佐久島へ (2) おばあちゃんのアート部屋



6月7日 佐久島へ その2。


佐久島は 「アートの島」 というのが売り文句です。

島内に点在するアートを楽しむためのサイクリング。



さて,スタートしてすぐ,すてきな塀を見つけて写真を撮っていると,おばあちゃんから

「中を見ていくかい?」

と声をかけられました。


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中に何があるかなんてわかりませんが,面白いものがあるにちがいないと嗅覚が働きます。

「地元の人との交流は楽しいにちがいない」 と思わせる経験を今までいくつもしてきています。

二つ返事で 「いいですか?」 と言うが早いか,ぼくらはすぐに自転車を庭に入れはじめます。


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おばあちゃんの話は歩きながらもう始まっています。

「蔵の鍵を持っているからね」

「蔵があるのは島でもここだけ」

「ここは安政に建てられたものだよ」

安政と言えば,安政の大獄の時代ですから幕末。

ちなみに,あの屋根瓦の塀はおばあちゃん自身がお嫁に来てから作ったものだそうです。


蔵の扉が開くと,そこはアートの小部屋でした。

おばちゃんの作品が並んでいたのです。


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シーグラス = 浜に流れ着くガラスのかけらで作ったランプシェードです。

波に洗われて,角が取れ,表面が磨りガラスのようになって,一つ一つに個性があります。


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こんな作品が20余りも並んでいました。

さすが 「アートの島」。


次の扉を開けると,こんどは資料館のような部屋でした。

古い道具が所狭しと並んでいます。


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多くの生活用品から,船旅で使う塩水を蒸留する道具などのめずらしいもの,この家が商売を営んでいたときの通い帳等々。


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貴重な伊勢型紙までありました。


蔵を見せてもらった後も,おばあちゃんの話は続きました。

気の向いたときだけ人を招き入れるそうで,月に1度程度だという話だったので,ラッキーでした。


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スタートして1km も走っていないのに,すでに1時間が経過。

のんびりサイクリングが決定的となりました。

おばあちゃんにお礼を言って再スタート。


さあ,「アートの島」 を楽しみに行きます。


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── つづく




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Comments 2

サイカズ  

こんばんは。
おばあちゃんが作ったランプシェードの見事さに圧倒されました。

2023/06/21 (Wed) 20:55 | EDIT | REPLY |   

リキ  

サイカズ様

サイカズさん,こんばんは。

本当に見事でした。
このあと,海岸でシーグラスを探したんですが,すぐに見つかるものではありませんでした。
機会があったら,本格的に探してみたいと思っています。

2023/06/21 (Wed) 21:10 | EDIT | REPLY |   

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