バレンシア観光!!スペインの闘牛を初めて見て思ったこと

スペイン世界一周旅行記, バレンシア

スペイン バレンシア 闘牛場

 

嫁のShukuです。  japanese_dog_hana

スペインの首都マドリッドでカウチサーフィンしていました。

昨日は、深夜までホストとバル巡り。

なので、寝不足だけれども、今朝は頑張って早起きしてバレンシアへバス移動です。

 

バレンシアでは、有名な「ファジャス」と呼ばれる火祭りが開催中。

人混み嫌い、お祭り嫌いの私たちが、今回は珍しくお祭りに出かけます♪

 

 

マドリードからバレンシアへ移動

マドリードからバレンシアへの移動はバス。

バスターミナルは、「南バスターミナル(Estación Sur de Autobuses)」

最寄りに、地下鉄の駅がありますが、ホストの家から3km程度だったので歩いていきました。

MAP  南バスターミナル

 

スペインにはいくつかバス会社がありますが、どの会社も評判に良し悪しはあまりないので、一番早く出発できるバス会社を選びました。

マドリードーバレンシア間の運賃は、一人27.20ユーロ(約3,700円)

所要時間は、5時間弱でした。

 

バスが到着したのは、バレンシアの中心地に近いバスターミナル「Estación de Autobuses de Valencia」でした。

MAP  バレンシアのバスターミナル

 

バレンシアの宿はAir bnbを使用

バレンシアを訪れたのは、フェスティバルの期間。

1ヶ月前に宿泊予約サイトで、宿を調べましたがどこも満室か高額な宿泊料金設定。

カウチサーフィンも、もちろん受け入れてくれそうなホストはすでに埋まっていそう。

 

こんな時の頼みの綱は、民泊サイトの「Air bnb」

最近は、安いと思ったらホステルが登録されていたりして使い勝手が悪くなって来ましたが、まだまだ使えます。

 

幸い、中心地からはちょっと遠いけど一室4,000円の部屋が見つかりました。

これは、お祭り期間中だとかなりラッキーな金額です。

 

ホストには、14時頃に着くと連絡。

ホストのマンションの前に着き、SMSを使って連絡すると部屋番号を教えてくれました。

 

部屋は、広くておしゃれできれい。

共有の台所もシャワールームも別であって、しかも朝ご飯つき。

これで、快適にバレンシアの火祭りを楽しむことができそう♪

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パエリア発祥の地バレンシア

スペイン バレンシア パエリア

持ち帰り専門店 Pizzería Portonovo

今回借りた部屋の周りは住宅地。

なので、周りにはスーパーやお惣菜屋さんがたくさんありました。

 

私たちの目的は、パエリア

実は、有名なスペイン料理の1つパエリアは、ここバレンシアが発祥の地と言われています。

マドリードのカウチサーフィンのホストにも、バレンシアでは絶対パエリアを食べて!!と言われていたのです。

 

歩いていると、持ち帰り専門のパエリアの店を発見!!

スペイン バレンシア パエリア

大きな鍋で作られたパエリア

  「Pizzería Portonovo」というお店で、店内に入ると美味しそうな香りに包まれていました。

大きな平鍋に、大量のパエリア。

これは美味しそ〜♪

 

スペイン バレンシア パエリア

海鮮パエリア

今回は、牛肉と海鮮の2種類のパエリアを買いました。

日本では、パエリアと言えばエビやムール貝が入った海鮮系が有名ですが、本来のパエリアは肉を入れていたそうです。

 

具がたっぷり入って、一人前3.5ユーロ(460円)

レストランで食べるより全然安いし、気軽に食べられるのが良いですね。

味ももちろん美味しくて、魚貝類の出汁が染み込んだ濃い味付けは最高!!

さすがパエリアの本場バレンシアです。

MAP Pizzería Portonovo

 

 

スペイン バレンシア パエリア

珍しいパスタの海鮮パエリア

次の日は、このお店の数件隣りにある別のお惣菜屋さんへ。

こちらには、珍しいパスタのパエリアがありました。

こっちも美味しかったな〜♪

 

今回使用したAirbnbの部屋が住宅街の中でよかったと思います。

庶民の暮らしのある所にうまいものありです。

観光地のど真ん中にあるホステルでは、こうは行きませんからね。

 

バレンシアでスペインの伝統の闘牛を見る

スペイン バレンシア 闘牛場 外観

Plaza de Toros de Valencia

 

バレンシアでは、火祭りの期間に合わせて「闘牛」が開催されます。

闘牛は現在、動物愛護の観点から反対されていて、消え去ろうとしている文化の1つです。

 

マドリードのホストに闘牛を見に行くと行ったら、「何故?やめた方がいいよ。」と言われたし、インドで出会ったスペイン人の女性も「闘牛は見たことがない。可愛そうだから。」と言っていました。

現代のスペインの若者たちも、闘牛の文化には疑問を抱いたり嫌っている傾向にあるようです。

 

私は、もちろん動物たちにひどいことをするのは大反対。

でも、その国特有の文化を守り続けることも大事だと思っています。

今回、闘牛を見ることにしたのは、”実際に闘牛を見たこともないのに、ただイメージだけで反対するのも嫌”だったから。

もちろん、見ることで闘牛文化へお金が流入し、闘牛が続くことになるっていう反対派の主張は理解しているつもりです。

 

バレンシアにある闘牛場は、「Plaza de Toros de Valencia」。

闘牛のチケットは、インターネットで予約。

チケット販売サイトはスペイン語ですが、グーグル翻訳を使うと簡単に買うことができました。

日陰より日なたの席、前に行けば行くほどチケットの料金は高くなります。

※チケットサイトは、闘牛のある時しか存在しないようで、現在は無くなっています。

 

私たちは、1番安い席が埋まってしまっていたので2番目に安い席で。

チケット代金は、一人38ユーロ(5,200円)でした。

MAP  Plaza de Toros de Valencia

 

実際の闘牛の流れ

スペイン バレンシア 闘牛場 牛紹介

牛の紹介

開始時間ぎりぎりに入場したので、席に着くとすぐに闘牛が始まりました。

座席は背もたれのないベンチの様なイスで、お尻が冷たかったので敷物を持っていった方が良いです。

また、日が出ていないと寒いので防寒対策もしっかりと。

 

スペイン バレンシア 闘牛場 放たれた牛

放たれた牛

まず、アナウンスと看板で牛の紹介があり、ゲートが開いて牛が会場に放たれます。

すでに牛は興奮状態。

後で聞いたら、放たれる前に会場裏ですでに牛は傷付けられているそうです。

 

スペイン バレンシア 闘牛場

助手と闘牛士たち

闘牛士と数人の助手が会場入りします。

このヒラヒラさせている布が「カポーテ」

 

スペイン バレンシア 闘牛場

牛をあしらう助手

そして、助手たちがカポーテを使い、興奮している牛を突進させてはあしらいます。

この時に、闘牛士が牛の性格や特性を見極めているそうです。

 

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

ピカドール

次に登場するのが、2人の「ピカドール」

ピカドールは甲冑に包まれた馬に騎乗し、手には槍を持っています。

 

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

槍を突き刺すピカドール

ピカドールたちは、牛に対して槍を何度も突き刺します。

その時、興奮した牛は馬に対して何度も何度も角を突き立てます。

牛も可愛そうだけど、必死に堪えている馬もとても可愛そうで見ていられませんでした。

 

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

バンデリジェーロ

ピカドールと馬が去ると、今度は「パンデリジェーロ」と呼ばれる小さなモリを数本持った2人が現れました。

彼らは、助手と協力しながら牛の首に華麗にモリを突き刺します。

きれいに刺さると、会場からは歓声が上がります。

 

この時点で、牛からは大量の出血があり、呼吸も乱れています。

恐らく、興奮状態で痛みはあまり感じていないだろうけど。。。

 

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

マタドール(闘牛士)

そして、最後に「マタドール」と呼ばれる闘牛士が登場。

流れるBGMと共に、会場は大歓声に包まれます。

 

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

華麗に牛をさばくマタドール

マタドールは助手とは違い、時に舞いながら、時に牛を挑発しながら牛をかわします。

後ろを向いたままだったり、両膝を付いたままかわすことも。

マタドールは、観客に「魅せる」ことが大事なようです。

 

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

ほとんど動かなくなった牛

 

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

止めを刺す場面

最後は、牛の脳天に剣を突き刺して止めを刺します。

この時に、会場の興奮はMAXになり大歓声と拍手で一杯になります。

 

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

死んだ牛

その後は、倒した牛に敬意を払う闘牛士もいたし、ひたすら観客にアピールする闘牛士もいたし、闘牛士によって様々でした。

 

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

馬に運ばれる牛

会場に2頭の馬が入ってきて、牛を引きずりながら運びます。

その光景には、牛に対するリスペクトは微塵も感じませんでした。

それは、盛り上がっている観客達も同じ。

 

私は、見ている途中から涙が止まりませんでした。

それは、可愛そうな牛に対する悲しい涙であり、このような残虐な行為で盛り上がる観客たちに対する悔し涙であり。

 

以上が、私たちが見た闘牛の流れです。

 

実際に闘牛を見た感想<Shukuの場合>

なにこれ?こんなのただのイジメにしか見えない。

大人が何人もでよってたかって牛の性質を利用して、牛に対する尊敬の念も何もない。

 

背中を向けても絶対襲ってこない、本当は争いたくなくて、攻撃したくなくて平和的な解決を望む牛を煽って、来させ、傷つける。

一生懸命、生きる為に攻撃する牛の攻撃を赤い布でよける。

それは、牛の性質を知り尽くして、それを利用してただ馬鹿にしてるだけにしか見えなかった。

 

スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

それなのに、周りの観客は、「いいぞー!!いいぞー!!」と盛り上がってる。

こんなの見て「いいぞ!!」と言ったり、拍手したり、興奮している人の気持ちは全然わからない。

人の心を持っているのかと疑問になる。

 

牛のこと思うと、悔しくて悲しくて、こんなことする人間が信じられなくて終始涙が止まらなかった。

こんなん文化でもなんでもない。ただの集団によるイジメのショーやん。

”これは個人であって人種ではない”と頭では理解してるけれど、これ見て喜ぶスペイン人を見てスペイン人が大嫌いになりそうになった。

 

闘牛を楽しむ人達の立場に立って考えようとしたけれど、何が面白いのか一欠片もわからない。

楽しんでる人とは、話したくもないし、友達なんかに絶対になれないと思ったぐらい理解不能。

 

闘牛を応援する行為にお金を払って見に来たことをすごく後悔した。

闘牛士や闘牛に関わっている人達の生活もあるから、すぐに廃止できるものではないけれど、一刻も早く廃止になることを祈ります。

廃止するに当たり、その人達の生活を保証する為のお金が必要で、それを募る寄付があったらします。

 

実際に闘牛を見た感想<Taxiの場合>

 

「もう少しイーブンな関係のものだと思っていた。」

 

これが闘牛を見終わった後の僕の率直な感想。

 

僕は、その国の歴史ある固有の「文化」は、他人が口を出すものじゃないというスタンスです。

スペインや中南米の闘牛、日本や北欧の鯨食、中韓ベトナムの犬食など、世界的に見て理解を得るのが難しくなっている文化はたくさんあります。

でも、それを続けるか続けないかは自国民が決めることだろうと思っています。

 

それは、この闘牛を見終わったあとでも変わりません。

スペイン人が闘牛を続けたいと思っていたら、続けたらいいじゃないか。

僕たちが出会ったスペイン人たちのように、闘牛に疑問を持つ人が増えてきたら自然と消滅するでしょうから。

 

で、このスペインの闘牛ですが、はっきり言って

 

全然面白くない

 

理由は、スリルが全然ないから。

僕は、実際に闘牛を観るまで、もっとスリルを味わえるものだと思っていました。

闘牛は、人と牛とが命を掛けて戦う行為だと。

 

でも、実際は全然違った。

 

  • 牛は、会場に入る前から傷付けられている
  • 数人の助手で牛を走らせ十分に疲れさせる
  • 助手は危なくなったら会場の柵の外に走って逃げ込む
  • 馬は頑丈な甲冑を装備し、槍士が落馬することはない
  • 闘牛士が登場した時には、牛はすでに出血多量に満身創痍で息も絶え絶え

     

    99.99%、牛は勝てないよ。

    ただの牛のなぶり殺しショーやん。

    これでも、十数年に一回くらいは亡くなる闘牛士もいるそうですが。

     

    先進国の人々の命の値段が上がった結果が、現代のスペインの闘牛のスタイルなのでしょう。

    でも、このスタイルの闘牛、やる意味あるの??

    こんな面白くないショーに興奮している観客達の心理が、僕にはまったく理解できない。

     

    あと、牛に対するリスペクトがまったく足りない。

    これは判官贔屓などが好まれる、日本人特有の感情かも知れませんが。

    死んだ牛が馬に繋がれ、まるで産業廃棄物の様に引きずられていく最後の姿に僕は怒りを覚えた。

     

    こんな面白くないショーは早くやめたほうが良いよ。

    Shukuとは考え方は違いますが、闘牛がなくなった方が良いという思いでは一致しています。

     

    最後に牛が解体される場所を見た

    スペイン バレンシア 闘牛場 闘牛観戦

    闘牛で殺された牛を解体する場所

    そんな闘牛は、5、6回続きました。

    早く終われと思いながらも、途中で席を立つことができない貧乏性の私たち。

    やっと終わって会場を出る時に、さっき殺された牛たちが牛肉としてさばかれる場所を見ました。

     

    最後に食べるからって、何でもしていいってもんじゃない。

    アフリカで見た牛やヤギを解体する人々は、動物をきちんとリスペクトしていて、1番苦しまない方法ですばやく殺して、命を大切に頂く感謝のようなものが見えた。

     

    どこかの国のニュースで聞いたけど、死ぬ直前にストレスかけた犬肉がおいしいと信じていて、殺す前にさんざん苦しめるなんて話もあった。

    そんなことをする奴らは、一回同じ拷問をされたらいいのに。

     

    他の生き物の命の犠牲があって、今の自分の命がある。

    人は、他の動物や植物に対して、しっかり感謝と敬意を表す必要があると思う。

     

    本当にあんな殺し方はない。

    スペインの闘牛は、人間の残酷な部分が見え、牛のことを考えるととてもやるせなく感じるものでした。

     

    この日は、この後バレンシアの火祭りに出かけるのですが、それは次の旅行記で2日分まとめて書きますね♪

     

     


      翻译: