映画好きを公言していながら、私はネット経由のストリーミング配信で映画を見始めたのは最近のことです。
最初はアマゾンの会員になると、prime videoが見れるというところから始まりました。
その中には無料と有料のコンテンツがあるのですが、無料のものでも楽しめるものが相当数ありました。
ある程度ストリーミング配信に慣れてくると、もっと面白いものや最近レリースされたものが見たくなってきます。
人気があるコンテンツほど金額は高く設定されており、見たい映画をリストして合計を算出してみると、結構な金額になりました。
そして、それらはストリーミング配信を月額契約で提供するNetflixの1ヵ月分の金額よりも高くなることに気付いたのです。
Netflixのカスタマーサポートに電話して確認したところ、契約は1ヵ月単位で、1ヵ月後に退会しても構わないとのことでした。
ですから、最初の1ヵ月間で見たい映画やドラマを視聴し、その後に継続するかどうか決めようと、取り合えず契約してみました。
結果として、最初の2日間に視聴した数だけでprime videoだった場合の合計金額よりもNetflixの1ヵ月の契約金額の方が安くなり、なんだか得した気分になりました。
選択できるNetflixのプランは「広告つきベーシック」、「ベーシック」、「スタンダード」、「プレミアム」の4つ。
「広告付きベーシック」を選ぶと、映画やドラマの視聴中に広告が表示されるそうですので、まずこの選択はありません。
「スタンダード」と「プレミア」は同時に複数のデバイスで視聴できるのですが、最初からその必要もありません。
それぞれで画質にも違いがあるようでしたが、まずは視聴できることが重要でしたので、最初はベーシックで契約しました。
これで、PC上ではNetflixで映画が視聴できるようになりました。
では、ストリーミング配信をTVで見るにはどうするか。
まず一つは、PCとTVをHDMIケーブルで接続し、PC経由で映画を見ることができます。
もう一つは、アマゾンのファイアースティックやグーグルのクロームキャストなどのストリーミング用デバイスをTVに直接接続し、Wi-Fi経由で視聴するという方法です。
デバイスをつなぐと、複数のストリーミング配信が視聴でき、その中にはテレビ局から配信されるものもあります。
TVドラマの最後に出てくる「見逃し配信は〇〇で」や「第1話を無料配信中」などはここで視聴することを言っていたのだと、後になって気付くのでした。
話は変わって、私が子供の頃は映画は映画館か、TVの「〇曜ロードショー」や「〇曜映画劇場」といった番組で週に2、3回見れるくらいでした。
世が進み、ビデオプレイヤーが普及し、レンタルビデオショップが増え始めると、自宅で見たい映画を簡単に見れるようになります。
これは私にとって画期的なことでした。
初めてビデオプレイヤーを購入した頃は、喜びのあまりレンタルショップで多くのビデオを借り過ぎ、見れずに返却しなければならなかったことがたびたびありました。
ちょっと脱線しますが、何十年か前は国際線の旅客機で食事のあと機内を暗くし、大きなスクリーンで上映されていた映画を見るのも楽しみでした。
隅の座席が割り当てられると、スクリーンが見れないなどと言うこともあり、飛行機に乗る際の最優先事項が映画が見れる座席を確保することだったりしました。
当時は今の様に各個人が座席の背のディスプレイで好みのコンテンツを選んで見るような環境ではありませんでした。
さて、その後ハードウェアの進化によりビデオテープがDVDやブルーレイディスクに代わると、画質が良くなり、持ち運びがより簡単になりました。
しかし、いつの間にかビデオショップが少なくなっていき、ネット受付のレンタルも出てきましたが、やがてストリーミング配信が世の主流になってきました。
では、映画の視聴は今後どの様な発展を遂げていくのでしょうか。
Netflixでは、独自制作によりNetflixでしか見れない映画があったりします。
面白そうな上映前の映画をNetflixが独占するために買い取ることもあると聞きます。
今後、同じような動きをするストリーミング配信者は他にも出てくると思います。
そうなると、自宅で最新の映画が見れるので、映画を映画館で見ることが少なくなるのではないでしょうか。
デートの行き先には定番の映画館でしたが、話題の新作映画の公開日に、彼女を誘って行く先が映画館ではなく、自宅になってしまいます。
それはそれで、男にとっては下心を隠してプライベート空間にお招きする良い口実になったりするでしょう。
大画面TVの前に座り心地の良いソファーを用意し、目の前のテーブルにはカクテルを置いて、準備万端。
本来、食事をしたあと映画を見て(逆もありですが)、バーで少し飲んで「自宅に来ない?」と誘うところが、いきなり自宅からです。
もう少し時代が進むと、「映画を一緒に見ない?」が深いお付き合いを促す常套句になるかも知れません。