昨日の記事 に続いて知ってほしいことを書きます。
24時間テレビの放送が開始してから、世間の理解は、いい意味でも悪い意味でも広がったことは確かです。
街の中では、24時間テレビのロゴが入った、送迎車を見る機会も増えていきましたので、ちゃんと支援は広がって入るのだろうなと思う場面もありました。
今年、やすこさんが走ったことで、養護施設の出身であったことや、その時の経験をお話されたようです。
そういった経験があった上で芸人さんになって、頑張っているんだなと思った人も多いのでしょうね・・・。
社会的に養育ができなくなった家庭と、その子どもたちを守るということは、とても重要なことです。
こういった施設があるということは、理解していただいたほうがいいのです。
自治体の中には、保護される子どもたちを増やさない為に、何ができるかという勉強会を開催している地域もあります。
施設ではなく、家庭の中で預かれないか?
どうしたら、その取り組みに参加することができるか?
熱心に参加されている地域の方たちもいますので、家庭を支援するということは、建物を増やせばいいという話ではないということがわかるのです。
今回の放送で、養護施設のどういう部分まで踏み込んだのかは知りませんが・・・。
私が心配しているのは、この放送でやす子さんの当時の家庭状況が公表され、公表されることで実母へのダメージも出るのではないかと思った点です。
すでにネットニュースのコメント欄でも、親は何をしているんだという書き込みを見つけましたが・・・。
親になったら、皆、親として自動的に正しい判断のもと、子どもを優先して守る生活ができるとは限らないということです。
何がきっかけして、養育ができない状況に至るかなんて、充実した生活をしている人には想像もできないことでしょう・・・。
私はむしろ、その状況下で助けを求めることができたお母さんの行動を認めたいと思いました。次から次に悪いことが起きて、巻き込まれて・・・という状況後に養育ができない環境に至った可能性もありますし、生活を立て直そうとギリギリまでもがいていた可能性もあるからです。
その当時の苦しさを、掘り起こされてしまった親もいるということになるので、番組としてはいい題材だったのかもしれませんが、当事者の気持ちはどうだったのか、配慮ができているのか・・・
そちらのほうが気になります。
いくら芸能人だとはいえ、その親が強くいられるかどうかまではわかりませんしね・・・。
現場でやってきた私からすると、残酷な企画だと思うのです・・・。
養護施設への恩返しを盾に、思わぬ展開もあるのではないかと・・・
勝手にヒヤヒヤしています。
養育が困難な状況になるということは、誰にでも起こりうることです。乗り越えるためのフォロー体制があったかどうかによっても、その先の進路が違ってくるだけです。
くれぐれも、養護施設での保護を悪く捉えないでください。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。