(字数制限で1つの記事にまとまりきらなかったため①と②に分割して投稿→こちらは②)


前回の記事はこちら。



 

 

七合目からは山小屋が連続するエリア。天気も最初のうちに雨がぱらつくくらいのことはあったが、レインウェアを着るほどではないため、全く問題なく、ガスもあまり出ていない状況で、ここまでの道のりは山中湖をくっきりと眼下に納めながらの山登りとなった。

 

 

ゆっくりゆっくり歩く作戦として、七合目からは、とにかく山小屋がある度にベンチで小休止する。短い時は2-3分程度だが、それでも気分を変えるのにはいいし、たまに10分程度休んでおやつを食べながら、なるべく飽きさせないように心がける。

 

 

 

 

息子としても単調な道のりから、たまに手も使いながら登る岩場が登場し、そして色んな山小屋が連続して登場してする様子が楽しくなってきたようで、先ほどのようなことは言わなくなった。

 

 

 

この辺りからはむしろこんな感じの会話。

「パパ、七合目の次って八合目と思ったら、そうじゃないんだよね?」

「そうだよ、七合目の次は本七合目だよ。」

「じゃあ八合目も?その次は本八合目?」

「そうだよ。」

「九合目は?」

「九合目は多分九合目だけで、次が頂上のはずだよ。」

「そっかあ。七合目で、次は八合目だ!って思ったら、まだ本七合目だよ〜、とかって、なんかトラップだよねー。」

「確かにそう言われたらそうだね(笑)」

「今日って八合目まで行くの?それとも本八合目?」

「本八合目の山小屋だよ。」

「そっかー、じゃあまだ結構あるな〜。」

 

 

なんて会話をしながら、確実に登っていき八合目に到着。この辺から、急速に下からガスが上がり始めてきた。やはり天気が崩れる方向に向かっているんだなと感じる。しかし、まだ妙な雲が姿を見せてきている感じもないし、ヤマテンのレーダーを見てもしばらくは問題なさそうなので、これまでどおりにゆっくりと歩いていく。

 

 

 

 

 

八合目からは再びトレッキングポールを持たせて本八合目を目指す。やや単調な道が続くが、息子も本日のゴールが近いと知ってか、多少脚が疲れてきたとは言いながらも、着実に歩みを進めていく。

 

 

 

そしてようやく本八合目に到着。予約しているのは上江戸屋という山小屋なので、本八合目の上の方、ということでもう少しだけ歩いて、12時半ちょっと前に初日のゴールを迎える。

 

 

時間としては頂上を目指してもいいくらいの時間だが、ここで欲を出すのは禁物だ。息子もそれなりに疲れてるだろうし、何より天気がいつ崩れるかわからない。夕方には確実に崩れるはずだが、早まる可能性もある。

 

なので、小屋泊にしては随分と早い到着だが、予定通りここを今日のゴールとする。息子は持ってきたパンを、僕は無性に食べたくなったカップヌードルをお昼ごはんとする。

 

さらについ最近炭酸飲料が飲めるようになった息子から、ファンタグレープを飲みたいとリクエストされ、僕らが泊まる山小屋には売ってなかったので、一つ下の山小屋まで買いに行く。

 

 

僕はコーラを買って、二人でジュースで初日のゴールを祝って乾杯。そんな感じでランチを済ませてから山小屋に随分と早めのチェックイン。

 

息子に初日はどうだった?と聞くと「楽だった。」と余裕の発言。確かに行動時間が5時間半で2時間たっぷり休憩して、歩いた時間は3時間半だけ。標高差も1,100m程度。登山道も総じて歩きやすく難易度も低め。このくらいであれば、息子のこれまでの経験からして、そう大した道のりではない。

 

本人曰く蓼科山の急登の方が辛かったし、高尾山口から陣馬山までの道のりの方が長くて大変だったとのこと。それを聞くと、これまでの経験は確実に身になっているんだなぁと少し感動する。

 

というわけで、今回はここまで。超がつくほど順調に進んだ富士登山1日目であった。次回は、初めての小屋泊について記してみたい。

 

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