こんにちは、すずめです!
田植えシーズンを迎え、バタバタの毎日です。
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現在はヤマセミさんと2人、一昨年まで2年間働いていた農業法人にてお世話になっています。
慣行農法、有機農法、無農薬といった、様々な方法で栽培を行っている、大規模な農園。
小規模の自然農や森林農法などに関心がある私たちですが。
社長より再び機会をいただいたのと、日本の農業について考えたくて。
そして、私たちに出来ることがあればと思い、再就職させていただきました。
私たちは特別栽培の圃場を担当しています
様々な発見がある毎日です。
一年の海外生活を終えて、戻って来た農園。
なにやら、悩ましい声が上がっていて…?
なんでも今年は、あらゆる作物が虫に食べられているようです😲
とくに悩まれているのは、カメムシさん。
現在、農園や近隣農家さんの間では、カメムシに関する話題で持ち切り。
通勤中に聴いている農業系ラジオでは、全国的に「カメムシ注意報」が発令された、とのことでした
確かに、作物が枯れるほどに食べられてしまったり、実がつかなくなってしまうのは、悩みごと。
私たちも、担当している作物の穴だらけな姿に、「どうしようねェ」と相談し合っています。
🌿🌿🌿
そんな中、やはり巷で持ち上がるのが、農薬の話。
気候変動の影響を年々感じるこの頃、想像できない状況となる可能性は、十分考えられます。(そもそも自然は流動的なので、予想することこそ難しいと思いますが)
となると、より強力な農薬の開発や、新たな駆除の方法の開発も進むかもしれません。。
現場で様々な情報に触れていると、十分にあり得る話だと感じます。
私たちが担当する圃場に対しても、農薬散布の話が持ち上がり…
募るヒヤヒヤ…😰
🌿🌿🌿
そんな不安の中、“トウモロコシを担当されている方がミントの香りで防除をやってみている”との情報を聞き。
早速、お話を伺ってみることに。
ついでにヤングコーンもいただきました
虫が苦手な匂いとして、虫除けスプレーやコンパニオンプランツなどにも用いられるミント。
農園近隣に自生しているミントの葉を摘んで、ペーストにし、希釈して圃場に撒いてみると…
カメムシたちの姿を見る機会が減ったそうです!
早速、社長に掛け合ってみたところ、
「ミントはよう生えとうし、やってみてもエエかもなぁ」
との反応で💡
近々、他のスタッフさんも交えて、方法を考えてみようと思っています。
私たちの担当する作物は、会社のメインでもあって。提案しても通らないかもと思いもしたのですが、関心を持っていただけて良かったです
カメムシたちをミントの匂いで困らせるのは申し訳ないんやけどな💦
社長は不作に悩みながらも、「カメムシたちも、共にこの自然界で生きてるからなぁ」と、複雑な心境を吐露していました。
このまま農薬を使用しない方向で進んでいけると嬉しいです。
おわりに
“野生生物の被害が出たら駆除する”
“草が生えたら除草剤を撒く”
“作物が育ちにくくなったら品種改良する”
などの対応が、一般的に行われている現代。
このままでいいのかと、焦りを覚えています。
“増えたら減らす、減ったら増やす”
“いたら困る生きものは駆除する、いてほしい生きものは保護する”
という、生きものを数や人への利益で判断する社会は、やはり悲しいです。
変わりゆく自然環境に、これ以上負荷をかけないように。
自然の中で行う生業だからこそ、自然と寄り添っていく方法を選択することがカギなのではないかな、と。
気象や生きものたちの移ろいを感じ、柔軟に考えていくことが、今だけでなく、この先も農を続けていくために大切なんじゃないかな、と感じています。
ミントも対症療法的ではありますが…「駆除」以外の選択肢をみんなで考えることが、ひとつ大切な機会になればいいなぁと思ってます
ほんで、温暖化や環境汚染にこれ以上拍車をかけないよう、農業を含めた社会の見直しを早急に行っていくことが必要よな!
生きものたちは、自然環境の変化を私たちに教えてくれています。
厄介者と片付けずに、彼らが与えてくれるヒントから、この先の生き方を考えていけるといいな。
通勤途中に迎えた朝焼け
これからも、農園で出来ることや、在り方を考えていきたいと思います😌
それでは♪
🌱コチラの村では、コミュニティーの中で農業が行われています。
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