衝撃だったのは、叔父と叔母の名前が、実はもともと逆だったこと。
(書き込みは当事者に了解済み)
母方には、母より少し年の離れた、年子の叔父と叔母がいる。
叔父はタケシ(仮名)、叔母はサチコ(仮名)なのだが、6歳頃まで、叔父の名はサチコ、叔母の名はタケシだった。
叔父叔母の実父母は「革命運動」にかぶれていた若者で、「普通の名前は文化と権力による人間抑圧の始まりだ」とかいって、男女逆の名前を付けることで人間を解放する、とか、そういう理解しがたい思想になっていたらしい。
「悪魔ちゃん」事件の親(麻薬で逮捕)を思い出したけど、それよりもヤバく、本気で「革命」を起こそうとするテロリストだったらしい。
叔父叔母が6歳、5歳の頃に、二人の実母(私から見て大叔母)が実家に子供たちを置いて行き、そのまま養子になった。
名前は、幸いにと言うかそういう親なので出生届も出されておらず(なので二人の年齢も実は不正確)、全く別の名をつけるよりもなじみやすいのではということで名前を逆にしたらしい。
叔父叔母は子供の頃の記憶はあまりないけれど、沢山の大人と共同生活みたいな感じのところにいて、子どもなのに大人扱いされたり、時にはお姫様みたいなあつかいだったりと変な記憶ばかりだという。
当時のことを知っている母の話では、二人が育った環境は「共産党とかそういう次元じゃなくずっと極端な団体、あさま山荘とか起こした連中に近いかも」というもので、二人はしつけはされていたが、父親・母親という言葉も教えず、一切の文化的なものを与えられずに育てられたので、祖父母と母は二人を育てるのにすごく戸惑ったらしい。
絵本が読むものであるということすら知らなかったらしい。
最初は大変だったけど、二人とも適応力がすごく良くて、一年経てばかなり変わっていき、いまではそんなことは全く分からない普通の大人になっている。
だから私もまったく知らなかった。
「革命」するのに子どもなんて足手まといじゃないのか、と思ったけれど、母や叔父が言うには「自分たちが人間を解放し新時代を作ると本気で信じている人たちだったから、名前逆とか文化を否定とか、自分たちの思想や理論が正しい事の実験にされたんじゃないか」ということだった。
実際、大叔母はその後いちど接触してきたらしいが、二人が学校や社会に適応していることに失望し、それ以降連絡は一切ないらしい。
こう言ってはなんだけれど早いうちに置き去りにされてよかったと思う
818 :名無しさん@おーぷん 2018/04/04(水)17:13:09 ID:5cY
40年以上前に勘当、縁切りされてて、父も最後に会ったのは20年以上前の大叔父の相続手続きの時だったらしい。
遺産を要求するようなこともなく、あっさりしたものだったらしいけど、どうやって生活しているのかそれとなく聞いたら、何と自派や他の極左グループの情報を警察に売ってお金を得ていると言ったらしい。
父は「若い頃は俺たちを『権力の犬』呼ばわりしたくせに、犬そのものじゃないか」と呆れたらしいけど、父従弟は「俺はダブルスパイで権力者を手玉に取っている」と脳内変換し得意気だったらしい。
まだ存命だった祖父は「何とかは死ななきゃ治らんか」と怒っていた。
その時は私はまだ詳しいことは知らなかったけど、祖父が凄く不機嫌で孫たちに目もくれずお酒を飲んで自室に籠ってしまったのを覚えてる。