敗者のゲーム

敗者のゲーム原著第8版（日本経済新聞社）

投資の名著中の名著である「敗者のゲーム」について、ようやく読むこと
ができた。

もう日本では投資初心者でも

『S＆P500のインデックスファンドにドルコスト平均法で投資することが、
　素人が投資で勝てる唯一の方法だ。』

ということを知っている。

その考えが方は1985年に出版された「敗者のゲーム」という本で40年から
言われており、この本も現在は第8版となっている。

書いていることは、投資系Youtuberの「S&P500最強伝説」さんや、花子
さんも言っているし、広く知識を与えてくれるYoutuberの中田敦彦さんや、
勝間和代さんもよくこのことを話している。

なので、この本で読んだこと自体は特に目新しいものはなかったのだが、
その裏付けの知識として改めて認識できたのが、

「平均への回帰」と「インフレリスク」である。

「平均への回帰」については、博打と考え方が同じで、短期的に調子がい
い方法を見つけたと言っても、それが毎回通用するとは限らず、長期で均
してみたら平均に回帰する。
タイミングを計るというのは一見良いように見えて、その都度手数料と税
金を取られているので損をしているという話である。

「インフレリスク」については、ここ30年の日本は異常だったため、感覚
が麻痺してしまっていたが、健全なインフレが起きている場合はその分が
目減りするので、現金や低金利の定期預金、さらには債券であっても保有
していると目減りしていくという話である。
（企業価値はインフレと共に上がっていくので株に投資すると回避できる）

この2つは投資初心者はもとより、中級者や上級者と自称する敗者のゲー
ムの参加者は肝に銘じておく必要があるという話である。

私もタイミング投資をやっていたが、市場平均を下回っているし、そして
何よりも、7～8月の一連の暴落のときに市場から逃げていられなかったこ
とを考えたら、敗者のゲームはやめてジャストキープバイイングを貫くべ
きだったのかな、と思い始めている。

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