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138: 修羅場家の日常 23/02/04(土) 08:48:09 ID:oR.vf.L1

小1と年中の娘がいる。基本的に仲がいいけど、やっぱりそれなりに喧嘩することが多くて、その喧嘩の原因の8割位はおもちゃの取り合い。
普段はそれなりに貸し借りや順番待ちできるけどどちらかが機嫌悪いとそうもいかなくて、仲裁してやらないと大喧嘩になる。




我が家はちょっとしたものなら同じものを2個買うときもあるけど、基本的にはそれぞれが欲しがったものを記念日にあげる程度。だから、互いのものを使いたがって喧嘩になってしまう。それで、仲裁しながら考えるのは「これ、2個あれば喧嘩しないのかな?」ということ。 

というのも、私の幼馴染とその弟の家が何でもおもちゃを2つずつ買う家だった。


139: 修羅場家の日常 23/02/04(土) 08:48:46 ID:oR.vf.L1

自分の幼馴染(幼稚園~小学校の同級生の女の子)の家はお父さんが自営業で成功してて結構なお金持ちだった。お母さんは可愛らしくて気さくな感じで、子供から見ても話しやすい人。自分の母とこの幼馴染母がかなり仲が良く、私も幼馴染と弟君と気が合ったので付き合いは結構深かった。
そして、この幼馴染母のポリシーが「姉に買う物は弟にも買う。弟に買う物は弟にも買う」
だった。
なので、幼馴染の誕生日とかにプレゼントを買うと、誕生日ではない弟くんにも全く同じものを買う。逆もまたしかり。誕生日やクリスマス以外にもどちらかに何か買うと必ず同じものをもう片方に買う。

どちらも欲しがりそうなものだったらまあ分かるのだけど、幼馴染母はそんなの関係なく、絶対に2つ買う人だった。


140: 修羅場家の日常 23/02/04(土) 08:49:11 ID:oR.vf.L1

例えば、幼稚園位の時の幼馴染の誕生日にシルバニアファミリーの大きい家のセットを買うときは弟君にも買う。弟君の誕生日に戦隊モノのベルトを買えば姉の分も買って与えていた。

お互いにそれぞれ興味があるならいいけど、弟君はシルバニアに興味ないし、幼馴染は戦隊モノに興味はない。なので、結局2個目のシルバニアは幼馴染が並べて2つ使ってたし、余分な変身ベルトは箱に入ったまま。
幼馴染や弟君が「ほしくない」と言っても「後でやっぱりほしいと思うかもしれないでしょ」と買う。

すごく不思議だったので、小学校低学年位に「どうしておばちゃんは何でも2個買うの?」と聞いたことがある。
すると、幼馴染の母は「おばちゃんは二人が取り合いの喧嘩するのを見たくないの。2個あれば喧嘩しないでしょ」とニコニコしながら答えた。
自分は一人っ子だったので、そういうものなのかと納得したのを覚えている。


141: 修羅場家の日常 23/02/04(土) 08:49:57 ID:oR.vf.L1

でも、幼馴染母の「なんでも2個」は二人がおもちゃの取り合いをするような年じゃなくなっても続いた。
そもそも、大きくなるにつれて幼馴染の方はスポーツなら何でも得意なアウトドア少女、弟君は理知的なインドア少年と真逆のタイプに育った。

幼馴染が一輪車、ローラーブレード、キックボードを欲しがると2つずつ買われる。
弟君がプラモデルやゲームを欲しがるとやっぱりこれも2つ。
ローラーブレードとかのスポーツ系のおもちゃは弟君はほぼ使わなかったけど、私とか他の友人が一緒に遊ぶときに使えたからまだ使い道はあったと思う。


でも、ゲームが2個ある意味は今考えても本当に無い。
まずゲームソフトが2個ずつあった。スーパーファミコンとかだって、ソフトの中にいくつかセーブデータを作れる仕様のものがある。なのに、ソフトが2つ。

なので、私は「おばちゃん、これ2つ買わなくてもそれぞれデータ作れるんだよ」と行ったのだけど、幼馴染母は「おばちゃんゲームのこと分からないから~」とニコニコしていた。
もっと分からないのはソフトだけではなくて、64とかプレステとかの備え付けハードも2つずつあったことだ。
そのくせ、子供たちがゲームをしていい部屋は決まっていて、その部屋にはテレビが一台しかない。だから、ハードが2つある意味は本当に無い。
「おばちゃん、テレビ一台だけならゲーム機2つある意味ないんじゃない?」と聞いたが、やっぱり「おばちゃんゲームの使い方分からないの~」と笑うだけだった。
で、肝心の幼馴染と弟君は「この人に何言っても通じないよ」としらーっとした態度だった。使われないハードは箱に入ったまま子供部屋の隅に置かれていた。


142: 修羅場家の日常 23/02/04(土) 08:52:38 ID:oR.vf.L1

幼馴染と弟君にはそれぞれ自室(8畳位?)があるのに加えて共通の子供部屋があったのだけど、こんな調子だからこの3部屋は常におもちゃ等の箱でいっぱいだった。
そもそも、幼馴染の家は誕生日やクリスマス以外にも何かあると物を買い与える家庭だった。
幼馴染の方は複数スポーツをやっていて、弟君も勉強が得意だったので、二人が何かで良い結果を出すごとに2つずつ物が増えていく。別に二人が欲しがってなくても、その時流行ったもの話題になったものをとにかく買う。

小学校高学年位には、幼馴染と弟君の部屋、そして子供部屋は棚やクローゼット、部屋の端の方には未開封のおもちゃの箱が積み重なってていた。散らかってるとか云々以前に凄く物が多い。ゴチャゴチャしてる。
そのくせ、幼馴染母は何かと、「あなた達部屋をキレイに片付けなさい」苛立つようになって、幼馴染も弟君も「やろうとしてるよ!」と怒鳴り返す感じで親子関係がギスギスし始めた。

それもあってか、それ位の頃から幼馴染も弟君も母親に内緒でこっそりとおもちゃを友人にあげるようになっていた。ちょっとでも友人が興味を持つものがあると、「持ってく?いいよ」と平気であげちゃう。バレると母親
に叱られるのだけど、ほぼ無視していた。何というか物への執着が全然無くなっていた。

弟君はもっと要領が良くて、仲の良い男子にはゲームソフトを、女子向けの編み物やアクセサリーを作る系のおもちゃは適当な女子に、「貸してあげるだけ」という体で貸し続け、あえて借りパクさせるという形でそっと捌
いていた。ちなみに私もスーパーファミコンのソフトを1つもらった(星のカービィのスーパー・デラックスってやつ)


143: 修羅場家の日常 23/02/04(土) 08:58:13 ID:oR.vf.L1

大人になって子を持った今となっては、子供に喧嘩をさせたくないと言った幼馴染母の気持ちが分からなくはない。子供の喧嘩する声って頭にキンキン響くんだよね。

でも、だからってあんなに何でもかんでも物を、それを2個ずつ買うなんてそうそうできないよなと思う。まあ、お金と広い家があったから出来たことなのだろうけど。今思うと、ちょっと強迫観念的というか病んでるところとかあったのかなと。
ちなみに幼馴染の家は高校生位の時にもっと大きい家に引っ越したのだけど、幼馴染はそれを機会に物を一気に捨てたらしくて、幼馴染母は「あの子は本当にものを大事にしない」と母に愚痴ってたらしいけど、母も「そりゃそうもなるでしょ」と言っていた。


あと、漫画は何故か一冊ずつで、たまに「早くそっち読ませてよ」と二人が喧嘩してるのはスルーしてたのが不思議。


144: 修羅場家の日常 23/02/04(土) 20:15:54 ID:rL.f2.L1

なげーよ


引用元: 今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その32