『管理者研修』 (360) 「上司補佐の第一任務 報告は事実に基づき 積極的に行おう」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。オリンピック中継の中お立ち寄り願いお礼申します。
さて、世の中「当たり前のことを当たり前にする」ことは、「問題意識」を持たないと思いのほか難しいものです。したがって職場内研修(OJT)ではその都度、上司先輩による反復継続が大切になってきます。
ビジネス社会での「報告」および「相談」並びに「連絡」については<職場のコミュニケーション>としてその留意事項を個別に記載しました。とりわけ「報告」は重要な事項です。
企業での組織運営は事務技術系を問わず、上司の命令とそれに対する部下からの報告でなされているといっても過言ではありません。『危機管理の時代』、それが部下からの「情報提供」として上層部へ伝達されることもあるでしょう。
かつて大手電機メーカーで管理職以上全員を対象に全社的に「命令の与え方」について研修を実施する旨を経済紙が2度にわたり報じていたことがありました。
当ブログでは「報告の仕方」を話の<目的・機能>の中で詳述しました。また、社員研修よび管理者研修のそれぞれの観点からも採り上げました。
「報告の原則」は聞かれたことだけを主観を交えず、事実だけをありのままに伝えることです。事実と意見は区別して、形容詞にも気をつけて行う必要があります。推論は意見を求められる段になってからするものです。上司への「相談事」を含め回答を催促されてから答えるようでは評価を落とします。
ただイエスキリストは知らないが、お釈迦様は『嘘も方便』と説いている。夫婦間を例に挙げるまでもなく嘘は<必要悪>とも言えます。ビジネス社会では全てを否定できません。
そのため上司の気持ちを斟酌しあるいは叱責を恐れて「嘘の報告」をすることはあるでしょう。
でも、どうなのでしょう?
『ファクトコントロール』を重視する職場には好ましくありません。「悪い報告ほど先に」が報告のルールです。上司は「いやよく知らせてくれた。今なら手の打ちようがある。君も知恵を出して手伝ってくれ。頼むぜ ‼」。なら誰も苦労しません。
「何だって松木副長 ⁉ お前、いや君~そりゃまずいな? 実にまずい。とにかく今の話を私は聞かなかったことにする。他言無用だぞ ‼
君も役職者の末席に名を連ねる一人としてのプライドは当然あるだろう。目立たないよう責任をもって結果処理に当たりなさい。業務遂行責任者の君と管理監督責任者である私とで責任を取って辞めたからといって解決するほど簡単な問題じゃない。それくらいは自覚しているよな。事後処理が済むまでは責任放棄を認めんからな。
いいかい。全て<君の将来>を考えての私の〝親心〟から出た「独り言」だ。くどいようだが私は何も指示していないからな。この先は責任感旺盛な君の自主的判断での行動だということを忘れんように。
ただし、具体的指示はしないが『相談』にはいつでも乗るからな。フィルターをかけずに言ってくるように。分かったネ。分かったら席へ戻って仕事をしなさい!」
こうしたこともあり、話の機能としての報告が実際には教科書どおりにいかないので厄介です。そのためベテラン社員の中には、〝責任感〟が強いが故にお客様以上に目が上司へ向き、逆鱗に触れぬよう自分で何とか処理しようと「隠す」人がいないとも限りません。
これが問題によっては却って傷口を大きくすることは実際にあることです。事後処理業務(後ろ向き仕事)に多大な労力を要することになったことをメディア報道から推測できることがあります。
コンプライアンス重視の時代、個別に報じられたニュースを見る部外者には無論のこと真相を窺い知れません。
報告での問題が恒常化し組織が〝動脈硬化〟を起こしては大変です。放置できません。
仮に<組織風土>に起因する悪さであれば企業全体の<改善活動>として取り組み、問題を言語データで書き出し分析の上<真の要因>に手を打ち<対策を練る>必要があるでしょう。
そうした場合、長い間かかってできた企業の『パラダイム』の変換を社内のどこの部署が事務局を含め所管するのが効果的で指導講師をどうするのかは分かりません。いずれにしろトップダウンであっても一朝一夕には解決せず息の長い【全社的改善活動】になるでしょう。
今回は一般社員を対象にテーマを絞り「Simple is Best」の観点からタイトルに沿って書き始めました。見直した結果いかにも陳腐なため、対象者を「管理者」へと変更し当初投稿内容に加筆修正しました。結果していつも通り長くなり失礼ました。お付き合いただきありがとうございました。
では、巨大地震情報だけでなく<睡眠・便通>の質と量を含む健康管理にも留意し良い連休をお楽しみください。
❒ 管理者研修講師『人材教育研究所』 (「部下をパートナーとして 職場目標を達成
しよう ‼」)
#マネジメント
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