組織において、年長者がこれから果たすべき役割についての提案。教え、教わるという立ち回りを基本として、これまでの経験や人脈を生かして組織の潤滑剤としての役割を果たせるのではないか、ということである。主にスタートアップなどの若い企業に欠けているものを年長者はもっているから、スタートアップで働くことができる。むしろスタートアップのような企業にこそ必要な人材であるという。確かにその通りで、基本的に新しい知識や技術を使って働くことは厳しいが、これまでの経験や人脈は活かすことができるだろう。しかしながら、紹介されている例はかつての組織でCEOやそれに準ずる地位に就いていたような人たち、すなわち社外の人脈や業界内での威光が期待されるような人たちであり、転職後も当然のようにマネジメント側に立っている。従業員の例も全く無いというわけではないがリーダーとしての働きが紹介されている。年長者がするべき新しい形のリーダーシップの提案なので仕方のないところではあるが、もう少し一般的な例を示してくれないとモダンエルダーになれるのはCEO経験者だけになってしまう。著者が主張したいことはそうではないはずなのだが、そういう主張になってしまっている。
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2023年09月09日
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