一緒に学ぶ方への配慮を忘れないで | きもの着付とお料理教室 wayori @港区白金

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母の影響で子供の頃から日本の伝統衣裳「きもの」をこよなく愛し、日本の伝統食をベースとしたマクロビオティック、
母から受継いだ手作り発酵食品・保存食を日々の暮らしに取り入れています。
お教室やブログを通して、みなさんの暮らしのお役にたてるとうれしいな♪

きもの着付とお料理教室wayoriの順子です。

 

昨日はきもの着付基礎の土曜Bクラスのお稽古でした。

お振替受講の方がおりましたので基礎生4名が受講されました。

 

12回カリキュラムの9回目と10回目です。

12回のカリキュラムで着付けが出来るようになるはずなのですが・・・。

そのためには1回1回ステップアップ出来るように進めています

 

例えば、畳み方や準備は前半のうちに繰り返し丁寧にお伝えしています。

紙でもお渡ししていますので紙を見れば着物や長襦袢は復習が出来るようになっています。

準備は中盤まで毎回一緒に重ねています。

 

前半は「今日お稽古した着物や帯は忘れて構いませんので長襦袢までを時間がありましたら

復習をしておいてください。次回も一緒に着ますけど練習しておくとお稽古時にご自身の記憶

の正誤に気づき、正すことが出来ます。」と伝えています。

 

まずは準備と片付けが手早く、正しく出来るようにして、次に長襦袢までです。

その次はwayoriでは帯締めと帯揚げをマスターしていただきます。

この二つはとても目立つ小物です。まずは手順を覚えて、後半では美しく整えられるように

して欲しいからです。

ご自宅で練習する際も結び方だけなら着物を着なくてもお洋服の上からソファに座ったままで

思いついたときに練習することが出来ます。

 

はじめての着付けは覚えることがたくさんありますので簡単な

ところから少しずつ繰り返し、出来るところを増やしていきます。

最初から自宅での復習を1時間も2時間も頑張らずに合間にコツコツ出来る程度で充分。

 

礼装の着物に入る頃には着物と帯以外はほぼ一人で出来るようになり、いよいよ着物と

帯に集中して繰り返し(回数こなすことが大切)、細かいところを一人一人見て回り確認して、

不安なところはお稽古の後に居残り練習してサクッと解決アップアップ

と、進められるようにお稽古のカリキュラムは12回になっており、緩やかに進んでいる

はずなのです・・・。

 

ところが最初の頃は「準備くらい」「畳み方なんて」「私はもともと着られるのよ」と思って、

真摯な姿勢で取り組まない方もいらっしゃいますショボーン。ん-ん、もったいない、もったいない。

 

昨日はもう9回目になるのに準備の仕方がわからず「帯の畳み方は全然覚えていません」と

おっしゃられて・・・。

他の皆さんはすでに整っているので急いで口頭で手順を説明しても思い出せない状況でした。

 

この段階になって手取り足取り見てしまうと他の方も「ちゃんと覚えて来なくてもいいんだ」と

志気が下がってしまいますし、ご本人もどうせ先生が助けてくれるから大丈夫と思って、いつ

まで経っても覚えられません。

 

厳しく思われるかもしれませんが前半に覚えておくべき事、且つ、前回までは一緒に説明し

ながら私もやってご覧いただいていたことを他の方の準備が完了している時点で「全然

覚えていません」と言われても希望に添えません。

 

もしかしたら、まわりを見れば出来ると思ったのかもしれませんが口頭で細かく説明しても

思い出せない方が横目で見て出来るはずがないのです。

きちんとした心構えでお稽古に来られていたら自分の記憶がどの程度か承知のはずです。

畳めなかったらどうなるかも想像できるはずです。

準備が始まった段階でもいいし、準備の前に椅子に座って冷茶を飲んでクールダウンして

いる際にでも「帯の畳み方が思い出せないんです」と言ってくださったら、私が準備する際に

「一緒にやりましょう」と声を掛けられます。

何も言わず、皆さんが整っている状態ではお互いに不満と不安、集中力の崩壊・・・ガーン

 

グループレッスンでは途中で遅れてしまう方も時々いらっしゃいます。

ご自宅で復習する時間がない方や「覚えた」と思っていたのに急に不安になってしまい、つい

動画を見て、余計にわからなくなってしまう方、お稽古中に本当はわかなかったけどまわりに

気を遣って聞けなくてわかならいままにしてしまい後悔している方・・・などなど。

そのような方にはいつでもご相談いただき、個人レッスンで対応しています。

 

後半(10回目のお稽古)で名古屋帯の準備をしたとき、手先を肩に掛けたとき…と何度か

手先の耳と輪の向きを間違えないように確認していただいたはずなのにこれも間違えていて

途中で発覚し、やり直しに・・・ガーン

 

カリキュラムの中盤あたりになると5,10分はとっても貴重で出来ることがたくさんあります。

準備や確認を疎かにして、皆さんを待たせるとご本人も焦ってしまうし他の方も集中が切れて、

心穏やかではなくなります。

 

集中力がなくなると経験者は我流三昧になります。←ご本人は気づいていないことが多いです。

昨日は我流の部分で何度かお稽古が止まりました。今言わないともう気づかれないのであせる

「最初の頃は余裕だと思っていましたが・・・」と思わず本音がポロリ。

経験者にありがち。

私には心の声は最初からよーく聞こえていました。

 

最初は初心者に比べると経験者は優位です。

でも、私から見ると「ちゃんとやったほうがいいですよ」と声を大にして言いたいです。

昨日は名古屋帯をたれの部分まで縦に二つ折りになった状態でお持ちになっていました。

一見、半幅帯かなと見間違えてしまうような状態です。

帰りの様子も見ていましたが長襦袢も着物の畳み方もいい加減なままでしたガーン

畳み方の紙はお持ちのはずなのに・・・。「家に帰ったらちゃんと畳もう」ってことはてなマーク

素敵な着物を譲り受けたのにどうして大切に扱わないのでしょうか・・・。悲しいです。

 

経験者には最初のうちにしっかり釘を刺しています。

最初は経験者は余裕に感じるかもしれませんが途中で初心者に抜かされ、最後は初心者の

方の方が丁寧に正確にきちんと出来るようになっています。ですから、今までのことは一旦

白紙にしてください。と。

 

そうでない場合は通う前よりもひどくなってお稽古が終了してしまう方を何名か見ています。

今までの着姿や着方に満足していないからわざわざ入学したのに真摯に受講しないと

途中から今までの癖がでてしまい、新たに学んだものと混乱して適当になっていく・・・ダウン

今までやっていたことと新たに学んだことの区別さえつかなくってしまいますえーん

 

もちろん、順調にお稽古が進んでいらっしゃる方もおられます!!合格

経験者でもお稽古に通っている間は今までの着方を白紙にして、段階を経て習得しようと

真面目に受講してくださっている方もちゃんといらっしゃいます。

初心者の方も焦らず(気持ちは焦っていると思います)、言われたところまでをきちんと覚えて

きて、次のお稽古ではワンステップ進めるように準備しておられる方もいます。

 

グループレッスンを受講される以上はマイペースのままではダメ。自分勝手ではダメ。

 

「今回はここまではしっかり覚えてください。次はここから一緒にお稽古しますよ」と言われ

たら そのように準備してくるのは当たり前です。

お稽古は自分のためでも グループレッスンである以上は

一緒に学ぶ方への配慮を怠ってはいけません。

 

「どうして思い出せない」「わからなかった」ということもあると思います。ですから、次回も

ちゃんと出来ているかどうか見ています。

「わからなかったら聞いてくださいね」と言っています。

しかし、聞くタイミングには配慮が不可欠です。タイミング関係なしで自分がわからないからと

言って、聞き放題ではありません。

毎回、「準備を一緒にするのは今日が最後です」「長襦袢は次回からはご自身で着てたいただ

きます」「わからなかったら今のうちにどんどん聞いてください」予め伝えています。

次回のお稽古時にも「ここまでは大丈夫そうですか」と聞いて、「ちょっと不安です」という

声があれば、「では一緒にやってみましょう」と言って一緒にやりますビックリマーク

カリキュラムの中盤あたりではお稽古が終わってから「どうぞ自主練しても大丈夫ですよ。

わからないところは聞いてください」と個別にお答えしています。

 

カリキュラム序盤は未経験者に合わせてゆっくり行いますが徐々に回数を多く出来るように

やるべきところまでしっかりやっている方に合わせて進みます。

そうしなければ、「本当に12回で終わるの」「出来るようになるの」と不安になるし、

「わからない」人に合わせて、その方のために手取り足取り指導して時間を割いていては

不満がたまります。

 

厳しい記事になってしまい心苦しいですがあと1ヶ月もあるのでまだまだ間に合います。

我流の方も全然わからないという方も大丈夫です。

今わかっていること・わからないことを洗い出し、

どうなりたくて教室に通い始めたのかを思い出し、

今、どうしたいのかを考えて、いつでも相談して欲しいです照れ

 

私は着物を着られるようになる人を増やしたいのではなくて、着物を着られるようになった方に

着付けの楽しさや難しさ、コーディネートの考え方、織り方による風合いの違いの面白さ、

季節の色や植物との調和の愉しみ、紋様の歴史や意味、手元に着物や帯が来るまでの経緯、

着物で出掛けた際の所作・・・お伝えしたことがたくさんあります。

そのために着物を着られるようになっていただきたいのです。

 

何ごとも身につくまではもどかしいと思いますが誰もが通る道です。

だから、大変なことも楽しんで欲しいです。

 

後半はコーディネートのお勉強でした。

長くなってしまったのでまたの記事に・・・。

 

この日のご挨拶の装いです。

藍染の綿麻紅梅に麻の染帯です。

お盆を過ぎてもこの暑さあせる今年は秋の気配を感じる装いはまだまだ先かなと思います。

小物にちょっとだけ秋色を挿す程度にしましたウインク

 

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