FZXな日々

YAMAHA FZX750を 旅の友として 気ままなツーリングの記録

ランフラットタイヤ

2023年04月19日 | Weblog

例年なら4月初旬に行う夏タイヤへの交換をようやく終えた。

今年は昨年より雪も少なく、桜も12日も早く咲いたのにこんなに交換が遅くなったのは、夏タイヤを新調したからだ。
 
昨年整備工場にスタッドレスタイヤを持ち込み交換した際に「この夏タイヤはもう寿命ですね」と言われてしまった。
溝がなくなり、スリップサインも現れて走行時に異音もし始めていたからそろそろかなとは思っていた。
 
私の車は、ランフラットタイヤというパンクしても走行できるという特別なタイヤを履いているので、タイヤ価格が高い。そこで、何とか1円でも安く新調できないものかと、無い頭を絞っていろいろ方策を考えた。
 
まず、この際ランフラットタイヤをやめて、一般のタイヤにすることを考えた。これは、最も安上がりだが、私の車にはスペアタイヤはおろかジャッキすら積まれていない。ジャッキとスペアタイヤを買うと余計な出費だし、そもそも場所をとる。
 
ランフラットタイヤが採用されている理由は、何といっても資源の無駄をなくすことだ。何万㎞に一回のパンクに備えてスペアタイヤとジャッキを備えることは、資源の無駄であり、重い荷物による燃費の悪化で燃料の浪費にもなる。
 
それに、岩手県は山間部に行くと携帯電話が圏外となり、万一の場合にロードサービスを呼ぶことすらできなくなる。私がランフラットタイヤを気に入っている理由は、もしパンクした場合に、自力で人里まで戻れることだ。
 
ということで、ランフラットタイヤ以外の選択肢はない。
 
さいわい、甥っ子が整備工場に勤めているので、一番安いメーカーのタイヤをネットで購入して、整備工場にお願いして付け替えてもらえないかと考えた。甥っ子にそのことを相談すると、ネットで購入したタイヤの付け替えはうちの工場ではやれないと断られてしまった。
 
では、整備工場と取引のある問屋からタイヤを仕入れることはできるか、と聞いてみるとそれはできるとのこと。タイヤのサイズを言って、ピレリーかミシュランを希望していることを伝えると、「おじさんの車って、ランフラットですよね。ランフラットタイヤの交換は、うちではできないです。」とのこと。
 
詳しく聞いてみると、ランフラットタイヤは普通のタイヤと違い、ホイールへの装着が難しいので、専用の機械が必要だという。無理にやると、ホイールを傷つける恐れがあるという。
 
そして、「うちではできないけど、タイヤ館ならできるので、そちらの見積もりを取ってあげる」と言ってくれた。私の今履いているスタッドレスタイヤはタイヤ館で購入したものだ。それなら、最初からタイヤ館に行けばよかった、と思ったが、甥っ子の言うには整備工場から依頼すると個人より安くなるという。
 
ピレリーのチントゥラートP7ランフラットとブリジストンのポテンザS001ランフラットを見積もってもらったところ、前者が41800円、後者が42570円だった。そして、770円の違いなら絶対ブリジストンにすべきだ、と勧めてくれた。
 
私も同感だったので、ブリジストンで注文した。それは3月下旬のことだった。すぐ交換できるのかと思ったら、4月になっても何の連絡もない。心配になって電話をしてみると、「ランフラットタイヤはあまり数が出ないので時間がかかっています。4月15日発送という連絡がありましたので、届きましたらすぐ組みつけにかかります。」という返事。
 
そして、4月19日に予約が取れてようやく交換できた。ほぼ1か月待たされた。スタッドレスタイヤは17インチだったが、夏タイヤは18インチだ。
 
 
 
外したスタッドレスタイヤについて、念のため「まだ使えそうですか」と聞いてみた。「お客様のは2020年に購入されてますよね。いちおう、スタッドレスタイヤは5年が使用限度とされてますので、今年は履き替えないとダメですね」とのこと。
 
5年なら2024年までいいはずだがと思いながらも、溝を見ると、スリップサインは出ていないが、プラットフォームと呼ばれるスタッドレスタイヤとしての使用限度を表す表示が出ていた。
スリップサイン
 
プラットフォーム
 
家に帰って総走行距離を計算してみた。すると、37,349㎞も走っていた。夏タイヤでも購入してから40000㎞もてばいい方だと思っているので、これだけ走れば仕方がない。もっと言えば、夏タイヤとしてならまだ走れたはずだから、交換せずにこのまま履きつぶしてもよかったのかと思えてきた。
 
しかし、タイヤは車の中でも最重要部品であり、ブレーキの効きや乗り心地、燃費にいちばん関わっているのだから、安全のためには最も注意を払わなくてはならないと思いなおした。安全や安心というのは保険と同じで、カネがかかるものなのだ。何事もなくて一日を終えることができれば、それはそれで、尊いことなのだと思った。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ランフラットタイヤ (たかぴい)
2023-04-25 11:12:21
キムさん こんにちは

ランフラットタイヤはパンクしてもペッタンコにならないタイヤ
内に補強材が入ったものですよね。業者でもできるところとでき
ないところがあるのですね。1本42000円で4本分だと結構お金が
掛かりますね。

モビリオとアリオンのタイヤ交換で18万円でしたが、モビリオ
分はかみさんに払ってもらいました。

昨年4月に交換したアリオンのタイヤも33000㎞走ったの
ですが、まだ1万キロくらい走れそうです。その前の安いタイヤ
は22000キロで使えなくなったので値段と走行距離の割合
がよくわかりません。走行キロで割ると高いタイヤの方が割安
です。

ずっとブリジストンタイヤユーザーでしたが、ちょっとお高い
ので、この頃は横浜タイヤユーザーに格下げになりました。

ECOS
60000円/22000㎞  1㎞で2.73円

アドバンフレバ
80000円/40000㎞(は使えそう) 1㎞で2円
返信する
Unknown (キム@FZX)
2023-04-25 18:05:54
たかぴいさん>
コメントありがとうございました。
岩手県に来て、いちばん驚いているのは、タイヤの広告が一年中出ていることです。

春になると「夏タイヤの交換はぜひうちで」とタイヤ屋さんやイエローハット、ガソリンスタンドが広告を出し始め、夏が過ぎて涼しくなってきたかなと思うと、「スタッドレスタイヤの準備はお早めに」というわけです。

千葉にいた時は、タイヤというとホイールとセットでちょっと車のドレスアップをしようかという趣味の商品の印象でしたが、こちらではガソリンと同じように走行に欠かせないものです。

私は、千葉との往復もあるせいか、昨年4月から今年の4月までの1年間で24000㎞走りました。

この計算では2年に1回タイヤ交換が必要で、それにスタッドレスタイヤが加わると、毎年10万円をタイヤ代として計上しなくてはなりません。

たかぴいさんも全国をまたにかけておられるので、タイヤの消耗が気になることでしょう。

エコスとアドバンでは性能が全く違いますね。燃費が気になる人は慎重な運転をするので、スポーツ性能は求めないでしょうから、たかぴいさんがアドバンにするのはわかります。

スポーツ性能=グリップ力なので、消耗が早そうですが、実走ではそうなってないのが面白いです。
返信する

コメントを投稿

  翻译: