こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!
本日は、タスマニアで起きた痛ましい事件について。
「ペンギンの殺害および傷害でタスマニアの10代が逮捕された(原題:Tasmanian teens charged after penguins killed, injured)」
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ざっくりというと、
3月12日にタスマニア州北西部でコガタペンギンを殺害・怪我を負わせたとして、タスマニア在住の12~15歳の3名が起訴された。
このような内容です。
事件の詳細
コガタペンギン
@オーストラリア某所
事件があったBurnie(バーニー)は、ペンギンの棲む町として有名。
以前の記事でもご紹介しましたが、最近、用事で度々この町を訪れています。
数羽のコガタペンギンが被害にあったこの事件。
3月12日、怪我をしたペンギンのうち一羽は、岩の間にいるところを発見されました。
片足は折れ、つま先にも酷い傷を負わされており、指の切断、金属のプレートを入れる等の治療が施されたそうです。
このペンギンは保護施設にて1年間のリハビリを受けることになりました。。
動物虐待をした場合、最大5年間の禁固刑または30600ドルの罰金、もしくはその両方が科せられます。
この残酷な行為に、関係者は、犯人には最大の刑が科せられるべきだ、と発言しています。
実際に逮捕されたのは10代。
上記の刑ではなく、少年法が適用されます。
どのような対応になるかは決まっていませんが、2018年には、当時10代の男性が6羽のコガタペンギンを棒で殺害した罪で、49時間の社会奉仕を宣告されました。
49時間の社会奉仕の前後に、動物の命について考え学ぶ機会は設けられているのか、気になります。。
繰り返してしまわんよう、他の子どもたちがマネせんよう、対策が取られてるとエエけど…
“他生物の命”について学ぶ機会を!
今回はタスマニアの事件についてでしたが、日本でも問題となっている、子どもの動物虐待。
動物への被害はもちろん、人への被害に繋がることも危惧されます。
過去に、非行などの問題を抱える子どもたちの更生保護プログラムの一環として、環境教育をさせていただいたことがあります。
その際、なぜご依頼くださったのか、施設スタッフの方に伺いました。
すると、「非行に走る子どもたちの中には、過去に動物虐待をしていたというケースが少なくない。子どもたちにとって、人だけでなく動物の命の大切さを学ぶことは重要」ということをおっしゃられました。
実際、動物虐待と少年犯罪の関連性は国内外で研究されており、因果関係があるのではないか、と考えられています。
環境教育というと「五感で自然を知る」「環境問題」「多様性」といったワードがメジャーですが、私は“他生物への思いやり”を中心に据えて取り組んでいました
幼少期における動物への加虐も、見過ごしてはいけないことだと思います。
子どもが昆虫やカエルを捕まえて触っているうちに、死なせてしまうことがあります。
こういった時に、大人からの「自分も昔は同じような事をした」「みんな通る道」という声かけが、時おり見られます。
これでは、動物の命を奪うことは大した問題ではない、と思いかねません。
「なぜ死んでしまったのか」「今後どう接したらいいのか」「みんな命があって生きている」等、
動物への思いやりや距離感、命の大切さについて一緒に考え、伝えてほしいです。
(もちろん、起こさないことが一番ですが!)
おわりに
このような事件の要因は、家庭環境など様々だと思いますが、一端に「教育の不十分さ」があるのではないかなと考えています。
他者への痛みや命の尊さを知らないまま成長するのは、とても悲しいこと。
他生物との共存のためにも、子どもたちの未来のためにも、
家庭、教育現場、地域、子どもを取り巻く環境みんなで、子どもたちに学ぶ機会を作ってあげられると嬉しいです😌
他者を大切にできる社会になってほしい。
私たちも出来ることを、これからも頑張っていきたいなと思います!