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最近、ネット通販で『突っ張り方式』の落下防止フェンスを目にするようになりました。
昨年までは滅多に見なかったので、需要が増したのかもしれません。

ですが、施工者の立場として『突っ張り方式は危険すぎる』と注意喚起したいと思います。

突っ張り方式で重要なのは、床と天井の強度です。
天井は、それほど丈夫に作られていません。
と書くと語弊があるのですが、床と違い、大きな荷重が掛かる事は無く、照明器具が支えられれば充分なのです。
むしろ、地震の応力を考えれば、できるだけ柔軟に作ったほうが安全とも言えます。

ここに、突っ張り棒で施工したらどうなるか?

写真の例では、一番左側(奥側)の壁がある部分は安全です。
天井に骨組みがあり、壁でも支えられるので、歪む心配は少ないです。
が、それ以外は不安定。
下から力を加えると、数ミリから数センチ、簡単に持ち上がります。

持ち上がってしまうと突っ張る力は弱まりますので、簡単に外れてしまうのです。
設置直後はしっかり設置できているように感じますが、たった数日で、驚くほど緩くなっている事もあります。

これが、幅が狭い場所なら、まだリスクは低いです。
でも、この写真のように、幅が広いとハイリスクになります。
突っ張り方式で支えられるのは、せいぜい1メートルです。
それを超えると、超えた分だけリスクが高まります。

リスクは、地震などの大きな力に限りません。
時間の経過とともに力が弱まっていれば、ネコちゃんが寄りかかっただけでも倒れます。
お家や家具を傷つけるだけでなく、ネコちゃんの命を奪うかもしれません。

そもそも、なんで突っ張り方式なのでしょう?
これは、販売者側が売りやすいからです。
施工が容易、誰でもできるという手軽さをウリにしているという事です。

商品には「天井の補強がある場所に設置してください」と文言がございます。
しかし、補強と言っても野縁(天井の下地になっている骨組み)は3×4センチ程度の細いものですから、ビスを打つなら安全でも、突っ張り方式では歪みやすいのです。
野縁が無いよりはマシですけど、安全とは言い難いです。

階段や吹き抜けには、突っ張り方式は不向きです(絶対にダメと書きたいくらいです)
手軽さではなく安全性を考えた設置をお考えいただければと思います。



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