2022年ブリード個体が羽化したのでここら辺でボトル交換のことなどを振り返っておく。
まずは♂ 4♂を昨年9/下旬に2本目に交換したが、3本目以降はいつ交換するのが最適かを探るべく時期をずらしてやってみた。各1匹のため答えとするにはサンプル数が少ないが備忘録的に。
⭐22-A-02 最終31.0g→78mm羽化不全
3本目にYSO1400ccへ(12月)
→2本目が800ccだったので2ヶ月で交換。体重は増えたが底部分しか食べてなくてもったいない気がした。時期的にも800ccで3ヶ月は余裕で持つだろう。最も寒い1月交換を避けるには800ccを4ヶ月引っ張るか、余裕を持って1400ccとするかは…悩みどころ。
→佐賀産は交換本数を増やした方が良い結果が出やすいとのアドバイスをいただいた。12月交換で羽化までというのも不全の原因かも知れず、このようなケースは3月頃には最終マットに交換しようかと思う。
⭐22-A-12 最終26.0g→77mm
3本目にYSO1400ccへ(1月)
→2本目期間は3ヶ月と4♂の交換タイミングの中では一番標準に近いと思うが、02番と同じく800ccでも良かったと思える消化量だった。
→また、室温17℃前後の寒い時期の交換は幼虫への負担が大きい気がしており、室温が僅かながら1月<2月だったことを踏まえ、♂3本目(1400cc)は2月交換が適しているかも。
⭐22-A-13 最終21.5g→蛹で★
2本目で大きな減量。その後二重構造のボトルへ(2月)
→2本目期間は約5ヶ月。交換のストレスを少なくし、サイズアップよりリスク回避を重視したつもりが、また、1/初旬〜2/中旬までは19〜20℃の洗面所(他より2〜3℃高い)だったにも関わらず、▲4gと史上最大のサイズダウンを記録。他の♂と同じ管理条件だったので原因は不明。3本目は底部のみ再利用の廃菌糸、上部発酵マットの二重構造ボトルに入れたが…
下段の菌糸が再生、結局発酵マットに入れ直し。二重の失敗に猛反省(4月)
→3/下旬は寒暖の差が大きくなるせいか、あまり気にしていなかった菌糸部分のキノコが広がり始めたので全て発酵マット(キノコマット)に入れ直した。約1ヶ月で体重は横ばい。♀04番と同様に、菌糸とマットの2段構造は下部の菌糸が活性化し、その熱でマットが再発酵してしまうリスクがあることから二度としない。その後はボトルを囓る音がうるさかったが暴れることはなく、キノコマットで落ち着いてくれた。
→7/1 蛹室内に大量のコバエ発生で初めて人工蛹室を準備するも2日後★に。
⭐22-A-14 最終23.5g→蛹で★
2本目期間は最長、2月に3本目YSOへ
→2本目期間は4.5ヶ月、3本目も菌糸ボトルに交換。13番との比較は菌糸かマットの差だったが、YSOの居心地が良いのか底部で落ち着いていた。
春先の暴れでキノコマットへ(4月)
→ようやく動き出し、底を一周し出したので蛹室作りかと思いきや動きが収まらず、暴れと判断してマットへ移動。その間約1週間ちょっと。
→蛹化後約2週間で★に。残念。ボトルに大量のコバエが発生していた。キノコマットはそんな傾向があると聞いてはいたが、22-13同様ものすごい数に驚いてしまった。
以上、2022年の♂2本目以降の交換実績から、今シーズンの交換時期を次のように考える。
4♂の実績からの仮説。12月までは体重が増えるがその後気温低下とともに減量。動かない1〜2月の大幅減の可能性も。
↓
① プリンカップ期間を取り1本目投入時期を遅らせ、2本目の交換時期は10月中旬〜下旬頃。
→1本目を7〜9月、2本目を10〜12月、3本目を1月に交換したが、ネックは2本目の時期。9月はまだ暑いので菌糸の準備に不安があるのが遅らせたい理由。
→プリンカップ期間は最低3週間。我が家の産卵スケジュールが掴めたので、1本目が7/下旬となるような計画でやってみようと思っている。
② 時期的に食べなくなる2本目も800ccメイン。1400ccは最大個体からの数匹限定か。
昨年の結果より、2本目交換前の雌雄判別の正解率は66%だった(a)、♂の出現比率は33%(b)を条件として、2本目菌糸ボトルの準備(基本は♂のみ菌糸)は幼虫の数✕45%(端数切り上げ)とする。1400ccの本数はその時に用意するブロック数と800ccの本数次第。
③ 上記を踏まえ2本目期間は3.5〜4ヶ月程度。
・1本目 7月中旬〜下旬
・2本目 10月中旬〜下旬
・3本目 12月下旬〜1月
・4本目 3月下旬
→4本目は基本的に暴れ対応での交換としていたが、先輩ブリーダーからの「佐賀産は幼虫期間が長めなので交換本数多い方が良い結果に繋がりやすい」「羽化不全は4本より3本羽化の場合が多かった」との貴重なお言葉と自身の2021〜2022年羽化の完品♂は各4本目がマットだったことがリンク、♂は基本的に4本目アリ。
④ 菌糸の種類について
・大夢(オオヒラタケ→カンタケ)は2〜3本目
→我が家では1本目が高温期なので大夢カンタケは2本目以降で使うことになりそう。
・月夜野きのこ園 E-Blockは主に1本目で
→まだ使用経験無し。1本目の菌糸としてコスト的にも有力候補。
・YSOは3本目以降
→初めて3本目として使用したが、サイズは最終体重からほぼ予想通りだったし、大夢と比べて時期的に気になるキノコ発生が少なかった。水分の少なさがやや気になったが、フタや側面の水滴の心配がなく管理面では扱いやすかった。
→だだ、欲しい時に売り切れていたりでタイミング良く購入出来ないことも多い。4本目の羽化用として使うなら、同じくコスト面で月夜野E-Blockとどちらかで決めていくようになるだろう。
♀はどうか。交換時の体重は以下のとおり。
2本目→3本目 12.5g〜16.0g(中央値13〜13.5g)体重増減は▲1.0g〜+1.0gで平均すると▲0.3g
この結果より以下のことが分かった。
・2本目期間の成長は期待薄
・ただ、2本目菌糸の個体は最終的に2-3mm大きく羽化
→経済性を考慮して♀は2本で羽化させたいが、今年の8♀は3本羽化で完品だったことを踏まえ次も年明け〜3月のどこかでの交換を想定。
→また、♀のサイズアップと次世代への影響は未検証であり、2本目以降は余りの菌糸ボトルが無い限り発酵マットを基本としたい。
温度調整が困難な環境なので、我が家では1本目の成長度合いがより重要、2本目以降のサイズダウンへの対応がポイントとなりそうだ。
まずは♂ 4♂を昨年9/下旬に2本目に交換したが、3本目以降はいつ交換するのが最適かを探るべく時期をずらしてやってみた。各1匹のため答えとするにはサンプル数が少ないが備忘録的に。
⭐22-A-02 最終31.0g→78mm羽化不全
3本目にYSO1400ccへ(12月)
→2本目が800ccだったので2ヶ月で交換。体重は増えたが底部分しか食べてなくてもったいない気がした。時期的にも800ccで3ヶ月は余裕で持つだろう。最も寒い1月交換を避けるには800ccを4ヶ月引っ張るか、余裕を持って1400ccとするかは…悩みどころ。
→佐賀産は交換本数を増やした方が良い結果が出やすいとのアドバイスをいただいた。12月交換で羽化までというのも不全の原因かも知れず、このようなケースは3月頃には最終マットに交換しようかと思う。
⭐22-A-12 最終26.0g→77mm
3本目にYSO1400ccへ(1月)
→2本目期間は3ヶ月と4♂の交換タイミングの中では一番標準に近いと思うが、02番と同じく800ccでも良かったと思える消化量だった。
→また、室温17℃前後の寒い時期の交換は幼虫への負担が大きい気がしており、室温が僅かながら1月<2月だったことを踏まえ、♂3本目(1400cc)は2月交換が適しているかも。
⭐22-A-13 最終21.5g→蛹で★
2本目で大きな減量。その後二重構造のボトルへ(2月)
→2本目期間は約5ヶ月。交換のストレスを少なくし、サイズアップよりリスク回避を重視したつもりが、また、1/初旬〜2/中旬までは19〜20℃の洗面所(他より2〜3℃高い)だったにも関わらず、▲4gと史上最大のサイズダウンを記録。他の♂と同じ管理条件だったので原因は不明。3本目は底部のみ再利用の廃菌糸、上部発酵マットの二重構造ボトルに入れたが…
下段の菌糸が再生、結局発酵マットに入れ直し。二重の失敗に猛反省(4月)
→3/下旬は寒暖の差が大きくなるせいか、あまり気にしていなかった菌糸部分のキノコが広がり始めたので全て発酵マット(キノコマット)に入れ直した。約1ヶ月で体重は横ばい。♀04番と同様に、菌糸とマットの2段構造は下部の菌糸が活性化し、その熱でマットが再発酵してしまうリスクがあることから二度としない。その後はボトルを囓る音がうるさかったが暴れることはなく、キノコマットで落ち着いてくれた。
→7/1 蛹室内に大量のコバエ発生で初めて人工蛹室を準備するも2日後★に。
⭐22-A-14 最終23.5g→蛹で★
2本目期間は最長、2月に3本目YSOへ
→2本目期間は4.5ヶ月、3本目も菌糸ボトルに交換。13番との比較は菌糸かマットの差だったが、YSOの居心地が良いのか底部で落ち着いていた。
春先の暴れでキノコマットへ(4月)
→ようやく動き出し、底を一周し出したので蛹室作りかと思いきや動きが収まらず、暴れと判断してマットへ移動。その間約1週間ちょっと。
→蛹化後約2週間で★に。残念。ボトルに大量のコバエが発生していた。キノコマットはそんな傾向があると聞いてはいたが、22-13同様ものすごい数に驚いてしまった。
以上、2022年の♂2本目以降の交換実績から、今シーズンの交換時期を次のように考える。
4♂の実績からの仮説。12月までは体重が増えるがその後気温低下とともに減量。動かない1〜2月の大幅減の可能性も。
↓
① プリンカップ期間を取り1本目投入時期を遅らせ、2本目の交換時期は10月中旬〜下旬頃。
→1本目を7〜9月、2本目を10〜12月、3本目を1月に交換したが、ネックは2本目の時期。9月はまだ暑いので菌糸の準備に不安があるのが遅らせたい理由。
→プリンカップ期間は最低3週間。我が家の産卵スケジュールが掴めたので、1本目が7/下旬となるような計画でやってみようと思っている。
② 時期的に食べなくなる2本目も800ccメイン。1400ccは最大個体からの数匹限定か。
昨年の結果より、2本目交換前の雌雄判別の正解率は66%だった(a)、♂の出現比率は33%(b)を条件として、2本目菌糸ボトルの準備(基本は♂のみ菌糸)は幼虫の数✕45%(端数切り上げ)とする。1400ccの本数はその時に用意するブロック数と800ccの本数次第。
③ 上記を踏まえ2本目期間は3.5〜4ヶ月程度。
・1本目 7月中旬〜下旬
・2本目 10月中旬〜下旬
・3本目 12月下旬〜1月
・4本目 3月下旬
→4本目は基本的に暴れ対応での交換としていたが、先輩ブリーダーからの「佐賀産は幼虫期間が長めなので交換本数多い方が良い結果に繋がりやすい」「羽化不全は4本より3本羽化の場合が多かった」との貴重なお言葉と自身の2021〜2022年羽化の完品♂は各4本目がマットだったことがリンク、♂は基本的に4本目アリ。
④ 菌糸の種類について
・大夢(オオヒラタケ→カンタケ)は2〜3本目
→我が家では1本目が高温期なので大夢カンタケは2本目以降で使うことになりそう。
・月夜野きのこ園 E-Blockは主に1本目で
→まだ使用経験無し。1本目の菌糸としてコスト的にも有力候補。
・YSOは3本目以降
→初めて3本目として使用したが、サイズは最終体重からほぼ予想通りだったし、大夢と比べて時期的に気になるキノコ発生が少なかった。水分の少なさがやや気になったが、フタや側面の水滴の心配がなく管理面では扱いやすかった。
→だだ、欲しい時に売り切れていたりでタイミング良く購入出来ないことも多い。4本目の羽化用として使うなら、同じくコスト面で月夜野E-Blockとどちらかで決めていくようになるだろう。
♀はどうか。交換時の体重は以下のとおり。
2本目→3本目 12.5g〜16.0g(中央値13〜13.5g)体重増減は▲1.0g〜+1.0gで平均すると▲0.3g
この結果より以下のことが分かった。
・2本目期間の成長は期待薄
・ただ、2本目菌糸の個体は最終的に2-3mm大きく羽化
→経済性を考慮して♀は2本で羽化させたいが、今年の8♀は3本羽化で完品だったことを踏まえ次も年明け〜3月のどこかでの交換を想定。
→また、♀のサイズアップと次世代への影響は未検証であり、2本目以降は余りの菌糸ボトルが無い限り発酵マットを基本としたい。
温度調整が困難な環境なので、我が家では1本目の成長度合いがより重要、2本目以降のサイズダウンへの対応がポイントとなりそうだ。
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