「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

私の逆子への向き合い方

2023年07月06日 | 安産・逆子
お灸に何ができるのでしょうか?

逆子のお灸と逆子体操の目的は何でしょうか?

例えば逆子ちゃんを動かす意図を持ってお灸をするのか、それともすでに下を向きたい意思を持っている逆子ちゃんのために、動ける環境を作る目的で施灸するのか。

その目的がわからなければ、どうしてもやり過ぎてしまう嫌いがあります。

逆子で来院された方の中には、すでにお灸や体操をしておられる方も少なくありません。

それでどのような事をされているのか、やるように言われたのかを聞いてみると、熱いけど我慢をしているとか、辛いけど体操を頑張っているとか。

その意図を知らずしてお灸をしておられる方が多く、少し考えてしまいます。


お灸も体操も、頑張るだけでは全く意味がありません。

だって「頑張る」はお腹は固くするだけですから。

意味を知らず、ただ闇雲に頑張る弊害を理解しないと、ただ辛いだけで終わってしまいます。


そういえば、懸垂ができるようになりたいと思い、今年の1月からその真似事をしています。でもここ半年、体が挙がる気配が全くありません。それをジムのスタッフに伝えたところ、広背筋や大円筋を使う懸垂のやり方を教えてくれました。まっすぐにぶら下がって体を挙げるのではなく、腕と体との間に少し角度をつけて挙げる方法です。フォームをみっちり教わりそれを1週間練習したところ、まだ1回だけですが、今朝ぶら下がった状態から体を挙げることができました。



例えは悪いですが、体操もお灸も闇雲にやってもダメだと思うのです。何をどう意識してお灸を据えるか、どんなイメージで逆子体操を行うのか、最初はちゃんと聞く必要があると思うのです。

実際体操だけでなくお灸を据える事でも「お腹が張るようになった」という訴えを聞く事があるので、やはり注意が必要だと思うのです。

ですから色々お話して、その機序を理解してもらうように努めているのです。
機序さえ分かれば自宅でも色々と応用ができますので。

それと共にお伝えした事を4,5回に分けてメールし、治療中に話をした事を思い出してもらっています。理解が深まるとご自身でも色々と考えるというもの。次に来院された時に、こんな感じでやってみるとよかったよ、と言った話を妊婦さんから聞く事も多々あるのです。それが私の逆子治療の蓄積となっています。

そうこうするうちに、逆子が回っていなくてもその心配は少なくなり、胎児への態度が変わります。

そして妊娠時から子育てに思いを馳せる事ができるマインドに変化します。

これ、とても大切な事のように思うのです。


逆子に頭位を促す方法をネットで調べると「赤ちゃんに話しかけるとよい」との記事がいまだに散見される。もちろん医学的な根拠は無いとの言葉が添えてではあるが、どうしてこのような、胎児に言うことを聞いてもらうという発想が生まれるのか、どうしてそれに飛びつく妊婦が出てくるのか、この話を聞く時いつも不思議に思ってしまう。

お灸も体操も効果があったと思うが、この方のように「帝王切開経膣分娩どちらでもいい」といった諦観もお腹を緩めてくれる一助になる

これは私の考えだが、どんな手を使ってでも逆子が戻ってくれたらいいわけである。鍼やお灸だけに捉われず、色んな角度から逆子ちゃんにどうかかわるか、その見方や関わり方を今日も伝えたいと思っている。

メールでもたくさんの情報をありがとうございます。
逆子は直っておりましたが、
教えて頂いた
呼吸や足首の暖め、睡眠時間などを
気をつけて、お腹の中が心地よい環境になるよう
過ごしていきたいなと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

  翻译: