賀医科大学講師を経て1993年3月から現職。
専攻
神経生理学,神経内科学
代表的な論文・著書
H. Mochizuki, et al., J Neurophysiol. 102, 2657 (2009)
K. Inui, R. Kakigi, J Neurol Neurosurg Psychiatry 83, 551 (2012)
H. Okamoto et al., Sci Rep 4, e3927 (2014)
(研究所HPより)
生理学研究所(せいりがくけんきゅうじょ、英語: National Institute for Physiological Sciences)は、自然科学研究機構を構成する、愛知県岡崎市にある大学共同利用機関。人体基礎生理学分野における日本の中核的な国立研究所である。人体の生命活動を総合的に解明することを目標に研究活動を行っている。
国家事業であるナショナルバイオリソースプロジェクトのニホンザル分野を担当している。
2010年4月現在、以下の6つの研究系と4つの研究施設及び技術課を有している。
研究系
分子生理研究系
細胞器官研究系
生体情報研究系
統合生理研究系
大脳皮質機能研究系
発達生理学研究系
研究施設
行動・代謝分子解析センター
多次元共同脳科学推進センター
脳機能計測・支援センター
情報処理・発信センター
また、岡崎共通研究施設の動物実験センター、岡崎統合バイオサイエンスセンターとも連携している。経理など管理業務は岡崎統合事務センターで行われている。 総合研究大学院大学の大学院生に対する教育も実施している。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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