saista J1第4節、前節まで全勝の鹿島と横浜が敗れ、早くも混戦の模様です。
 J1第4節(23日、浦和1-1清水、埼玉)広大なスタジアムにボールを蹴る音と選手の声だけがむなしく響いた。一部のサポーターが差別的な横断幕を掲げた問題で処分を受けた浦和が、サッカーJリーグ史上初となる無観客試合で清水と対戦し、1-1で引き分けた。入場曲など娯楽性は一切排除され、選手はモチベーションが上がらない状況に苦戦。6万3700人収容の埼玉スタジアムが入場者0人と記録される不名誉な1日を胸に刻み込んだ。

 ピッチを吹き抜ける風の音がむなしい。試合終了のホイッスルが鳴るとベンチの指示も途絶え、6万人収容のスタジアムから一切の音が消えた。

 「後半にやっとスイッチが入ったけど、やっぱりサポーターの力に突き動かされていることが分かった」

 浦和のMF原口がJリーグ初の無観客試合を苦々しく振り返った。娯楽性は排除され、選手紹介も入場曲もなく、エスコートキッズも伴わず入場。正面スタンドだけに一礼し、高揚感もないままキックオフの笛が鳴った。

 いつもはチームカラーの赤一色に染まるホーム側のスタンドは、青や緑の座席の色のまま。日本代表のザッケローニ監督ら関係者と400人超の報道陣だけが見守る中、選手交代などのアナウンスも一切流れず、「上がれ」「寄せろ」と選手の指示が反響する。

 「どうしてもピリッとした空気にならず、前半の失点につながった」とMF柏木。ゴール前のマークが甘く、CKから先制点を献上した。

 原口は相手GKと1対1を止められ、「覇気がない」とDF槙野に活を入れられた。後半31分に2戦連発となる意地の同点ゴール。しかし、歓声は上がらず、こぼれ球に右足を振り抜いたシーンが大型スクリーンに映されることはなかった。

 2連敗中だった清水を相手にホームで引き分け。槙野は「練習試合のようだった。いいプレーへの拍手も、ミスに対するため息もないのは想像以上に難しい」と唇をかみ、ペトロビッチ監督は「どうやってゲームが流れるのか予想がつかなかった。サポーターがいないのはホームに不利」と悔しがった。日本代表GK西川は「次はサポーターの声援を受けたい」と張り合いのなさを口にした。

 試合後に会見した浦和の淵田敬三社長(59)は「クラブの風土・意識を改革する」と誓った。再発防止に向けて横断幕の登録制、ゴール裏の指定席化などを視野に入れるという。
 公式記録には観客0人と記された。「サポーターは大切な仲間だと感じた。また一緒に戦いたい」と原口。無味乾燥なスタンドの風景を目に焼き付け、ゼロからの再出発を誓った。

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 前節まで開幕3連勝だった鹿島と横浜ですが、ついに今節敗れ、全勝チームが居なくなりました。

 今節の注目はやはり無観客試合となった浦和×清水。サポーターのいないスタジアムは寂しいものです。
 ピッチ上では選手の声が響き、練習試合をしているような雰囲気にも見えましたが、もちろん激しい戦いとなりました。両チームともサポーターの声の後押しがありませんから、メンタル面で難しい試合だったと思います。
 今回の事件を教訓として、今後Jリーグが良い方向に進むことを願います。

 そして不調だった川崎がやっと初勝利。ゴールも4つと、らしさが出てきました。ここから勢いに乗ってきそうな気配です。

 各チーム4試合を終えましたが、今後1チームが抜け出すという展開にはならなさそうですね。まだまだ序盤ですが、今シーズンも混戦となるのでしょうか。