スポーツのファンって基本味方のはずなんですが、実際そうでもないというか。
 
 サッカーや野球を見てるとよく荒れてる。
 「社長出てこいや」って居残って高田延彦ごっこやったり、アストゥディーヨをアンパイ呼ばわりしたり(完全に否定できない)、なんというか別に「いい子」では決してない。

 挙句の果てには煽るわ煽られたほうが突っ込むわで浦和のファンが暴力行為で過激グループの無期限追放処分が下ってたりする。

 繰り返し言うがファンは「いい子」ではないのが実情だ。

 テニスではマリファナを吸って匂いを出し、選手を苦しめたり、サーブの時に変な音を出して集中を乱したりする例はある。サッカーだとレーザーポインターによるビーム攻撃もある。海外のレーザーポインターには強力なものがあってカラスを撃退することもできてしまう。そんなものを容赦なく選手に浴びせるのはもはや犯罪行為ではなかろうか。

 そんな感じで、ファンは暴れん坊で無責任でひどいヤツでもあるのだ。

 最近、ダーツにおいてもファンのことが問題になっている。‘芦茱灰瓮鵐藩鵑里劼匹ぅオリティ会場での突然の音などによる選手のパフォーマンスへの影響、が主のようだ。

 ,里弔い討蓮▲好檗璽弔離優奪斑羞僂任呂茲あることで、ニコニコだと場面によっては草(w)が画面を埋め尽くしていたし、アベマでもろくなコメントはなくて、ひたすら那須川キッズと武尊キッズが煽り合ってて試合を見てるとは思えないコメントの応酬があったりして、地獄絵図になっていた。

 そういう意味では、地上波のようにコメントを選んで変なものは流れないようにする仕組みがいいんだけど、あれはコストがかかるから容易にはできない。正直選手が気にしない、運営も放置するなら別にいいけど、ファンも過剰反応してるし選手も効いてそうなので、コメント欄を閉じてもいいと思ってる。ようつべはコメントで課金できる仕組みなので、そこで収入を少しでもというのはあるかもしれないけど、そんなに頻繁に投げ銭されてるわけでもなく、暴言やひどい発言の各所へのダメージを考えると、続ける意義ってそんなにないと思う。放送で金を得るならベスト8以上は有料とかそういう仕組みにしたほうがいいかもしれない。

 △魯謄縫垢領磧淵機璽屬了に音を出して妨害)もあるが、ダーツの場合は妨害目的じゃなくて、どうやら一般大会でのヤジが聞こえて選手がやりづらいらしい。正直、これは難しいと思う。一般大会を応援するスタイルとして、声掛けは普通のことだ。プロと併催する一般大会は、結構グレードが高い例が多い。その地域の華大会といえるわけで、そうなるとハウストーナメントなどより重要性が高いと思う。当然、応援する声も大きくなるんではないか。

 なので、「一般大会の声出しを制限・禁止する」か、「プロと一般大会を分ける」ことを考えないといけなくなる。モラルの範囲で調整できればいいけど、できないなら無慈悲な規制でシステマチックにやるしかない。

 ファンはプロ選手ではないので、正直プロスポーツの「内部」に関しては基本的に無知なものだし、それでいて好きな理由とか、その人なりのプロ像を持ってたりするものだと思う。なのでそれはある意味無責任と言える。プロの実情と違う理想を抱いているのだ。

 ダーツのプロの場合、ダーツバーが交流の場所になってるというか(プロが働いているしファンが当然客としてくる)、他スポーツと比べて選手とファンの距離が近い形になっている

 そのためファンの直の声が選手に届きやすくなっている。たぶんこれ、最近はやりの「あのちゃん」とかだと、人間関係自体がめんどくさすぎてプロやめかねないって思うような近距離戦しかやってないのであると思う。

 そうなってくると、どうしてもプロからするとファンの無責任さが目立つし、それが身近なものとして存在してしまう。なのでなんとか矯正したがる傾向がある気がする。青木真也みたいに「ヨカタの言うこととか聞かねえけど勝手に騒いでな」ってスタンスを取れればいいけど、ダーツ界の仕組み的に距離を置くのが非常に難しい。たとえトッププロになってもむしろお店を持つ傾向があって、当たり前だけどファンが客としてくるので、多くのプロについては、良くも悪くも「近距離戦」が続いていくのではないだろうか。

 そういう中で、それぞれのファンの考えを矯正しようとしても本質的には難しい。そのスポーツの「見方」に絶対的に正しいものなんてない。ちょっと前に「クリアソン新宿」というクラブが応援スタンスを統一しようと動いたが、結果としてそのガイドラインに乗ってない応援団や、自由な応援を望む一部ファンからは不評であり、応援団から外れる意向を示しているなど、うまくいかない。

 思想の矯正や押し付けは、はっきり言ってよほどの圧力や納得感がないとうまくいかない。そういう意味ではどうしようもない部分はあると思う。

 だから距離を離せ、というのも今の業界のスタンス的に活気を失う可能性はあるので言えないけど、ある程度は「ファンは無責任なものである」というのを受け入れて、共存していくしかないのだと思う。阪神とかさすがに「くたばれヨミウリ」とかはやめてと言ってるけど、ヤクルトに死球負傷2連発があると怒りのくそ球団呼ばわりが起こってしまっていて、正直阪神球団としても止められない動きになっている。

 ファンとプロは別物だ。交わることはないーーー大前提として、そう考えて付き合っていってもいいのかもしれない。
 
 とはいえ、やはり応援するなら独りよがりでなく、相手のプロのことも考えて動けるといいよね、それならいい人間だって思われると思うよ。

いじょ。