漁師のじいちゃん家に初めて遊びに行った時、家から50ｍくらい離れた船着き場から、
船に乗ったじいちゃんが声をかけてくれて｢タコ取れたどー｣と、タコ壺を指さしてた。
船に近づきながらタコ壷というものに注目した。
タコ壷からエイリアンのような手足がニュルニュルと出たり入ったりして、正直、面白いけど気持ち悪ィ～なんて思ってたら、
なぜか じいちゃんの方が吐き気をもよおしてしまった。
｢お･･･っごえっ！おぐごぅオエッおええぇグぇっ！｣と、すごい声が聞こえたので
｢じいちゃんだいじょうぶか？！｣と駆け寄ったら、それはじいちゃんではなくタコから発せられた声(音？)だった。
気持ち悪い音だったなーと思ったけど、タコの唐揚げは美味しかった。
そして夜、腹一杯になって寝ていたら、今度は｢キィーィャアアァァ！｣と、サスペンス劇場のような女の人の悲鳴が聞こえてきた。
じいちゃん家は漁場だが、家の裏は山になる。
その山の中から聞こえてきた。
悲鳴が何度も聞こえてきたので、じいちゃんたちに尋ねたら、鹿の鳴き声というものだった。
すごく驚いたけど鹿肉はうまかった。