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インバウンドに冬に人気のエリアは? 増加率1位は犬山市。カニ スキー 温泉など冬ならではの体験が人気

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訪日外国人の間で冬に人気急上昇の市区町村を、インバウンド向けのナビゲーションアプリを運営する株式会社ナビタイムジャパンが分析し発表した。分析内容は、2023年7〜8月と同年12月〜2024年1月の夏季と冬季を比べ、訪日客の滞在増加率を抽出。そこから、2倍以上の増加率があった自治体の2022年12月〜2023年1月と、2023年同期の滞在増加率をさらに比較している。また、該当の自治体がある市区町村での滞在前後の訪問エリアも分析した。

それによると、冬の人気急上昇トップは増加率4倍の愛知県犬山市となった。2位は北海道赤井川村、3位は長野県小谷村だった。トップ10の増加率は全て2.6倍以上で、スキーなどの冬のアクティビティが楽しめる地域に人気が集中しているようだ。

1位の愛知県犬山市では、国宝犬山城周辺での滞在が多いことがわかった。前後の訪問先を見ると、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港などから入国し、東京、大阪、京都、岐阜県高山市などで滞在。犬山市から昇龍道を北上し、高山市や白川村を観光している。国籍別に見ると、香港と台湾からの観光客が多い。

8位の滋賀県高島市では、関西空港から大阪や京都を観光し、箱館山でスキーを楽しむルートをたどる人が多い。アジア各国からの訪問が多く、普段体験できない雪やスキーに人気が集まっているようだ。

7位の鳥取県境港市では、水木しげるロードや漁港周辺に滞在数が集中している。カニの水揚げ日本一の鳥取県で、妖怪コンテンツも同時に楽しんでいる様子だ。境港市滞在の前後には、米子市や鳥取市も訪問。香港からの訪問者が多く、米子空港から就航していた香港への季節定期便の影響もあると見られる。

9位の熊本県南小国町では、黒川温泉の滞在数が多かった。その前後に、阿蘇市、大分県由布市、福岡県、長崎県、鹿児島県など広く足を伸ばしている。温泉を旅の目的とし、主要都市もカバーする長距離移動が旅の特徴だ。アジア各国の観光客が幅広く訪れており、九州の人気の高さが確認できた。



▼九州の人気は宿泊者数の伸びからもわかります
【宿泊統計】2023年12月の外国人延べ宿泊者数1230万人泊、大分で119%増。累計値2019年の水準まで回復

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