使われている機材をよく見てみると、最近買ったDAC、DAP、ミニWindowsコンピュータは全て中国の深センや広州のメーカーです。
アンプはLuxmanで日本製ですが、2002年購入。これまた日本のデノン製のCDプレーヤーは2012年購入です。
ネットのサブスクサイト(NaxosとかSpotifyなど)の音楽をスマホなどで聴くのは一般的でしょうけど、そこそこのオーディオシステムに繋げて聴きたいという人もいると思います。私もその一人ですが、そのためにはコンピュータと、コンピュータからのデジタル信号をアナログ信号に変えてそれをアンプに流してやる機器=DACが必要です。最近のDACはアンプ付きのものもありますが、私の場合はアンプは旧来のLuxmanを使いますのでアンプ付きは不要です。(ちなみに仕事部屋ではTEACのアンプ付きDACをデスクトップとUSBで繋ぎ、DALIのスピーカーで鳴らしています)
始めは日本製のDACを探したのですが、製品自体が少なくしかも高価でした。このシステム専用のファンレスで超小型のコンピュータを探しましたが、そのジャンルでは日本製は皆無です。オーディオで使うものですので、無音であることは必須、ただネットに繋ぐだけなのでスペックは最小限で構いません。
ということで探したのがTOPPING D90LEとMeLE Quieter3Cでした。この2つに限っていえば中国製なのですぐ壊れるというのはあてはまりません。購入したのは2022年の12月ですが、全く故障せず黙々と仕事をこなしています。
DAPの源流はSONYのWalkmanでしょうけど、さすがにSONYはまだこの分野で頑張ってはいますが、現在作っているメーカーは中国、韓国が大半です。
オーディオ製品はかなり長いサイクルで使うものですが、私のリビングルームのラックはここ30年間のエレクトロニクス分野における日本の凋落を表している感じがします。ちなみにスピーカーはHarbeth Compact 7(1995年購入!)、テレビは元東芝REGZA※、コンピュータ周辺機器(トラックボール、キーボード)は中国メーカー製でここにも日本のものは見当たりません、残念ながら。
※REGZAは、中国ハイセンスグループのTVS REGZA株式会社が販売しているテレビ受像機の世界統一ブランド名。
難しそうな機器類の設定ですねえ。
それにしても、ここ昨今の中国、韓国の躍進は凄い。
日本製の一部のメーカーが外資に食われているのと対照的です。
そういえば、あらゆるもので純日本製を探すのが大変かもしれません。
身に着ける服も、中国かインドネシアか韓国かベトナムかです。マスクでさえ、国内生産回帰が重要といいながら、コロナ禍を過ぎ、箱をよく見れば、実質中国製、なんも変わってない。
低賃金だからという理由やコスト削減で海外依存してきたツケが、経済、技術等の面であっという間に抜かれてしまいました。
産業も空洞化しているように思えて仕方ありません。外資に身売りして延命し、名を残すのもなんだかなあという思いです。
これから少子化が加速し、少ない人口で国を維持する局面になることでしょう。効率性を追求しながら、食もエネルギーも技術も経済も回って国民を食わせていける国家になるのか不安は尽きません。
頑張ってほしいと願いますが。