429(土) 1400Pikaraスタジアム

 

J3リーグ 第8節 讃岐x八戸(03

                  

天気:雨 気温:22℃ 風:中風 動員:1,513

 

・讃岐の最近の5試合

 

相模原 〇10H) ※守備の光る勝利

 

鳥取 △22A) ※終盤セットプレー2発(奥田①②)で追いつく

 

鹿児島 〇20H) 快勝

 

長野 ●04A) ※惨敗

 

愛媛 ▲00H) ※粘り強い戦い

 

ここまでの成績 第8位 勝ち点 11 得失点 ‐3

 

・対戦相手(八戸)の最近の5試合

 

沼津 〇10A

 

岐阜 〇10H

 

北九州 ▲11H

 

鳥取 △33A

 

YS横浜 ▲11H

 

ここまでの成績 第10位 勝ち点 10 得失点 +1

 

雑感

 

 今日は最悪の試合であった。結果も最悪であるが内容が悪過ぎた。主に監督について不満がある訳であるが、今後に不安の残る内容である。なぜこのような事態に陥ったのかという事よりも、なぜここまで重篤な状態を後半も放置したのか疑問である。守備を疎かにして攻撃に色気を出している。そういう誘惑にかられる状況である事は認めるが、まだまだ安心できる時期ではない。今日の教訓から学び基本に立ち戻ってほしい。

 スタメンに関しては前節から3枚の変更となった。前節は2週間前という事で、怪我人が戻って来たという事情もある。従って前節の出来というよりも、この2週間の調整具合から選ばれたスタメンなのであろう。まず竹村に代えて江口が起用された。竹村は無難にプレーしていたが特段のインパクトは無かった。レギュラーの江口が怪我から復帰したので外れただけであろう。ベンチにも入っていない事については、怪我であるのか鯰田に負けたのか不明である。江口については不在期間にその存在感を痛感した選手である。まだ病み上がりであり多くを求めてはいけないのかも知れないが、期待である。続いて小松に代えて森が起用されている。ここはポジションが異なる為、システム変更があるのであろう。小松は弾き返す部分については期待通りの貢献であった。彼はビルドアップに問題を抱えているので、相手が八戸という事で外されたのであろう。森については私の中で、良い選手という印象から器用貧乏という印象へと下方修正されている。バランスの取れた選手ではあるが、特別な武器がある訳ではない。戦術によっては不要になってしまう。讃岐が弱者の戦法を採る試合では重要な存在となるだろう。最後に森本に代えて岩岸が起用されている。森本はフィジカルという分かり易い武器を持っているが、技術的にはプロからかけ離れている。レギュラーは無理であろう。得意な事に専念する起用法に応えてほしい。岩岸はスタメンからは始めてであろう。練習試合で見た事はあるが、本番でどうなるのか楽しみである。

 システムについてはやはり3バックであった。しかも本職がサイドバックの金井と臼井が含まれている。丁寧に繋いで攻略するつもりなのであろうが、守備に一抹の不安を覚える。ボランチについては江口の1アンカーを予想していたが、長谷川が最終ラインに入っていない時点でこれはないだろう。結局2トップではなく1トップ2シャドーであった。中盤を支配する事で守るような思考だったように思う。

 試合の内容について、序盤は讃岐の入りが良かったように思う。これは讃岐のやりたいサッカーが出来ていたからである。つまりショートパスを前後に混ぜて、オープンスペースに人を走らせるという狙いが成功していた。そして残念ながらこのような事はこの試合では今後2度と起こらなかった。しばらくすると八戸が慣れたのか讃岐の実力が原因なのか、驚くほど軽率なパスミスが連続した。普段縦ポンを軸に攻撃しているので、試合の中でダイレクトパスや縦パスに恐怖心を抱いているようであった。これは無理もない話であり、練習と実戦は違うという事である。これが分かった事は収穫である。そしてサッカーという競技では攻撃と守備が繋がっている為、ミスをするとピンチを迎える事となる。前半だけでも八戸にたくさんチャンスを与えていたが、これらは失点とはならなかった。幸運である。これだけ最悪の前半は今季記憶に無い。

 私は後半からの監督の修正に期待した訳であるが、選手を2名変えただけでシステムは相変わらず変えなかった。これは良くなかった。4枚で縦ポンにするだけで確実に改善が見込めたように思う。結局前半のような幸運がいつまでも続くはずもなく、連続して3失点を喫した。この試合は03に相応しい一方的な内容であったように思う。

 讃岐がなぜ攻撃できなかったのかについて、相手がパスコースに立っていた事や技術が追いついていないなどの理由はあるのであろうが、精神的な面が大きいように思う。今季は守備の練習を中心として、相手に合わせたサッカーをするはずである。残留する為に。それが期待以上の好調な春先となった為に、ホームらしいアグレッシブな姿勢を見せたくなったのであろう。この考え自体は健全であり、成功すればクラブとしてワンランク上へと行ける。しかし現実は甘くはなかったという事である。問題はうまくいかなかった場合に、途中で本来の守備的な基盤へと回帰しなかった点である。選手達にも迷いがあったのではないか。理想と現実のはざまで揺れているようであった。監督はプランBを用意しておくべきであったのだ。今日3失点した事は軽視すべきではない。それは八戸が素晴らしかったが故の失点ではなかったからである。全て讃岐のミスからの失点である。特にクロス対応は酷かった。これはサイドバックをセンターバックに使っている事と無縁ではないだろう。このような明確な原因は放置しないでほしい。

 対戦相手の八戸については非常に走力がある印象を受けた。讃岐の出来が本来のそれからかけ離れているとはいえ、終始走れていた。パス精度やペナの中での落ち着きなどの課題は見えたが、自分達の長所をよく出せていた。この調子で継続すれば残留できるであろう。

 

選手個人について

 

・高橋 素晴らしいセーブもあったが先制点は完全なミスである。あのような無様なミスは見たくない。

 

・岩岸 本当に失望した。全く走っていなかった。前半で交代されていたが当然である。この試合に負けた原因の1つだと思う。特に技術やフィジカルで貢献する訳でもない。それならば運動量で貢献する事しかないだろう。シュートが上手いのかも知れないが、そもそもチームはボールを前に運べない訳であるから、シュートを撃てるような展開になどならない。起用した監督の責任は大である。

 

監督について

 

 前述のように相手が弱い八戸という事で舐めた態度に出た事は良いだろう。ただ岩岸の起用と前半でこの戦術に見切りを付けなかった事は致命傷である。まだ4月である。順位表が決まる時期ではない。結局監督のアイデアによる崩しの形が植え付けられていない事が露見した。良い形は全て選手の個人技頼みである。讃岐にはそのような個があるのでそれはそれで良いだろう。監督の長所である守備組織の整備を第一に考えてほしい。

 

次節について

 

 次節は中3日でアウェイの福島戦である。今季初めての中3日での試合となるような気がする。しかも遠征を挟む。これは試練であるが、今日の教訓を活かして勝ち点を持ち帰ってほしい。少なくとも今日のような意味不明な負けだけは避けてほしい。

 

コメント歓迎です。

 

以上

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